ハーブを育てようと思うのだけど何を育てればいいのかわからない・・・。
そういえばミントが簡単って聞いたような・・・。
そうです!
ハーブ栽培初心者のあなたにはミントが簡単でおすすめ!
ミントと言えば
- ペパーミント
- スペアミント
- アップルミント
- カーリーミント
- マウンテンミント
- パイナップルミント
などなど種類もたくさんあるけれど育て方はハーブの中でも群を抜いて簡単!
それに、同じ品種のミントはすべて育て方が同じと考えてオッケー。
そうすると、
- 寄せ植えはしていいのか?
- 肥料はいるのか?
- 手間はどのくらいかかるのか?
そんな悩みが出てくると思いますが、ミントはホントに簡単!
最低限のルールさえ守れば比較的だれでも育てられます^^
今回は、「初心者でも簡単なミントの育て方」を一から順に説明していきます。
手に入れやすい、ペパーミントとスペアミントについて書きますね。
ミントの効能効果・特徴・植え付け~収穫時期
最初にミントの
- 効能効果
- 特徴
- 植え付けから収穫時期
などをお話します。
ミントは、育て方は同じでも効能が違いますので用途に合わせたほうがいいですね。
一般的にも使いやすい2つのミント「ペパーミント」「スペアミント」について説明します。
ペパーミント
分類:シソ科ハッカ属
和名:セイヨウハッカ
学名:Mentha piperita
【効能・作用】
- 中枢神経の刺激
- 筋緊張の緩和
- お腹の張りの解消
- 胃の機能の活性化
- 抗菌作用
- 胆汁分泌・排出力アップ
- 鼻水・鼻づまりの解消 など
食用にする場合、幼児には食べさせないこと。
また、妊娠・授乳中の人は避けたほうがいいです。
スペアミント
分類:シソ科ハッカ属
和名:ミドリハッカ、オランダハッカ
学名:Mentha spicata
【効能・作用】
- 心身のリフレッシュ
- リラックス
- 消化促進
ペパーミントとスペアミントの違いについてはこちらの記事を参考にしてみてください。
今度は、ミントの特徴と植え付けから収穫までの時期を覚えておきましょう。
ミントは繁殖力も強く植える時期はズレても大丈夫ではあるのですが、一応、春がきて、ぽかぽか温かくなって来たら植えるという点は覚えておいた方が失敗しにくいですよ。
ミントの特徴と植え付け~収穫時期
耐寒性多年草なので、1~2年で終わることなく、何年も育てることができます。
日当たりはあまり問わないですが、明るい半日陰がベスト。
また、高温と乾燥に弱いので夏場はしっかり目に水を与えること。
苗の植え付けは
- 3月中旬~4月下旬くらい、または9月(10℃以上になるのを目安に植えましょう)
- 花の咲く時期は7~8月
- 挿し芽、株分けは10~6月
- 収穫は3月~11月
育ったら剪定を時々しつつ、いつでも収穫できます。
ミントについてはこんな感じです。
どちらのミントを育てるか決めましたか?
次に育てる場所になりますが、あなたはどこで育てるのか決めていますか?
ハーブを育てる前に知っておいたほうがいいことをお話しますね。
ハーブを育てる前に
どこで育てるのか?
それによって少しやり方が変わってきます。
庭があれば地植え。
アパートやマンションならベランダでしょうか。
あなたの状況に合わせて育てる場所を決めたら今度は、
- プランターで育てるのか?
- 植木鉢を使うのか?
を決めます。
何事も準備が大事ですからね!
庭で地植えにする場合、プランターや植木鉢で育てる場合には注意点があるのでお話します。
庭で地植えする場合の注意点
ミントはとても強い植物。
繁殖力が他のハーブに比べて群を抜いています。
そして、同じ品種のミント同士を近くに植えた場合、交雑してしまう可能性が大です。
どんどん地下茎を伸ばしていくので近くの植物の根を侵食していくんです。
2年くらい経つと一面ミントだらけになるなんてこともあります。
ですので、地植えの場合は周りを少し深めに掘り板などを置いて壁を作ってください。
もしくは大きな鉢に入れて地面を掘り、頭を少し残して鉢ごと植えるという手もあります。
例えばスペアミントとペパーミントを壁を作らず近くに植えると交雑して新しいミントができますが硬くておいしくないミントができます。
その後は、どちらかが勝つか、戻ることなく雑草と化します。
つまり、使えなくなるということです。
なので、植えるときは必ず1種類だけにして他のミントやハーブを植えるときは壁の外に植えてください。
これはプランターや植木鉢で育てるときも同じことなので【1株1鉢】という考えを覚えておいてくださいね。
どうしてダメかという理由はこちらに詳しく書いてありますのでよろしければご覧ください。
→寄せ植えできるハーブの種類と相性は?プランターで育てるおすすめの組み合わせはない!?
