イタリアンパセリとパセリの違い|葉の形だけじゃない。香り・食感と料理での使い分け

イタリアンパセリとパセリの違い|葉の形だけじゃない。香り・食感と料理での使い分け ハーブ名・種類一覧

レシピに「イタリアンパセリ」と書いてあって、ふつうのパセリで代用していいのか迷ったことはありませんか。

2つは同じ仲間で、葉の形が違う品種です。ただ、香りや食感が違うので、料理によって向き不向きがあります。

イタリアンパセリとパセリ

この記事では、イタリアンパセリとパセリの違いと、料理での使い分けをまとめました。

先に結論

どちらもセリ科の二年草で、育て方も同じです。

葉が平らなのがイタリアンパセリ(平葉種)、縮れているのが日本でよく見るパセリ(ちりめん種)。

イタリアンパセリは香りが強く、葉がやわらかいので、料理に刻んで混ぜ込むのに向いています。

2つは同じ仲間

  • 学名……Petroselinum crispum
  • 科……セリ科
  • 原産……地中海沿岸
  • 分類……二年草(一度植えれば2年ほど収穫できる)
  • 品種の違い……葉が平らな平葉種(イタリアンパセリ)と、縮れたちりめん種(カーリーパセリ)
いろはちゃん

別の野菜かと思ってたけど、葉っぱの形が違う仲間なんだ!

西洋では平葉のイタリアンパセリが一般的で、日本では縮れたちりめん種が主流です。日本で「パセリ」といえば、ほとんどが縮れた葉のほうを指します。

★見た目・香り・食感の違い

イタリアンパセリ(平葉種)

  • 葉は平らで、ミツバや三つ葉に少し似た形
  • 香りが強く、少し苦みがある
  • 葉がやわらかく、刻むと料理になじむ

パセリ(ちりめん種・カーリーパセリ)

  • 葉が細かく縮れて、こんもりと丸い
  • 香りはイタリアンパセリよりおだやか
  • 葉がしっかりしていて、見た目にボリュームが出る

「香りを料理に移したい」ならイタリアンパセリ、「彩りを添えたい」ならちりめん種——と覚えておくと使い分けやすくなります。

料理での使い分け

  • イタリアンパセリが向く料理……パスタ、ソース(サルサヴェルデなど)、スープ、魚料理、刻んで混ぜるサラダ
  • ちりめん種が向く料理……付け合わせ、飾り、揚げもの(パセリの素揚げ)、みじん切りを散らす仕上げ
いろはちゃん

レシピにイタリアンパセリってあったら、ふつうのパセリで代わりになる?

ハーブティー博士

代わりになります。ただ、ちりめん種は葉がかたいので、できるだけ細かく刻むのがコツです。香りはおだやかなので、少し多めに使うとよいでしょう。

逆に、付け合わせのパセリの代わりにイタリアンパセリを使うと、葉がしんなりしやすく、見た目のボリュームは出にくくなります。

イタリアンパセリをたっぷり使うなら「サルサヴェルデ」

サルサヴェルデは、イタリア語で「緑のソース」。イタリアンパセリをたっぷり使う、定番のソースです。

基本の材料と作り方

  • イタリアンパセリの葉……ひとつかみ
  • オリーブオイル……大さじ3〜4
  • にんにく……少々
  • 酢またはレモン汁……小さじ1〜2
  • 塩……少々(好みでケッパーやアンチョビ)

1. 材料を細かく刻むか、ミキサーに短時間かける

2. オリーブオイルと合わせ、塩で味をととのえる

ゆでた肉や焼いた魚、じゃがいもにかけると、パセリが「飾り」ではなく「主役の味」になります。ちりめん種でも作れますが、香りの強いイタリアンパセリのほうが向いています。

いろはちゃん

パセリがソースの主役になるなんて、作ってみたくなるね。

茎も捨てずに

パセリの茎は、葉よりかたいぶん香りがしっかりしています。スープやブイヨンを煮るときに束ねて入れ、仕上げに取り出すと、よい香りづけになります。

刻むときのコツ

  • 葉を洗ったら水気をしっかり拭く(濡れたままだと刻んだときにべたつく)
  • 茎はかたいので、葉だけを摘んで刻む。茎はスープの香りづけに使える
  • 香りを生かすなら、加熱は最後に。火を通しすぎると香りが飛ぶ

保存のしかた

  • 冷蔵……コップに水を入れて茎を挿し、袋をかぶせて冷蔵庫へ。水は毎日替える
  • 冷凍……刻んで冷凍しておくと、スープや炒めものにそのまま使える
  • 乾燥……乾かすと香りは弱くなるが、保存はきく

乾かし方はハーブの乾燥方法にまとめています。

パセリは、よく食べ残される野菜?

付け合わせのパセリは、残されがちな野菜の代表かもしれません。

ですが、パセリはβカロテンやビタミンC、ビタミンKなどを多く含む野菜として、日本の食品成分表にも載っています。飾りで終わらせず、刻んでスープやサラダに混ぜると、無理なく食べられます。

食べるときの注意

パセリはセリ科です。セリ科の植物(セロリ、ニンジンなど)にアレルギーのある方はお控えください。

家で育てるなら

イタリアンパセリもパセリも、育て方は同じです。春と秋に種がまけて、二年草なので一度植えれば長く収穫できます。種まきから収穫までのくわしい手順はパセリの育て方でご紹介しています。

  • 種は一晩水につけてからまくと発芽しやすい
  • 発芽に光が必要なので、土は薄くかける
  • 収穫は外側の葉から少しずつ

同じセリ科で、使い方が似ているハーブにはパクチー(コリアンダー)やディルがあります。

まとめ

  • イタリアンパセリとパセリは同じセリ科の仲間。葉の形が違う品種
  • 平葉=イタリアンパセリ(西洋で一般的)、縮れ葉=ちりめん種(日本で主流)
  • イタリアンパセリは香りが強く、やわらかい。刻んで料理に混ぜ込む
  • ちりめん種は彩り・付け合わせ向き。代用するなら細かく刻む
  • 育て方は同じ

香りを移すなら平葉、彩りなら縮れ葉。それだけ覚えておけば、レシピで迷わなくなります。

ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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