妊娠中はカフェインを摂らないほうがいいと言われていますよね。
「赤ちゃんに悪影響を及ぼす」とも言われています。
だから、
そう思ったあなた・・・
ちょっと待ってください!
確かにほとんどのハーブティーはカフェイン0(ゼロ)です。
しかし、カフェイン0だから飲めるというのは間違っています。
ハーブによって効能があり、それが妊娠中の方には悪影響を及ぼす恐れがあります。
その中でもミントティーの効能には妊婦さんは避けたほうがいいと言われている作用があるので今飲もうとしている方はできればやめたほうがいいかもしれません。
ミントティーはカフェイン0ですが、例えば「マテ」にはカフェインが含まれるので全てのハーブティーがノンカフェインというわけではないんです。
「カフェインは絶対摂ってはいけない!」と思ってハーブティーを考えている方もいらっしゃると思うのでカフェインの摂取についてもお話ししておきますね。
カフェインは摂取しても大丈夫?
有名なのはコーヒー。
他にも紅茶やお茶などにも含まれていますね。
妊娠中にこれらの飲み物を飲んでいいのか?ということですが・・・。
実は、飲んでも大丈夫なんです。
しかし、飲み過ぎてはいけません。
「妊婦さんが1日に摂取してもいいと言われているカフェインの量は200mgまで」とイギリスの食品基準庁(英国食品基準庁)が上限を設けています。
日本では定められていないのですが、別の国で上限が定められているように妊婦さんにはあまりよくないというのはわかると思うので1日100mg以下に抑えておきたいところ。
それに、「何がお腹の赤ちゃんによくないか?」と言ったら母親のストレスですよね。
コーヒーが好きなのに我慢してストレスが溜まってしまったら元も子もないです。
産婦人科の先生曰く、「コーヒーは1日に2杯くらいまでなら大丈夫」ということなのでこのくらいでとどめておくようにしてくださいね。
しかし、だんだん少なくしていくのが理想だと思います。
カフェインの摂り過ぎはどうなる?
カフェインが全くダメというわけではないのですが、じゃあ摂り過ぎるとどうなるのか?と思いますよね。
一般的には、精神を興奮させることで目が冴えたり不眠作用が有名ですが妊娠中だと別の問題が起きます。
問題とは、赤ちゃんへの影響。
未熟児(低出生体重児)の子供が生まれるリスクが高くなるんです。
英国食品基準庁では、こういった報告があります。
カフェイン摂取量が1日に100mg以下の妊婦さんと比較すると・・・
1日のカフェイン摂取量 | 未熟児の子供が生まれるリスク |
100mg~199mg | 20%高くなる |
200mg~299mg | 40%高くなる |
300mg以上 | 50%高くなる |
このようになると報告されています。
また、アメリカの研究チームによると200mg以上摂取している妊婦さんは全くカフェインを飲んでいない妊婦さんに比べると流産の確率が2倍になってしまうそうです。
さらに、授乳期の時にもカフェインの摂取は影響が出ます。
母乳にもカフェインが移行するので、過度の摂取をすると赤ちゃんの寝つきが悪くなったり、落ち着きがなくなったり、泣き止まなくてイライラしやすくなる可能性が高くなります。
確かにこう聞くと「カフェインは摂取しないほうがいい」と思いますよね。そして、このことを知った人たちが断片的に話をすることがあると思うので本来は少しくらい摂取してもいいのに「摂取しないほうがいい」という部分だけが独り歩きしてしまうのも分かる気がします。
カフェインについてお話しさせていただきましたが、全く飲んではいけないというわけではないということが分かったと思います。
今この記事を読んでいる方はできればカフェインの摂取をしないようにハーブティーを飲もうと思っている方ですよね?
その中でもミントティーを飲んでいる方。飲もうとしている方。
しかし、妊娠中、そしてその後も、あまりおすすめできません。
その理由を効能などの事も含めミントティーについてお話していきます。
- どうして避けたほうがいいのか?
- いつからなら飲んでいいのか?
そんな疑問にお答えしたいと思います。
ミントティーの効能は?
まず、ミントティーと言われているので「ミント」の種類だけミントティーは存在します。
ですので、ミントの種類によって効能が違います。
一般的に多くの方が飲まれている2種類のミントティーをご紹介しますね。
ペパーミントティーの効能
【効能】
- 中枢神経の刺激
- 筋緊張の緩和
- お腹のはりの解消
- 胃の機能活性化
- 抗菌作用
- 殺菌作用
- 胆汁分泌・排出力アップ
- 発汗作用
- 抗アレルギー作用
- 鎮静作用
- 鎮痛作用
- 免疫力を高める
- 制吐作用
学名:Mentha piperita
分類:シソ科ハッカ属
和名:セイヨウハッカ
スペアミントティーの効能
【効能】
- 心身のリフレッシュ
- リラックス
- 消化促進
学名:Mentha spicata
分類:シソ科ハッカ属
和名:ミドリハッカ、オランダハッカ
ペパーミントティーはメントールでシャキッ!っとした感じ。
スペアミントティーは少し角を丸くしたスーッとした感じですかね。
これらは共にカフェイン0(ゼロ)。
そして、妊娠中に良くないと言われているのはペパーミントティー。
どうして妊娠中は飲んではいけないのか?ということですが・・・
妊娠中はダメ?注意点
実は飲んでも大丈夫なんです。
飲めるんですけど、避けたほうが良かったり、個人的にはおすすめできないので色々気にしてしまうようであればいっそのこと飲まないほうがいいということです。
ペパーミントティーにはハッカの清涼感のある香りによるリラックス効果や消化器系の悩みの解消が期待できます。
消化不良や吐き気または胃痛などを解消してくれるため、妊娠中のつわり症状を和らげる効果があるんです。
しかし、メントンという芳香成分には便がゆるくなったり神経毒性や子宮の筋肉を収縮させてしまう作用がありお腹の赤ちゃんに悪い影響を及ぼす可能性があります。
ですので摂取することはおすすめできないんですね。
摂取量や濃さなどにもよるのですが、こう聞くと「少しでも飲むと・・・」と気になってしまう方はいると思います。
そんな不安やストレスを抱えるのであれば飲まないほうが賢明です。
ハーブの効能については、全てが解明されているわけではありません。
他にも、断乳作用があると言われているので妊娠中や授乳中の方は避けたほうがいいとも言われています。
また、高血圧、てんかん持ちの方や、冷え症の方、寝る前に飲んだりするのはおすすめしません。
妊婦さんがハーブティーを飲む場合の注意点は?
