そういえば、ハーブと漢方薬って違うのかな?
ヨーロッパとアジア?中国の違いなのかなぁ?
と、ふと疑問に思ったあなたに今回は、
「ハーブと漢方薬の違い」についてお話します。
確かに、「西洋のハーブ」「東洋の漢方薬」というイメージがありますよね。
実際に中国や日本では漢方薬という言葉が使われ、中にはハーブを使っている部分もありますが厳密には違いがあります。
と言う事で、さっそく「ハーブと漢方薬の違い」を見ていきましょう!
ハーブと漢方薬の違い
最初に、ハーブ薬剤師のひとみんさんが動画で分かりやすく解説していますので引用させていただきます。
いつかお会いしてもっと詳しくお話が聞けたらと思います^^
大きな違いは使用する原料。
ハーブは植物に対して、漢方薬は植物だけでなく動物や鉱物由来のものを含みます。
骨や角、化石などですね。
また、漢方薬はハーブのように一つの植物だけで使われず、決まった配合を元にいくつかの材料を組み合わせて使われます。
漢方薬は生薬の組み合わせで使うんですね。
ただ、例外としてハーブの「リコリス:甘草(かんぞう)」を使用した甘草湯は単体の漢方薬です。
他にも「シナモン:桂皮(けいひ)」「サフラワー:紅花(こうか)」などがあります。
生薬(しょうやく)とは?
動植物・鉱物で、そのまま、または余り加工せずに使う医薬のこと。
どちらも「生薬製剤」ですが、成り立ちや使用法、原料、製剤の製法等に違いがあります。
ハーブは、薬というよりハーブティーやサラダに和えたりと気軽に使えるイメージがありますが漢方薬は「薬」のイメージが強いですよね。
実はそのイメージ通りで、ハーブは民間療法に用いられ漢方薬は医薬品になります。
そうです、漢方薬は「薬」に分類されます。
漢方薬は、漢方医学の理論のもとに処方される医薬品なんですね。
ちなみに、ハーブ、ハーブティー、アロマは日本では医薬品として認可されていません。
ですが、中には西洋ハーブ医薬品として「アンチスタックス(赤ぶどう葉)」のように販売されているものもあります。
日本では医薬品ではないですが、ドイツなどの海外ではハーブの「エキナセア」や「セントジョンズワート」など医薬品として分類されているものもありますね。
日本ではあくまでハーブは個人が自由につかう民間療法のひとつ。
メディカルハーブという言葉があるように、美容や健康のためにハーブは使われることが多いです。
漢方薬のように薬ではないハーブの場合は、原則として何かあってもほとんど自己責任になるので注意が必要です。
ですので、ハーブを使う際には信頼できる生産元や食用のものをきちんと選んで使う必要があり、本などにも必ずと言っていいほど注意喚起があります。
主な使い分け
ハーブは、自然治癒力を向上させるために使うので主に「予防」として使います。
しかし、漢方薬は「薬」なので病院で処方される薬のように風邪などの初期症状が見られるときや辛い症状の時に使用します。
例えば花粉症の時期に、ならないようにするために2~3カ月前からルイボスやエキナセアなどのハーブを使い、花粉症に掛かって鼻水・鼻づまり、目のかゆみに耐えられないときに使うのが漢方薬ですね。
ただ、薬を使うのが嫌な方は、ハーブで症状の緩和が出来るので使い方も人それぞれでしょうし、漢方薬を予防で使うこともあります。
まとめ
今回は「ハーブと漢方薬の違い」についてお話ししました。
原料がハーブは植物に対して、漢方薬は動物や鉱物由来のものも含みましたね。
そして、漢方薬は医薬品で「薬」でした。
ただ、日本と海外での認識も違うので一概に言えません。
エキナセアなどはヨーロッパでは医薬品として分類されていますからね。
私は、漢方薬に関してはまだまだ勉強が足りないので動画を紹介させていただいたひとみんさんのようにしっかりと知識を付けて使い分けができるようになれればと思います。
今回のお話があなたのお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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