ハーブを育てる前に知っておくことは一旦これでオッケー。
では、ここからは用意するものを説明をしていきます。
用意するもの
- 鉢、コンテナ、プランター
- スコップ
- 鉢底ネット
- じょうろ
- 鉢底石もしくは、大粒の赤玉土(あかだまつち)でも代用可能
- 園芸用ハサミ(普通のハサミで代用可能)
- 手袋
- 用土(培養土)
これらを少し説明しておきます。
【鉢】は素焼きタイプで通気性、排水性のいいものを選びましょう。
【鉢底ネット】は鉢やコンテナの穴サイズに合わせてカットし、そこに敷くことで石や土がこぼれるのを防いだり害虫の侵入を防ぎます。
【鉢底石】は水はけをよくするために鉢などのそこに敷きます。
【手袋】は汚れやケガを防ぐために。手が蒸れない綿素材の軍手などが安いのでおすすめですがゴム手袋でも大丈夫。
さて、次は肝心のミント!
種から育てる方がいいのか、それとも苗の方がいいのか?
初心者におすすめなのは・・・
初心者は種ではなく苗から育てよう!
種から育てるのは色々と大変なのでここでは簡単な苗からの育て方についてご説明していきます。
苗の選び方のポイント
初めてなら4月頃に出回る苗を必要なだけ買うのが楽です。
近くのホームセンターや園芸店に行き、苗を選びます。
ポイント!
・葉や茎につやがあり瑞々しいもの。
・葉や茎が間延びしていないもの。つまり、節と節の間が短いもの。
・茎の節の間が長くひょろっとしたものは避ける。
・根づまりや根腐れを起こしていないもの。ビニールのポットが根でカチカチになっているものや土が湿っているのに葉に元気がないものは避けること。
ポイントはこんなところでしょうか。
たまに微妙な香りのものがあるので香りは確かめたほうがいいですね。
店員さんに見つからない様に「さりげなく」葉っぱを触って香りの確認をしましょう。
「わからない」という方は販売店の店員スタッフに選んでもらうのをおすすめします。
苗を購入したらできるだけ早く植え替えをしたほうがいいのですが、忘れてはいけない入れ物。
植木鉢やプランターを選びましょう!
植木鉢の選び方
苗が入っていたビニールポットよりひと回り以上大きいサイズを選びましょう。
ミントは年々多くなることが分かっていますので深い鉢だと根腐れを起こしやすいです。
なので、浅く大きい鉢が向いています。
最初は小さいものを買って、大きくなったらサイズを変えて植え替えでもいいですが簡単に育てたいというのであれば、最初から大きいものがおすすめです。
鉢のサイズは、8号(直径24cm)くらいがおすすめ。
プランターの場合も1株1鉢で育てたほうが後々楽なので鉢のサイズと同じくらいを用意してください。
仕切りを入れる場合はもう少し大きめの物でもオッケーです。
ミントの苗、入れ物ときたら育てるためには土が必要!
ということで、初心者向きの土はコレ!
土はブレンドされているものを買おう
一般的にハーブの培養土は、
- 弱アルカリ性
- 通気性がある
- 排水性と保湿性をあわせ持つ
これらの特徴を持った土が適しています。
初めてだと、とても手間がかかりめんどくさかったりするので、最初の内は用土は肥料などがブレンドされている「ハーブ用」と書かれている土が簡単です。
本格的に育てる方は、
- 赤玉土(水はけ、通気性をよくする)
- 腐葉土(養分を含んで通気性をよくする)
- 野菜の土(野菜の栽培用土)
これらを、
赤玉土:腐葉土:野菜の土=3:2:5
で合わせます。
では、ここから育て方になります。
周りに用意するものを置いてありますか?
