ミントを水挿しで室内栽培しようとすると根がなかなか出ないことありますよね。
しかも、枯れたり腐ったりしてしまう。
あれ?
もしかして水挿しで栽培できないの?
と思ったあなたは他にも、
- 普通の水道水でいいのかな・・・
- 何か栄養を与えたほうがいいのかな・・・
こんな疑問も浮かんだと思います。
実は、ミントは水挿しすることはできますが水での栽培(水耕栽培)には向いていないんです。
強いハーブなので栽培できないことは無いんですが、向いていません。
それでも、水挿しで栽培をしたい!
という方のために
- 向いていない理由
また、
- キッチンなど台所周辺に置くときはどうすればいいのか?
- それでも水挿しで育てたいときは?
- 水挿しで増やしたいときはどんなことをすればいいのか?
- 根が出ない、枯れる理由を知りたい!
これらの答えが見つかるように、
今回は、「ミントを水挿しする時はどうすればいいのか?」をテーマにまとめましたのでぜひご覧ください。
ミントが水挿しで栽培するのに向いていない理由
水挿しも水耕栽培(ハイドロカルチャー)の1つです。
つまり、水耕栽培に向いてなければ水挿しで栽培するのも向いていないということになりますよね。
栽培するのに向いていない理由は、ハーブは元々ヨーロッパ原産のため高温多湿を嫌うからです。
ただでさえ、水耕栽培はもろに水で育てるので多湿状態。
ミントが強いハーブだからこそできる荒業のようなものですね。
向いていないんですが、ミントをとってきて水挿しにすることはありますよね。
ということで次は、水挿しをする時にやってほしいこと、基本的な切り方をご紹介します。
これが水挿しをする時のポイントですのでぜひ覚えてください^^
ミントを水挿しするときの切り方、採り方
ミントを採ってくるとき、指で「ブチブチッ!」っと千切っているようでしたらやめてください。
その採り方はミントにものすごいストレスを与えています。
ミントに限らず植物は通常、根から水分を吸い上げます。
ですので、根から採ってきてもいいですがこれはこれで、細い根を「ブチブチッ!」っと切ることになるのでストレスを与え、枯れる原因になります。
ミントは結構強いので大丈夫な時もあるんですが、他のハーブを扱うことも考えて基本的な切り方は覚えておいたほうがいいかもしれません。
切ったものはその切り口から水分を吸い上げます。
ですので、その切り口が手でちぎってぐちゃぐちゃだと水を十分に吸い上げられないため水不足になり枯れてしまいます。
よく花屋さんなどで「パチンッ!パチンッ!」と切っているのを見かけたことはありませんか?
あれは「水切り」というやり方です。
その「水切り」にもちゃんと理由あります。
水切りする理由
水切りをする理由は水を吸い上げる入口である「切り口」を綺麗に整えてあげることです。
そうすることで水を十分に吸い上げることができるようになるため長生きします。
また、「水切り」をすることで水を再び吸わせてあげることを「水揚げ」といいます。
では、水切りのやり方についてご説明させていただきます。
水切り・水揚げのやり方
- まず、水挿しする時は「元気のいい長めの茎」を選びます。根は茎の節目から出てきますので(葉の出てくる場所など)切る部分を注意して切ってください。
- 根元から1節ぐらいを残して切れ味のいいハサミやカッターを使って茎を斜めに切ってください。(カットした状態で葉が出ている節が3節以上あるようにしましょう)
- 次に一番下の葉だけを切り落とします。
- もし葉の節の間隔が短いようならその上の葉も切ってください。この時、茎を傷つけないように気を付けてくださいね。
茎だけの長さが6cmくらいになっていますでしょうか?
もう少し長くできれば長くしてください。
そのまま水の入ったコップなどにすぐ入れてもいいですが、できればその前に水中でもう一度切りましょう。
というのは、本来なら水中で切るのが理想です。
一度切ってきたミントをもう一度水をためた容器などの中、水中で斜めに切ってください。
そうすることで「切り口」からの空気の侵入を防ぐことができます。
切り口から空気が入ってしまうと気泡が邪魔をし、水の移動が止まってしまうことがあるんです。
つまり水がいきわたらないので枯れます。
あと、「水圧で水揚げの効果を高めるため」や「切り口の乾燥を防ぐ」という理由もあります。
乾いてしまうと、水揚げする力が弱まってしまいます。
また、斜めに切る理由ですが、
切り口の断面積が広がるので、それだけ水の吸い込みがよくなります。
※茎がやわらかいものは発根しにくいので気を付けてください。
こんな風になります。(これはインテリアとして作った水挿しです。要領は同じ)
これが基本の採り方なので覚えておいてください。
これから説明していく「採る」という行為の部分に関してはすべてここで紹介したハサミなどで切る方法を実践してくださいね。
キッチンに置いておきたい場合はどんなことをすればいいのでしょうか?
キッチンで使いたいときは、採ってきたミントをサッと洗い汚れや虫などを取ってコップやグラスなどに水道水を入れ、そこに挿しておくだけ。
キッチンに置くということは料理などに使うということなので水は清潔にしたいですよね。
水は毎日替えてあげましょう。
何がなんでも水挿しで栽培したい!
水挿しで栽培したい!という気持ちわかります。
水に入れておくだけですもんね。
簡単ですもんね。
私も、何度も挑戦しました。
庭にミントがたくさんあるので本当に何度もやりましたね(笑)
結果どうなったのか・・・・
全部、腐りました!!(笑)
ですので、こんなこと言うのもなんですが・・・
水挿しで栽培&育てるのは諦めてください。
しかし、これは「水挿し」での話。
ちょっと見方を替えて水耕栽培でしたら栽培することはできます。
水挿しは「簡単だから」という理由なので、話はズレてしまいますが興味ある方はこちらに詳しく書きましたのでご覧になってください。
→ミントの水耕栽培を室内でする方法!水やりがポイント!?注意点を守れば初心者でもできる!
