あれ?アロマセラピーとアロマテラピーって似てるけど意味は違うのかな?
精油と何が違うんだろう?何に使うんだろう?
とセラピー・テラピーの違いについてふと疑問に思ったあなたに今回は、
「アロマセラピーとアロマテラピーの違い」についてお話します。
ここで、じゃあ精油は何に使うの?と、こんがらがってしまうかもしれないので(私が最初そうでしたw)合わせてお話ししますね。
それでは、さっそく違いについて見ていきましょう!
アロマセラピーとアロマテラピーの違い
実は、アロマセラピーとアロマテラピーは同じなんです。
英語とフランス語の違いなんです。
- アロマセラピー
(英:aromatherapy) - アロマテラピー
(仏:aromathérapie)
スペルはこう書きます。
そして、この「アロマテラピー」は1930年頃にフランスの調香師・香料研究者のルネ=モーリス・ガットフォセという人物がアロマ(芳香)とテラピー(療法)を組み合わせたて作った造語なんですよ。
最初はフランスで香料を使った療法の「アロマテラピー」が始まり、イギリスに伝わって精油を使った美容法などが「アロマセラピー」と呼ばれるようになりました。
ですので、表面上は「英語とフランス語の違い」というだけで両方とも同じ意味と思われています。
しかし、本当は意味が異なるので注意が必要です。
本当の意味と使い分け
先程、フランスから始まりイギリスに伝わったとお話しました。
元々、フランスでは「精油(エッセンシャルオイル)」を薬剤として使った薬物療法だったので、現在でもフランスではこちらの意味で使用されます。
イギリスや日本では、
- 芳香療法
- 感覚療法
- 嗅覚療法
- リラクゼーション法
など呼び方もいくつかあり、香りを嗅いで体と心を癒す療法なので、定義が少し曖昧な部分がありますが、薬物療法とは別の意味で使われます。
ですので、英語とフランス語の違いだけではなく、実は使用目的が少し変わってきます。
- アロマセラピー:美容やリラクゼーションが目的
- アロマテラピー:医療(治療)が目的
と思った方はここまでの流れでなんとなくお分かりいただけたと思います。
「精油」つまりエッセンシャルオイルは、アロマセラピーをするための道具の一つです。
ハーブの花、茎、幹、根、樹脂、果皮などを水蒸気蒸留することで得られる揮発性の油です。
この精油を用いて行う療法が「アロマセラピー」というわけです。
同じ精油を用いたとしても、アロマセラピーとアロマテラピーの使用目的が違うので、
- アロマセラピー:精油を希釈し、低濃度でアロマトリートメント、マッサージや肌への塗布芳香浴などに使用
- アロマテラピー:精油を高濃度で、飲み薬や塗り薬などに使用
このようになります。
まとめ
今回は、アロマセラピーとアロマテラピーの違いについてお話ししました。
簡単に表にまとめるとこんな感じでしょうか。
アロマセラピー | アロマテラピー | |
言語 | 英語 | フランス語 |
スペル | aromatherapy | aromathérapie |
目的 | 美容やリラクゼーションが目的 | 医療(治療)が目的 |
用途 | 精油を希釈し、低濃度でアロマトリートメント、マッサージや肌への塗布芳香浴などに使用 | 精油を高濃度で、飲み薬や塗り薬などに使用 |
「セラピスト」はあるのに「テラピスト」とは言わないのも伝わった経緯や言葉の響き方などがあるのでしょうかね。
あとは、日本ではアロマセラピーと呼ぶことが多く、医療ではなく主に美容やリラクゼーションが目的で使用されるので、女性の方が多いのも分かる気がします。
近年は、「ハーブ男子」という造語も出始めてきたのでハーブ好きの男性が表に出てくる日も近いかもしれませんね。
今回のお話があなたのお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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