ハーブを保存する方法ってどうやるんだろう?
瓶とか、ガラスやプラスチックとかの容器の種類も悩むし・・・。
冷凍もできるのかな?
と、ハーブの保存方法について調べているそこのあなた。
今回は「ハーブの保存方法」について、
- 乾燥、冷凍、冷蔵などの保存法の種類
- 保存できる期間
- 容器の選び方
- 保存場所
これらの気になることを全部まとめましたのでぜひお話を聞いていってください。
基本の保存方法なので、これを知ればどんなハーブでもバッチリ保存できますよ。
また、
- 生のフレッシュハーブ
- 乾燥したドライハーブ
それぞれについての保存方法も合わせて説明しますので、ぜひ活用してください。
まとめの表を作っていますので、そちらを見るとわかりやすいですよ。
ハーブの保存方法まとめ表
ハーブの保存方法まとめ表 | |||
保存方法 | 容器 | 場所 | 期間 |
冷凍 | ジップロック | 冷凍庫 | 1ヶ月 |
冷蔵 | ・ジップロック ・瓶 ・タッパー |
冷蔵庫 | 3~4日間 |
オイル漬け | 瓶 | 冷暗所 冷蔵庫 |
封を開けなければ半年、開けたら冷蔵で2週間 |
氷 | 製氷皿 | 冷凍庫 | 半年 |
常温 | ・ジップロック ・瓶 |
15~25℃の部屋 | 数日~1ヶ月 乾燥は1~2週間、冷暗所なら半年 |
この表は少し簡略化して分かりやすくしています。
ここからは、それぞれを詳しく注意する点なども合わせて説明していきます。
ハーブ保存方法の解説動画
記事内容を音声動画で解説しています。
ポイントなどを分かりやすく解説していますので、ぜひ記事と合わせてご覧ください。
保存法の種類と保存期間
ハーブの保存法には主に
- 冷凍
- 冷蔵
- オイル漬け
- 氷
- 常温
これら5つがあります。
順番に説明していきますね。
冷凍
冷凍は、生のハーブを保存するときに有効です。
良く洗って虫やほこりなどを取り除いたものを冷凍しましょう。
解凍して使えば香りが蘇ります。
注意点は、使う分だけ取り出すこと。
一旦冷凍してしまったハーブは種類にもよりますが組織が壊れます。
解凍される前に使わないハーブは再度冷凍庫にしまいましょう。
また、冷凍すると香りが飛びやすくなるので覚えておいてください。
乾燥ハーブでも冷凍はできます。
ただし、ハーブティーなどに使う際、冷えたハーブを使うとせっかく入れたハーブティーが少し冷めてしまいます。
かと言って、常温にしてから使おうとすると結露、霜が水気になり湿気ってカビの原因になります。
他にも冷凍臭くなる可能性や、乾燥させた際に日焼けしていた場合、臭さを強くしてしまうこともあるので、乾燥のままで保存した方が長期保存できますね。
【保存期間】
- 1ヶ月ほどで使い切る
- 半年持つが香りが弱くなる可能性あり
冷蔵
レストランや頻繁に料理に使う時に冷蔵での保存は役立ちます。
そんな時に、湿ったキッチンペーパーやガーゼ、布巾などで根や切り口を包みます。
そして、タッパーやチャック付きのビニール袋(ジップロック)などに入れ、冷蔵庫へ。
あれば野菜室がいいですね。
これで数日鮮度を保ったまま保存できます。
しかし、冷蔵庫での保存はハーブの種類によって向き不向きがあるので注意しましょう。
特にバジルは冷蔵庫での保存は向いていません。
酸化して茶色に変色しやすいので、冷凍か乾燥した方がいいですね。
【保存期間】
- 3~4日間で使う
- 1~2週間持たせることもできるが、香りが弱くなる
調味料としてのオイル漬け
保存というよりも、調味料としてアレンジするので結果的に長期保存できるようになります。
密閉瓶にオリーブオイルを入れ、その中にハーブを入れます。
この時、生のハーブでも乾燥したハーブどちらでも構いません。
生の方が、香りや成分が移りやすいです。