書いてある順番に作業していっていただければ大丈夫です。
育て方
- 鉢やコンテナの底に鉢底ネットを適当なサイズにカットして敷きます。
(以後、入れ物は鉢で統一します) - 鉢底石を鉢の1/10ほどの深さまで入れます。
- 用土を鉢の半分ほどの高さまで入れます。
- 苗をビニールポットから取り出して根の部分を軽くほぐします。
- 苗を鉢に入れます。
- 残りのスペースに用土を入れます。
- 軽く手で押さえた後、鉢底を軽くトントンと床などに叩きつけ、中の空気を抜きます。あまり強くやると鉢が割れるので心配であれば軽く抑えただけでも大丈夫です。
- 鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えます。
- 根がしっかりつくまで1~2日間かかるので、その間は半日陰で管理しましょう。
葉が茂りすぎると病気になりやすいので、茂ってきたら風通しが良くなるように株元から5cmくらいの辺りを切って葉が重ならないようにして下さい。こうすることで、病気も防げますし、さらに丈夫な枝が再生します。
この最初の流れができたら、次は水やりの方法です。
水やりのポイント
午前中の早めの時間に与えます。
気温の高い日中に与えると蒸れの原因になり、寒い時期の夕方に与えると凍結の原因になるので気を付けてください。
土が完全に乾いているか確認してから水を与えましょう。
基本的に多湿を嫌うので土が湿っている場合は水やりは必要ないです。
根元部分に流し込むように与える。
そうすることで蒸れを防ぐことができます。
じょうろはシャワーノズルを外して使いましょう。
水を与えるときは鉢やコンテナの底から少し流れ出るくらいたっぷりと。
受け皿に水を溜めると根腐れを起こしたり虫が発生する原因になるので溜めないようにして下さい。
ここまでの育て方が分かれば、あとは収穫を待つのみ!
いつでも収穫できるミントですが、せっかくなので一番いい収穫時期というのも覚えておきましょう。
一番いい収穫の時期は?
ミントはいつでも収穫できるハーブですが、一番香りが強いときがあります。
香り成分が一番多い時期は花が咲く直前なので、香りを楽しみたいという方は花が咲く直前に収穫して使いましょう。
そのときは、手でちぎらずハサミで切るように。
収穫や剪定はハーブにストレスを与えることになるのでハサミできれいに切ってストレスを軽くしてあげてください。
ここまでで、ミントを育てて収穫するところまで行きました。
あとは保存の方法を覚えて、いつでも使えるようにしておきましょう^^
保存の仕方
いくつかありますが、おすすめは乾燥して保存する方法。
ちょっと手間ですが日持ちしますし、使いやすいです。
乾燥の仕方はこちらを参考にして下さい
→ペパーミントの使い方!生の葉は乾燥させて使うべき?
他の保存方法としては・・・
冷凍保存
密閉できるビニール袋に入れ冷凍庫で保存します。
何度も解凍すると鮮度が落ちるので使いやすいサイズに切ってから冷凍しておけば料理などに使うとき楽ですよ。
保存期間は1ヶ月ほど。
早く使い切ったほうが鮮度のいい状態で使えます。
冷蔵保存
湿らせたペーパータオルで包み、密閉容器や密閉できるビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
冷蔵保存は時間が経つにつれて風味が落ちやすいので早めに使い切ってください。
保存期間は3~4日間ほど。
長くても1週間ほどで使い切ったほうが鮮度がいい状態で使えます。
3~4月に植えると年内には収穫できてしまいますが、ミントは多年草。
冬を越したら次の年にもまた育てられます。
そこで、冬越しについてお話します。
冬越し対策
水やりは乾燥気味にしたり(凍らないように)、あるいは、根元に藁を敷いたりする。
水をやりすぎて、鉢ごと凍ったりしないように気をつけてください。
10℃前後を維持できれば大丈夫なので、室内に入れるか、屋根や壁があり冷たい風が当たらない場所にうつしましょう。
もし、寒くて地上に出ている部分が枯れてしまっても根がしっかりついていれば冬を越して温かい春に新芽が出てきます。
ここまで覚えればもうミントは育てることができます^^
ちょっと覚えることがたくさんあったかもしれませんが何度も読んで身に付けてください。
最後に全体の流れを簡単に復習しましょう。
ここまでのおさらい
- あなたの環境に合わせて地植えにするか、植木鉢やプランターで育てるか決める。
- 次に育てるミントを決めたら苗を買いにレッツゴー!
- 必要な道具を用意する。
- 苗を植えて育てる。
- 水やりをして、
- 収穫!
- そして保存!
簡単におさらいするとこんな流れになります。
流れさえ覚えてしまえば他のハーブでも応用できるのでこの一連の流れを覚えてくださいね。
詳しくはもう一度上から順に読んでみてください^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、
- 育てる前に知っておくこと
- 注意点
- 用意するもの
- 育て方
- 保存方法
これらについて、この記事を見れば一通りの流れが分かるように、ハーブ初心者が簡単に育てられるハーブ、「ミント」についての育て方をご説明させていただきました。
ミントは、何年も育ち、寒さにも強く、繁殖力も高い。
本当に手のかからない初心者向きのハーブです。
「初めてで失敗したくない!」
という方はぜひミントから育ててみてはいかがでしょうか?
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