丸い葉に、オレンジや黄色の鮮やかな花。ナスタチウムは、花も葉も食べられるハーブです。
和名はキンレンカ(金蓮花)。丸い葉がハスの葉に似ていることから、この名前がついたと言われています。

この記事では、ナスタチウムの育て方と、食べ方をまとめました。
先に結論
ナスタチウムは暑さにも寒さにも弱いので、日本では一年草として育てます。
種はかたいので一晩水につけてからまきます。肥料を与えすぎると葉ばかり茂って花が減るので、控えめに。
真夏は半日陰に移し、弱ってきたら切り戻すと、秋にまた咲きます。花・葉・実はピリッと辛く、サラダに向きます。
ナスタチウムは、どんな植物?
- 学名……Tropaeolum majus
- 科……ノウゼンハレン科キンレンカ属
- 原産……ペルー、コロンビアなど南米
- 分類……一年草として扱う
- 性質……耐寒性・耐暑性ともに弱い。乾燥ぎみの環境を好む
- 花の時期……4月下旬〜7月と9月〜11月上旬(真夏は休みがち)
種まき・植えつけ
種まきのしかた
1. 種は皮がかたい(硬実種子)ので、一晩水につけておく
2. ポットにまき、1cmほど土をかける(光を嫌う種なので、しっかり覆土する)
3. 発芽に向く温度は20℃前後。1週間ほどで芽が出る
4. 本葉が3〜4枚になったら、15〜20cm間隔で植えつける
- 種まきの時期……2月下旬〜4月中旬が目安。寒い時期は室内の明るい窓辺で
- 植えつけ……3月下旬〜5月下旬
- 移植は苦手……根をいじられるのを嫌うので、植えつけは根鉢を崩さずに

種を一晩水につけるのは、どうしてなの?

ナスタチウムの種は、外側がコルクのようにかたいんです。水を吸わせて皮をやわらかくしておくと、芽が出やすくなります。
★肥料は「控えめ」がいちばんのコツ
肥料、とくに窒素(チッ素)を与えすぎると、葉ばかりが茂って花が咲きにくくなります。
- 植えつけのときにゆっくり溶け出す肥料(緩効性肥料)を少し混ぜておく程度でよい
- 追肥するなら、リン酸・カリの多い花用の肥料を
- 地植えなら、肥料なしでも育つことが多い
「やせた土のほうがよく咲く」くらいに考えておくと、失敗しにくいハーブです。
置き場所と水やり
- 置き場所……水はけのよい日なた。風通しもよく
- 水やり……土が乾いたらたっぷり。水のやりすぎは、茎がひょろひょろ伸びる原因に
- 用土……水はけのよい土。市販の草花用の培養土でよい
★夏越し:半日陰に移して、切り戻す
ナスタチウムは暑さが苦手です。真夏になると花が減り、株が弱ってきます。
夏越しのしかた
- 鉢植えは、真夏は明るい半日陰に移す
- 株が弱ってきたら、全体を3分の1くらいに切りつめる
- 涼しくなると新しい芽が伸び、秋(9月〜11月上旬)にまた花が咲く

夏に元気がなくなっても、切り戻せば秋にまた咲くんだ!
寒さにも弱いので、冬は霜に当たると枯れます。暖かい室内に取りこめば冬を越すこともありますが、基本的には一年草として毎年種から育てると考えておくと気が楽です。
気をつけたい虫
- ハダニ……乾燥すると葉の裏につく。葉の色がかすれたら要注意
- ハモグリバエ(エカキムシ)……葉に白い線を描くように食べる。見つけたら葉ごと取り除く
食べるつもりで育てる場合は、薬剤は食用の植物に使えるものを、表示どおりに使ってください。
★ナスタチウムの食べ方
花・葉・実・種は、辛みと酸味があって食べられます。味は、クレソンのようにピリッとした辛さです。
- 花……サラダに散らす、料理の彩りに。花の奥にほのかな甘みがある
- 葉……若い葉をサラダに。サンドイッチにはさむとピリッとしたアクセントに
- 若い実……酢漬けにすると、ケッパーのように使えると言われる
食べるときの注意
食べるのは、食べるつもりで育てたものか、食用として売られているものだけにしてください。観賞用として買った苗や花屋さんの花には、食用を前提にしていない農薬が使われていることがあります。
辛みがあるので、はじめは少量から。体調に変化があったら、食べるのをやめてください。
ほかの食べられる花や、食べる前に知っておきたい注意は、エディブルフラワーとは?にまとめています。
よくある失敗
- 葉ばかりで花が咲かない……肥料(窒素)のやりすぎ。控えめに
- 茎がひょろひょろ伸びる……水のやりすぎ、日照不足
- 夏に枯れかけた……暑さのため。半日陰に移し、切り戻す
- 芽が出ない……種が水を吸っていない。一晩水につけてから
まとめ
- ナスタチウム(キンレンカ)はノウゼンハレン科。日本では一年草として育てる
- 種は一晩水につけて、1cmほど土をかける。発芽は20℃前後
- 肥料は控えめ。与えすぎると葉ばかり茂る
- 真夏は半日陰、弱ったら3分の1に切り戻すと秋にまた咲く
- 花・葉・実はピリッと辛く、サラダに向く
肥料は少なめ、真夏はひと休み。それだけで、春と秋の2回、食べられる花が楽しめます。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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