水挿しで増やし、土に植え替えをしたいときの方法
もし、
この流れを考えている人がいればお役に立てると思うので、その流れをご紹介しますね。
流れ・手順
- 元気のいいミントを採ってきます。採り方は上記の「水切り」のやり方で斜めに切る。
- グラスなどに水を入れてその中にすぐに入れます。
- 室内などの日の当らない半日陰に置き、根が出てくるのを待ちます。
- 水は毎日替えましょう。
水挿しをしてから2週間ほどで発根します。
元気のいいミントなので早くて3日ほどで出てくることもあります。
早ければ10~14日ほどで3cmぐらい伸びてくるので、そうしたら土に植えて構いません。
鉢やプランターで育てて、水挿しで発根させている方は、土の作り方は大丈夫ですよね。
水挿しから始めた方は、土は園芸店などで売っているハーブ用のものを使うと簡単です。
あとは、用意した土に穴をあけ、根が出ている部分から2~3cm上まで土が被るように植えましょう。
このとき、土は「ふんわり」かけてあげる程度で大丈夫です。
最後に、下から少し染み出るくらい水を与え、根が落ち着くまで数日日陰に置いて待ちましょう。
ミントの挿し芽が元気になってきたら日の当たる場所に移動して軽く光を当ててあげてください。
※ 水の中で根を出させてから土に植えることで枯れたり腐ったりなど、失敗する確率が減ります。
実はそんなことしなくていい。
ここまで説明しておいてなんですが・・・
ミントは生命力の強いハーブですので、わざわざ水挿しをして根を出しまた植え替えるという工程を踏まなくても大丈夫なんです。
育ったミントを増やしたいときは、「元気の良さそうなものを1つ選び」根っこからそっと採ってきて他のところへ植えるだけです。
これだけで増えます。
初心者の方は、「ただ単に増やしたい!」ということであればこの方法で簡単にできますし、うまくいきます。
1つの鉢やプランターで育てて、大きくなったら別の鉢などの入れ物と必要なもの(土など)を用意。
そこに株で育ったミントの1つを根っこから(少しプチプチ切れますが)そっと採ってきて植え替えます。
私が、この方法で何度もやっているので、できないということは無いと思います。
根が出ない、枯れる理由を知りたい!注意点とは?
この記事を読まれている方はこれが一番知りたいかもしれませんね。
ミントを増やすために水挿しするときも、この理由を知っていればできるはずです。
失敗する理由はいくつかありますが、その中でもよくやってしまいがちなことは、
- 炎天下に置く、直射日光に当てる
- 水を切らしてしまう
- 毎日水を替えない
- 余分な葉が付いている
- 頻繁に触っている
これらのことが挙げられます。
ですので、根を腐らせないように、発根させるには、
- 根が出るまで半日蔭の風通しの良い所に置く
- 毎日水を替える
- 水の中に浸かるような葉は腐りの原因になるのでとってしまう
- 何度も触らないようにする
こういった事に気を付けてください。
水挿ししたミントを室内に置いて虫はつかないのか?
室内に虫が入ってきたら・・・
ミントについたら・・・
ちょっと気分が良くないですよね。
でも、安心してください。
ほとんどつきません。
ただ、水挿しする時にもともとついていた虫をそのまま持ってきてしまうと室内に逃げて行ってしまうかミントについたままでいるので採ってくるときに虫がついていないようにしましょう。
冬の寒い時期の水挿しはどうすればいいのか?
ここまで読んでいただいて、水挿しが栽培&育てるのに向いていないことはお分かりになったと思います。
ただ、増やすときには茎を切って水挿しにして根が出るのを待ったりもするので、その時期が冬の場合や気温が低いときどうするかですね。
その時は、ミントは10℃前後なら大丈夫なのでそれより低い気温にならないようにしてください。
窓際は夜冷えるので避けたほうがいいですね。
部屋の奥や少し暖かいところに置いておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、「ミントを水挿しする時はどうすればいいのか?」をテーマにお話しさせていただきました。
内容は、
- ミントが水挿しで栽培するのに向いていない理由
- ミントを水挿しするときの切り方、採り方
- キッチンに置いておきたい場合はどんなことをすればいいのか
- どうしても水挿しで育てたいとき
- 水挿しで増やし、土に植え替えをしたいとき
- 根が出ない、枯れる理由、注意点
- 水挿ししたミントを室内に置いて虫はつかないのか
- 冬の寒い時期の水挿しはどうすればいいのか
これらに虫のことや、冬のことを補足させていただきました。
また、「水挿し」ひとつでも簡単なグラスやコップに水を入れて挿しておくものと、その状態で栽培する方法が考えられましたので、それらが解決できるような記事にさせていただきました。
参考になっていればうれしいです。
個人的には、ハーブは水挿しするのならキッチンなどで気軽に使う分だけ採ってくるぐらいの方がいいと思います。
きちんと育てるのであれば上でご紹介した水耕栽培か、土で栽培した方がいいですね。
水耕栽培だと香りも弱く根も細くなり枯れやすく腐りやすいという欠点があるので土で栽培する方がおすすめです。
今回の根が出ない・枯れる原因は他の植物、環境でも基本は同じです。
ですので、気を付けてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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