オイルに対して少なすぎてもあまり意味がないので、瓶の中身をパッと見てしっかり入っているな。と思えるくらいの量で大丈夫です。
瓶のサイズにもよりますからね。
一度作ったら、その分量は覚えておきましょう。
それを基準にして、次回作るときは香りを強くしたければハーブを多く入れてください。
また、ビネガー(酢)に漬けることもできます。
2週間ほど冷暗所(れいあんじょ)で寝かせれば完成です。
料理の風味づけにぜひ。
注意するポイントは、ハーブがオリーブオイルやビネガーから出ていない事。
完全に漬かるようにハーブを入れてください。
そうしないと腐ったりカビの原因になります。
【保存期間】
- 封を開けず寝かしておけば半年
- 一度開けたら冷蔵庫で2週間ほど
氷にする
氷にする時は生のハーブを使うことが多いです。
きれいに洗って水気をサッと切ったハーブを製氷皿に入れて、水を入れます。
あとは凍らせるだけ。
これでハーブ氷の出来上がりです。
保存法としては、夏向きの作り方なのでフレーバーウォーターやアイスハーブティーに使えますよ。
ミントの氷に三ツ矢サイダーなどを入れても爽やかでいいですね。
【保存期間】
- 半年ほど
常温
常温での保存というのは、生のハーブを水を入れた瓶などに挿しておくことです。
簡易的な水耕栽培になります。
- スーパーで買ってきたものや、育てたハーブで使いきれないとき
- また次にすぐ使いたいとき
に、有効です。
水耕栽培の注意点は、毎日必ず水をかえてください。
そうしないと根に白い藻がつき始め腐ります。
また、色が変わることがあるのでその部分は切り取りましょう。
乾燥ハーブの常温保存は、シリカゲルなどの乾燥剤を一緒に入れて数日から1~2週間ほどで使える分だけ保存しておきます。
【保存期間】
- 水挿しは水を替え続けて枯れるまで使える
1ヶ月持つこともある - 乾燥は1~2週間、冷暗所では半年
保存場所
では、次に保存場所について解説していきます。
保存法の種類と少し被りますが、場所という所に注目です。
冷凍庫
ハーブの冷凍保存には欠かせないのが冷凍庫。
しかし、霜が付きすぎている冷凍庫では冷凍焼けを起こしやすく、風味が一気に落ちるので注意が必要です。
冷凍庫を使う際は、周りに魚などの臭いがあるものを置かないようにしましょう。
それかきちんと容器に入れて冷凍しましょう。
冷蔵庫
生のハーブの冷蔵は、野菜室を使ってください。
野菜室が無くても大丈夫ですが、温度には注意してください。
あまり冷えすぎるとハーブがしなっとなって半透明になり風味が落ちます。
飾りなどにも使えなくなります。
乾燥ハーブは冷暗所が無い場合は、冷蔵庫を代用として使えます。
冷暗所
冷暗所とは、常温よりも温度が低く一定であり直射日光が当たらない場所です。
常温は一般的に15~25度前後なので、それ以下である1~15度が冷暗所として最適な場所になります。
わかりやすくすると、手を入れたとき、入ったときに肌がひんやりとした感じが冷暗所に該当します。
乾燥ハーブやオイル漬けハーブを長期保存させるためには欠かせない場所です。
普段は冷暗所に保存し、使う分だけ取り出して常温、もしくは冷蔵庫に入れるというのがいいですね。
生のハーブを冷暗所に置いておくことはほとんどありません。
常温
乾燥ハーブの常温での保存は、直射日光を避け、シリカゲルなどの乾燥剤と一緒に密封の瓶などに入れます。
夏の高温、冬の低温時は気を付けてください。
湿気を含んでしまうと、ハーブの香りや味が劣化するので極力数日で使う分だけを常温保存にしておきましょう。
生のハーブは水挿しをしているなら日が当たる場所に置いておくといいです。
でも、数日で使ってしまうので日が当たらない室内でも持ちます。
容器の選び方
ここからは、保存するための容器について注意点などをお話していきます。
