ハーブのエキナセアに「虫歯菌の抑制」効果が発見されました。
こういった研究に基づく、実証された研究結果はとてもうれしいですね。
ハーブは西洋風の漢方のようなイメージもありますが、「効果や効能がある!」と言い切れない部分があります。
それも、年々多くの方の研究により実証されていくため、今までは「期待できる」としか言えなかったものが結果に基づいて摂取できるようになってきています。
今回、鳥取大農学部の藪田行哲准教授(栄養科学)、石原亨教授(天然物化学)が研究したところ今まで発見されなかった「虫歯菌の抑制効果」がエキナセアにあることが判明。
今後の期待が高まることになりました。
私のところでも育てているのですが、
とても、面白い花の形をしていて最初はこれをどうやってハーブティーにすればいいんだろう・・・と悩んだものです。
そんなエキナセアについて今回は
- 虫歯菌抑制効果について
- エキナセアの効能効果
- ハーブティーの作り方
これらをお話します。
それでは、「エキナセアの虫歯菌抑制効果とは」から見ていきましょう!
エキナセアの虫歯菌抑制効果とは
日本の、鳥取県大山町(だいせんちょう)ではエキナセアを特産としているようですね。
2010年に地元農家に県西部農業改良普及所大山普及支所が提案し、栽培が始まったとのこと。
エキナセアには耐寒性・耐暑性、病害虫にも強いという性質があり、育てやすい植物です。
畑で始めた栽培を2012年に「大山メディカルハーブ」が買い取り、ティーバッグ商品などを製造、販売し、さらに特産品として広まったわけですね。
その鳥取県の鳥取大農学部では今回、エキナセアには虫歯菌抑制効果があると研究結果が出ました。
鳥大准教授らによる効果発見の経緯は・・・
石原教授が2011年から農家の取り組みを後押ししようと人の健康に及ぼす効果を検証し始めたことがキッカケ。
そして、エキナセアの抽出液がインフルエンザウイルスの増殖を抑制することを確認しました。
また、花粉症に関しても11人に一定期間エキナセアの粉末を飲んでもらったところ症状が軽くなったという結果が出ました。
そこで、2015年から虫歯のもとになるミュータンス菌が作る酵素について調べていた藪田准教授に声をかけ、
免疫力の向上とは別の効果について調べはじめました。
ミュータンス菌が作る酵素は、食べ物に含まれる糖を分解。
ねばねばした歯垢を作る。
そこに付着した菌が糖を分解する時に出る酸で歯を溶かし、虫歯に。
この過程の中でエキナセアが歯垢の生成を阻害するか確かめたところ、24時間後の歯垢の生成量が40~50%も減ったというのです。
虫歯の原因になるミュータンス菌の抑制もされたとのこと。
エキナセアは、身体の免疫力を高めて感染症の予防や改善に使えるハーブとして有名です。
が、そこに更に虫歯菌の抑制が加わると免疫力向上とは別の作用がありそうですね。
藪田准教授らは
「高齢者の口腔こうくうケアなどにも役立つのでは。町の特産品として今以上にPRできる」
と期待しているようです。
ですので、食後などにハーブティーとして飲むことで虫歯予防ができそうですね。
エキナセアの効能効果
エキナセアは、北アメリカの先住民族が万能薬として使用していたことから
「インディアンのハーブ」とも呼ばれ生活に欠かせないものだったようです。
その効能は
- 免疫機能活性化
- 抗ウイルス
- 肝機能促進
- 抗炎症
- 抗菌
- 解毒
- 抗酸化 など
これらから、
- インフルエンザや風邪の予防
- 風邪などの症状緩和
- 抗がん作用
- アトピー性皮膚炎やニキビなど肌トラブルの改善
- 便秘の改善
- ストレスの軽減
- 花粉症などのアレルギー性鼻炎の緩和・改善
- 傷口の修復
- 抗酸化による老化防止で美容効果
など主に、免疫力を高める効果が得られます。
上手く使うことで、身体の抵抗力を底上げし
「自然治癒力アップ」が期待できるハーブです。
花粉症やインフルエンザにも効果を発揮
教授の研究結果もありますし、今出版されている様々な本にもエキナセアは「インフルエンザなどのウイルスの抑制・予防に使える」と書かれています。
ウイルス、細菌などの感染防止や体内の毒素を排出するという体の免疫力、抵抗力を高める働きを持つエキナセア。
