(~_~)じぃ~・・・どう見てもいるなぁ。
何でだろう?いるはずないんだけどなぁ・・・
ネットで調べたけどミントの栽培って虫除けできるんじゃなかったの?
そのために買ってきたのにこれってどういうこと?
そうですよね、ミントって虫除けできるってよく言われますよね。
でも実は、虫除けできますが環境などによっては効果が期待できなかったり、ミントを好きな虫もいるのでそれがついてしまうと食べられてしまうんです。
- ミントは虫除けできるって聞いて栽培したのに虫がついたんだけどどうして?
- 虫がついたらどうすればいい?
これらの疑問や経験がある方に、今回はミントに付く害虫についてと、その対処法をご紹介します。
まずは、ミントはミントでも種類がたくさんありますので、どれが虫除け効果に期待できるのかお話しします。
虫除け効果に期待できるミントの種類は?
まず、ミントの種類を少し上げてみましょう。
例えば聞いたことがありそうなミントだと、
- ペパーミント
- スペアミント
- アップルミント
- パイナップルミント
これら4つでしょうか。
ハーブティーやポプリなどに活躍するミントたちです。
これ以外にもこんな名前のミント、聞いたことありませんか?
- バナナミント
- チョコレートミント
- カーリーミント
- オーデコロンミント
- ケンタッキーカーネルミント
- ペニーロイヤルミント
「どこかで聞いたことあるような・・・」
そう思った方もいると思います。
実はミントには数千もの種類が存在しているんです。
見た目は区別がつかないものもありますが、香りが違ったり効能が違ったりと様々。
その中から虫除け効果に期待できるものがあります。
1つは【ペニーロイヤルミント】
これは発祥地のヨーロッパで、
- ノミ除け
- 蚊
- アリ
- カメムシ
- ねずみ
などの対策に使われていたミントです。
しかし、毒性があるので食べることはできません。
そこでおすすめのミントがあります。
それは・・・
【ペパーミント】
日本では一般的に知られるミントの種類ですし、虫除け効果にも期待できます。
また、食用としても使えるので【ペニーロイヤルミント】と比べると一石二鳥!
とても優秀なミントです^^
そして、「ミント栽培が虫除け効果に期待できるのか?」というお話になりますが、
ミントの分類はシソ科ハッカ属。
シソ科なんです。
つまり、シソ科を好む虫には食べられてしまうということになります。
結局、ミント栽培は虫除け効果があるってことなの?
ペパーミントに限らず世の中の植物の多くは害虫が嫌がる匂い成分を自らの体内で生成し出す「忌避効果(きひこうか)」があります。
ですので、虫除け効果はありますが、世の中で出回っている「虫除け効果がある」というのはミントスプレーやアロマなど手を加えたものが多く、ただただ植えてあるだけの「ミントの栽培」では過度の期待はできないかもしれません。
この時点で「ミントの栽培」だけではあまり効果を期待できないことが分かりました。
ただ、ミントの虫除け効果というのは「忌避効果(きひこうか)」によるものなので、香りがよく出るように元気良く育っているミントであれば少し期待ができます。
元気良く育つようにするには半日は陽に当て、半日は日陰に入れる。
水もしっかり与える。
そうすると香りを出すようになりますよ。
では、ここからは、
- 虫除けに期待できる虫
- ミントにつく虫
についてお話ししていきます。
ペパーミントで虫除けに期待できる虫は?
これは色々といるんですが、私自身が虫除け効果を実感したものが
- 蚊
- ハエ
- ゴキブリ
- アリ
この4つです。
ただし、上でもお話ししたようにこれは乾燥させたりミントスプレーなどにした場合ですので、香りが出ていれば蚊やハエには少し効果が期待できるくらいです。
では、次はミントにつく虫についてです。
ミントにつく害虫は?
さて、せっかくのミント栽培を邪魔する奴らをどうにかしないといけませんよね。
まずは、ミントを食べる虫を挙げてみましょう。
- 青虫
- イモムシ
- ナメクジ
- ハスモンヨトウ
- ヨトウムシ
- ベニフキノメイガ
- ハッカハムシ
- オンブバッタ
- シルバーリーフコナジラミ
- オンシツコナジラミ
- ワタアブラムシ
- アザミウマ類
- ハダニ類
(;゚Д゚)おお!?
