パセリの育て方|発芽に光が必要な種。一晩水につけて、土は薄くかけるのがコツ

パセリの育て方|発芽に光が必要な種。一晩水につけて、土は薄くかけるのがコツ ハーブ名・種類一覧

料理の彩りに欠かせないパセリ。ベランダの鉢ひとつで、長く収穫できるハーブです。

ただ、種から育てようとすると「なかなか芽が出ない」という声もよく聞きます。

パセリ

この記事では、パセリの育て方と、種から芽を出すコツをまとめました。

先に結論

パセリはセリ科の二年草。一度植えれば2年ほど収穫できます。

種は発芽に光が必要なので、一晩水につけて、土はごく薄くかけるのがコツ。発芽まで10日ほどかかります。

植え替えが苦手なので、苗は若いうちに、根鉢を崩さず植えます。収穫は外側の葉から少しずつ。

パセリは、どんなハーブ?

  • 学名……Petroselinum crispum
  • 科……セリ科
  • 原産……地中海沿岸
  • 分類……二年草
  • 生育に向く気温……15〜20℃。涼しい気候を好む
  • 種類……縮れ葉のちりめん種と、平らな葉のイタリアンパセリ。育て方は同じ

2つの違いはイタリアンパセリとパセリの違いでくわしくご紹介しています。

★種から育てるコツは「光」と「水」

いろはちゃん

種をまいたのに、ぜんぜん芽が出ないのはどうして?

ハーブティー博士

パセリの種は、発芽に光が必要な「好光性種子」なんです。土を厚くかけすぎると芽が出にくくなります。それに、もともと発芽まで時間がかかる種なんですよ。

種まきの手順(4〜10月)

1. 種を一晩水につけておく

2. 育てる場所やポットにばらまき、またはすじまきにする

3. 土は種が隠れる程度にごく薄くかける

4. 芽が出るまで乾かさない(発芽まで約10日)

5. 芽が出たら、混み合ったところを間引く

「芽が出ない」の多くは、土のかけすぎか、途中の乾燥です。発芽には20〜25℃くらいが向いているので、真夏と真冬を避けてまきます。

苗から育てるのも手

種から植えつけられる大きさの苗になるまでは、2か月以上かかります。すぐに収穫したい方は、苗を買って植えるほうが手軽です。

植え替えは、若いうちに根鉢を崩さず

パセリは直根性(ちょっこんせい)で、太い根が1本、まっすぐ伸びる性質があります。この根を傷めると、育ちが悪くなります。

  • 苗の植えつけは若いうちに済ませる
  • ポットから出すときは根鉢を崩さない
  • 株間は、地植えで約30cm、プランターで15〜20cm

同じセリ科のディルやパクチーも、同じように植え替えが苦手です。

置き場所・水やり・肥料

  • 置き場所……日当たりのよい場所。夏の強い西日は避ける
  • 水やり……プランターは土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり。地植えは雨まかせでよい
  • 肥料……収穫しながら育てるので、プランターは3週間に1回ほど追肥。地植えは月1回

★収穫は、外側の葉から

収穫のしかた

  • 葉が15枚くらいついたら収穫を始める
  • 外側の葉から、2〜3枚ずつ根元で切りとる
  • 中心から新しい葉が次々に出てくるので、中心は残す
いろはちゃん

外から摘めば、何度でも収穫できるんだね。

肥料を切らさずに育てると、冬を越して、花の茎が伸びる(とう立ち)まで収穫を続けられます。

とう立ちしたら

二年目の春から初夏になると、花の茎が伸びてきます(とう立ち)。とう立ちすると、葉がかたくなって味が落ちます。

  • 花茎は見つけたら早めに摘むと、葉の収穫が少し長く続く
  • 花を咲かせて種を採ることもできる(茶色く乾いてから)
  • 種が採れたら、株は植え替えどき

気をつけたい虫:キアゲハ

パセリにはキアゲハがよく卵を産みつけます。

幼虫は体長4〜5cmほどの、しま模様の目立つイモムシで、食べる量が多く、数日で葉がなくなってしまうこともあります。

いろはちゃん

えっ、数日で丸坊主になっちゃうの!?

毎日少しずつ葉の様子を見て、見つけたら早めに取り除くのがいちばんの対策です。防虫ネットをかけておく方法もあります。

冬越しのしかた

パセリは涼しい気候を好むハーブで、肥料を切らさずに育てると、冬を越して春まで収穫を続けられます。

  • 冬のあいだは育ちがゆっくりになる。収穫は控えめに
  • 霜が強い地域では、株元に敷きわらをしたり、鉢を軒下に移したりする
  • 冬は水やりを控えめに。土が乾いてから

春になると、また新しい葉がたくさん出てきます。

よくある失敗

  • 芽が出ない……土のかけすぎ、途中の乾燥。一晩水につけて、ごく薄くかける
  • 植え替えたらしおれた……根を傷めた。根鉢を崩さず、若い苗のうちに植える
  • 葉がかたくなった……とう立ち、または肥料切れ。追肥と、花茎を早めに摘む
  • 急に葉がなくなった……キアゲハの幼虫。毎日葉の様子を見る
  • 夏に弱った……涼しい気候を好むため。強い西日を避け、水切れに注意

プランターで育てるとき

  • 直根性なので、深さのあるプランターを選ぶ
  • 株間は15〜20cm。詰めすぎると蒸れやすい
  • 水切れしやすいので、夏は特に朝の水やりを忘れずに

ほかのハーブと一緒に植えるときの相性は、鉢植えハーブの相性でもご紹介しています。

食べるときの注意

パセリはセリ科です。セリ科の植物(セロリ、ニンジンなど)にアレルギーのある方はお控えください。

まとめ

  • パセリはセリ科の二年草。一度植えれば2年ほど収穫できる
  • 種は好光性。一晩水につけて、土はごく薄く。発芽まで約10日
  • 直根性なので、苗は若いうちに根鉢を崩さず植える
  • 収穫は外側の葉から2〜3枚ずつ。中心は残す
  • キアゲハの幼虫に注意。見つけたら早めに取り除く

外から摘んで、中心を育てる。それだけで、パセリは長く食卓に彩りをくれます。

ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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