今は簡単にインターネットで情報を調べられる時代。
書いてあることが本当なのか適当に書かれたことなのか判断するのは難しいです。
しっかり調べて医師などにも聞いて書いている人もいれば、ネットに転がっている情報をかき集めただけのものもあります。
特に一番危ないのは、薬や人体に影響を与える事柄。
ハーブティーは少し知識が必要なものもありますし、開いたサイトに「妊娠中でも大丈夫!」と書かれていることを信用して飲んでしまい、あとで何か症状が出るなんてことも多々あるようです。
私はしっかり調べましたけど、だからと言ってこの記事は絶対に大丈夫!とは言えません。
それは、人それぞれ薬などの効き具合が違うように、ハーブの効果も違うからです。
ですので、もしハーブティーをどうしても飲みたい!というのであれば一回、事前に医師に相談するようにしましょう。
また、多くの人がハーブティーを購入するときはインターネットだと思いますが、自己判断で選ぶのは危険ですので、もしインターネットで購入するのであればハーブを専門に取り扱っている信頼できる製造販売業者「生活の木」などからお問い合わせで妊娠中でも大丈夫か確認してからにしてください。
一応、イギリスやアメリカでは妊娠している間、必要がなければハーブは使用しない、摂取しないことを推奨しています。
一番は医師に相談するのがいいですが、OKが出てもしっかり用法・用量などを守って飲んでくださいね。
また、どんな効果、症状が出るかは人それぞれなので飲んでいて体調が悪くなるようならすぐに病院へ行きましょう。
あるハーブ専門店に問い合わせると、このような内容で答えてくれました。
- ペパーミントティーはつわり対策に効果的。
- 妊娠中でも1日1~2杯くらいなら大丈夫。
- ミントティーではなく、ペパーミント精油には子宮の血流を促進する効果や月経や流産を誘発する作用があるので精油を使うアロマテラピーは妊婦さんには禁忌とされている。
妊娠中にペパーミントティーを飲んでも、基本的には問題ないと言っているわけですが、「ミント」という言葉から無意識に悪影響と認識して「大丈夫」と言われているにもかかわらず体に症状が出てしまう人も少なくはありません。
また、本当は「ペパーミントの香りをかいだだけで赤ちゃんが危険になる!」ということはないのですけど、ミントティーの香りは精油ほど強い作用はないのにもかかわらず<同じ悪影響のある香り>と認識してしまったりします。
アメリカ国立衛生研究所は、ペパーミントの飴やペパーミントティーに含まれる程度の精油なら妊娠中の影響はないと言っていますので飲むなら薄めに、心配であれば飲まないことをおすすめします。
私は個人的にはおすすめしませんがハーブ専門店は「ミントティーは妊娠中は飲んでもいい」とのこと。
ん~、アメリカなども大丈夫と言ってはいるものの、ちょっと心配ですよね?
効果の効き目が人それぞれなんですから。
では、いつからなら普通に飲んでいいのか?気になりますよね。
飲んでいいのはいつから?
ミントティーは大丈夫ということですが、断乳作用があると言われているので一番いいと思われる時期は卒乳後からでしょう。
それまでは避けておいた方がいいですね。
まとめ
今回は、
- カフェインは摂取しても大丈夫なのか?
- カフェインの摂り過ぎはどうなるのか?
- ミントティーの効能
- 妊娠中はダメなのか?と注意点について
- 飲んでいいのはいつからか?
これらについてご説明させていただきました。
「妊娠中でもミントティーは飲んでもいい」というのは驚いたと思います。
でも、私が気になるのは意識的な部分。
あなたが、「自分は医師にも相談したし、飲んでみても特に問題なかった。」ということであればいいと思います。
しかし、少しでも気になるようであればやめておきましょう。
また、あなたが経験したことをまわりの妊婦さんに話す事があるかもしれません。
その時は「平気だった。」「気分が悪くなった。」という断片的なことではなく、きちんと
- 医師に相談した方がいい
- 効果は人それぞれだから自分と他の人は違う
というこの2点は話すようにしてください。
断片的な話が独り歩きしてインターネットでも中途半端な情報が拡がり、さらに拍車をかけているのがホントに残念でなりません。
一人一人が自分が飲もうと思っているハーブの知識をしっかり持ってハーブティーを楽しんでくれることを願っています。
あと、スペアミントや他のアップルミントなども「ミント」なので気になる方は辞めておきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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