結構いますね!
特に多くの人が気になるのが「アブラムシ」や「ヨトウムシ」でしょうか。
でも、これらの虫対策、対処法もありますのでご紹介しますね。
虫がついた時の対処法は?
頑張って育てている大切なミント。
そんなミントから目を離したすきにパクパクと食べてしまう害虫の奴らをどうにかしないとミントが枯れたりしてどんどん無くなっていってしまいます。
対処法はいくつかあります。
虫によっても変える必要があったりしますが、簡単にできそうなものを挙げていきますね。
防虫ネットで覆い、物理的に隔離する方法
種から育てるとき、植えたときから覆っているのがいいですけど、育てている途中でも虫がついていないことを確認したら防虫ネットで覆ってください。
くれぐれも虫がついている状態で被せないでくださいね。
アブラムシなど小さな虫も防ぎたいのであれば防虫ネットの穴が1mmのものがおすすめ。
ただし、シルバーリーフコナジラミなどには0.4mmのものでないと侵入してきます。
欠点は、目合いが細かくなればなるほど内部の温度が上がりやすくなってしまうという点。
牛乳スプレーはおすすめできない?
アブラムシによく使われる自然農法の牛乳スプレーも効果的ではあるのですが、乾いて腐ったり牛乳臭くなったりすることがあるので衛生的にちょっと考えてしまいますね。
使う理由としては、牛乳の膜が乾燥したときに、アブラムシを圧死・窒息死させるというものです。
もし使うのであれば、事前の水やりは控えめにしておき、少量の牛乳に水を多めに加えて霧吹きでアブラムシめがけて吹きかけましょう!
その後は、時間が経ってから水やりをしつつ牛乳を流し落とします。
乾いてとれないこともあるので優しく手などで擦ってとるようにしましょう。
また、洗い流し方が足りないと、そこからカビが発生する場合があるので気を付けてください。
配合は水が多すぎると効果は薄くなり、牛乳が多いと乾いた時に洗い流すのが大変になります。
それを考慮して、最初は、
くらいで試してみてください。
効果が無ければ牛乳をもう少し多くして使ってみましょう。
アブラムシの天敵のてんとう虫を使う
アブラムシに有効なのですが、天敵の「てんとう虫」を連れてくるという方法もあります。
草むらや茂みにいる「てんとう虫」を捕まえてハーブに放します。
すると、彼らはものすごい勢いでアブラムシを食べてくれます。
1週間もするとかなり食べてくれてアブラムシの数が減るので、もし近くにてんとう虫がいればこういった方法もあるので使ってみてください。
でも、ナナホシテントウやナミテントウという種類は夏になると夏眠をし、晩秋になれば冬眠してしまうのでこの方法は使えません。
他には、地道に歯ブラシなどで落とす方法や、捕殺といって害虫を見つけてとる方法があります。
ものすごくめんどくさいかもしれませんが、きちんと歯ブラシやピンセットなどでとるのも効果的です。
ちなみに、アブラムシは一度に30匹以上の子供を1週間程度の間隔で産むのでどんどん数が殖えていきます。
ちょっと計算すると、1匹だったアブラムシが1ヶ月で8万匹に・・・
(;゚Д゚)恐ろしい・・・
歯ブラシなどでとってもとってもなかなかいなくならないのはこの繁殖力のせいですね。
一度ついてしまったものは諦めてしまうのも選択肢の一つではありますが、牛乳スプレーでも効果があったりするので色々と試してみるのがいいと思います。
ここまでは薬を使わない方法でしたが、「どうしても駆除したい!」「私のミントを返せ!」という人には薬を使う手があります。
最終手段、リーサルウェポンの農薬を使う場合の注意点!