抗炎症・抗菌作用もあるので風邪などの予防や改善にも期待できます。
さらに、春になると多くの方は花粉症に悩まされますよね。
そんなアレルギー性鼻炎の症状緩和にも役立つんです。
副作用は妊婦さんとキク科アレルギー
エキナセアは免疫力を高める効果がありますが、その効果が強いと言われています。
ですので免疫に作用する薬を飲んでいる方は避けたほうがいいです。
特に妊婦さんですかね。
また、作用が強いので8週間以上は飲み続けないようにしてください。
飲み過ぎるとめまいや吐き気を生じることがあります。
12歳未満の子供もやめておいた方がいいです。
あと、キク科ですのでキク科アレルギーの方は飲むのを避けてください。
ハーブティーにすることで摂取しやすい
ハーブティーとして飲む場合には、特に体調を崩しやすい季節の変わり目に飲むと効果抜群。
しかし、副作用のこともあるので、それ以外ではあまり飲まないほうがいいかもしれません。
体調を崩した時や、身体の抵抗力・免疫力をアップさせたいときに飲みましょう。
その時は、似たような作用を持つ薬は一緒に飲まないでくださいね。
不安な方は必ずかかりつけの医師に相談してください。
エキナセアは、
- 葉
- 茎
- 根
がハーブティーにできます。
その中でも根は特に効果が強く、少し苦めです。
おすすめは茎と葉のハーブティーですね。
ただ全体的に苦味・渋みを少し感じるかもしれません。
市販のものは混ざっていると思いますのでそれを使いましょう。
作り方・飲み方
エキナセア単体だけでは寂しいので、おすすめのブレンドハーブティーをご紹介します。
全部、乾燥のドライハーブを使用したハーブティーです。
【材料1】
- エキナセア:ティースプーン1
- ルイボス・レッド:ティースプーン1
発症前の予防・体質改善に。
どちらにも抗アレルギー作用があります。
花粉症を始めとした症状に有効なので冬から春の季節の変わり目に。
【材料2】
- エキナセア:ティースプーン1
- レモングラス:ティースプーン1/2
- ローズヒップ:ティースプーン1/2
ウイルスや細菌に対する免疫力を高める。
「天然の抗生物質」とも呼ばれるエキナセアは、抗菌、抗ウイルス作用が優れています。
そこに風邪予防をサポートするレモングラス、ビタミン豊富なローズヒップをブレンドで飲みやすくなります。
【作り方】
- ティーポットに熱湯を入れて温める
- お湯を捨て、ハーブを入れる
- 200ccの熱湯を入れ2~3分待つ
- 茶漉しで漉しながらティーポットに注ぐ
※作り方は基本的に1も2も同じです。
詳しいハーブティーの作り方はこちらを参考にしてください。
【エキナセアティーの飲み方】
1日2~3杯(1~2時間、間をあけること)
8週間以上は飲み続けないと言いましたが、この間飲み続けていると人によっては効果が強すぎるかもしれません。
なので、2週間飲み続けたら1週間は飲まずに休む期間を入れましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は
- エキナセアの虫歯菌抑制効果について
- 効能効果
- ハーブティーの作り方・飲み方
などについてお話ししました。
虫歯菌抑制の効果は今後、ガムなどに使われたらと思うと期待が膨らみますね。
研究して実証されると安心して効果を期待できる部分があるのでうれしいです。
まだまだ、日本では認知度が低く、ある一定層にしか広まっていないハーブ。
実際にはミントやイチョウがガムに使われているんですが、ハーブが使われていることに皆さん気づいてないのが現状です。
化粧水もそうですが、カモミールが使われたものもありますね。
少しずつ、研究によって様々な効果が実証されてているので今後のハーブライフがとても楽しみです。
また、新しいニュースがあったらハーブティーいろはでも記事にしたいと思います。
ハーブティーの作り方もご紹介しましたのでぜひ、免疫力アップにお役立てください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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