ハーブの保存容器には金属やアルミ缶は避けたほうがいいです。
もし、サビたときハーブに移ります。
ガラス瓶・ジャム瓶
ジャムなどの瓶があれば使えます。
理想は「色付きの遮光ガラス瓶」
紫外線によって色素成分が壊れ、香りや風味が落ちるのを防ぎます。
また、瓶を使う時は一度煮沸消毒をしましょう。
- 沸騰したお湯に蓋と瓶を入れ、5分ほど煮ます
- きれいな布巾の上にひっくり返して逆さまに置き、冷めるまで待つ
- きれいなタオルで中を拭き、水気のないことを確認してから入れる
特に、オイル漬けや乾燥ハーブを保存するときには清潔にハーブを保てます。
Ziploc(ジップロック)
【タッパー容器型】
ジップロックには冷凍用とそうでないものがあります。
レンジで温めることはないので、冷凍可能のジップロックを買いましょう。
タッパー型は開け閉めが簡単で便利です。
100均のタッパーでも代用可能ですが、蓋がしっかり閉まるものを選んでください。
ジップロックの方が、しっかり閉まりますし冷凍も冷蔵もできるのでおすすめですね。
【ビニール袋型】
ビニール袋の方でも冷凍用を使いましょう。
ジップロックのいいところはチャック付という点。
酸化や外気を防ぐことができるので便利ですし、タッパーのようにスペースをとらないのでおすすめです。
密閉容器
ハーブを保存するのであれば推奨するのはパッキンの付いた瓶。
ジップロックやジャム瓶も密閉できますが、パッキンがついていた方がさらにいいですね。
空気の流入を最小に抑えられますし、酸化を防ぎやすいのでおすすめです。
ただ、他の瓶に比べるとちょっとだけ高いので無理してパッキン付きのモノにする必要はありません。
サランラップ
ラップを使うこともできます。
が、他の容器に比べるとあまりおすすめできません。
ラップを使うのは冷凍するときが多いですが、空気が入りやすくハーブを痛める原因になるのでやめたほうがいいですね。
2~3日ほどの保存なら大丈夫です。
保存方法の手順と日付について
ハーブを保存するときの手順は、
- 保存する日付とハーブ名を書き、容器に貼る
- あなたが保存したい方法で保存する
この2工程ですが、消費期限、賞味期限が分かるようにしておかないと、おいしいハーブティーなどが飲めないので日付は必ず明記してください。
また、葉のハーブは乾燥させると区別がつかなくなるものがあるので「ハーブ名」も忘れずに。
直接書くと後で容器やジップロックなどが使いにくくなるので、
- シール
- マスキングテープ
などに日付を書いて貼り付けましょう。
できれば、
- 保存し始めた日
- いつまで使えるか
この2つを最初に書いておくと楽ですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「ハーブの保存方法」について
- 保存法の種類と保存期間
- 保存場所
- 容器の選び方
などをお話しました。
用途によって保存の仕方も変わりますね。
長期保存するには乾燥させて冷暗所がベストだと思います。
その時は、カビ防止にもなるのでシリカゲル等の乾燥剤は必ず入れましょう。
きちんと管理することで長く持たせることができますよ。
→ もう一度表を見てみる
(クリックで表に飛びます)
今回のお話がハーブを保存するときの参考になれば幸いです。
上記でも少しお話ししましたが、レストランで働いていたり、料理をされる方は、
「スーパーでパックに入っているハーブを買ってきたけど、もっと詳しく知りたい」
と思ったはず。
ミントを例にこちらの記事の「冷蔵庫での保存方法」に詳しく書いていますので参考にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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