「虫除け」として買ったけど、使えるならハーブティーとかにも使いたいと思っている人は、あまり農薬を使いたくないかもしれませんが、これは色々やっても虫がついてしまって他に手が無い最終手段。
農薬は植物によっては使えないものがあったりしますのでしっかり覚えておいてください。
適当に選んだ農薬を使うとせっかく育てたミントが観賞用になってしまって食用として使えなくなりますので気を付けてくださいね。
では、農薬について少しお話ししておきます。
農薬は安全なのか?
害虫駆除するのには農薬が一番効果があります。
そして、「薬だから、身体に悪い・・・」と考えていらっしゃる方もいますが正しく使えば農薬は安全です。
農薬に関しては、安全面から使用できる作物が登録によって定められているので大丈夫なのですが、この登録されている作物以外のものに使った場合の効果や人体への安全性など影響面は保障されません。
正しい使い方をしないといけないわけです。
ミントについてですが、使用できる農薬は・・・
- はっか
- しそ科葉菜類
- 野菜類
これらのどれかに登録されている農薬になります。
ヨトウムシ類に使えて効果があるのは、
- ゼンターリ顆粒水和剤(BT剤)
- スピノエース顆粒水和剤
- カスケード乳剤
などがあります。
この中で「安全性を重視」する場合は、「ゼンターリ顆粒水和剤」がおすすめ。
微生物系農薬で有機栽培でも使用が認められています。
「効果重視」なら「スピノエース顆粒水和剤」
天然物系で特別栽培作でも使用できます。
効果と安全性がどちらも高いですね。
また、「カスケード乳剤」も効果重視で使えます。
これは化学合成農薬ですが、しそ科葉菜類にきちんと登録されています。ですのでミントの登録がないオルトランを使うより断然いい農薬です。
それぞれ農薬なので使用してから食用にすることができるまでの期間が設けられています。
- ゼンターリ:使用後24時間
- スピノエース:使用後3日
- カスケード:使用後3日
これらの期間が過ぎれば食べても大丈夫です。
心配であれば、もう少し長めに期間を置きましょう。
また、ホームセンターや園芸店で購入する時に期間を確かめておきましょう。
ここで紹介した農薬以外にも使えるものもあります。
わからなければ園芸店などの店員さんに相談して購入してください。
テレビでもCMをしている有名な「オルトラン」はどうなの?
これは粒剤、水和剤、液剤、スプレー、エアゾールといろいろな銘柄があります。
しかし、「はっか・しそ科葉菜類・野菜類」に登録がある銘柄は無いのでミントに使用することはできません。
ミントにオルトランを使用した場合は上でお話ししたような期間は全く不明になります。
ですので、誰も安全性を保障してくれませんし、食べるときは自己責任ですので注意してください。
枯れたり、虫に食べられたり糞などがついている場合は?
できればその部分はハサミなどで切り取ってしまいましょう。
中途半端に残しておくと、残った部分に侵食してきます。
さらに、栄養を回していることになるので勿体ないです。
それなら切ってしまって新しい葉のために力を使ってもらった方がいいですね。
ミントの栽培ではなく、スプレーなどの虫除け方法を知りたいという方はこちらに詳しく書きましたのでぜひご覧ください。
→ペパーミントの効能にはゴキブリなどの虫除け効果がある?使い方は?実践結果は!?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、
- 虫除け効果に期待できるミントの種類
- ミント栽培は虫除け効果があるのか
- ペパーミントで虫除けに期待できる虫
- ミントにつく害虫
- 虫がついた時の対処法
- 農薬を使う場合の注意点
- 「オルトラン」はどうなのか
- 枯れたり、虫に食べられたり糞などがついていた時の対処法
これらについてお話しさせていただきました。
美味しければまた来る。人間も虫も同じですね。
一度味をしめてしまうとまたやってきます。
ですので、最初から気を付けて育てるなど何か対策をするしかありません。
手間ですがこれは植物を育てるときには必ずと言っていいほど通らなければならない道です。
もし、あなたのミントに虫がついていたらお話しさせていただいた方法で対処してみてください。
農薬は正しく使うと便利ですが、間違った使い方をすると危険です。
そのため、登録内容を守って正しく使用して下さいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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