「天然の抗生物質」って聞くけど風邪とかに効くのかなぁ?
とエキナセアについて調べているあなたに、今回は
「エキナセアとは?」について、
- 特徴
- 歴史
- 名前の由来や歴史
これらをお話します。
エキナセアは古くからハーブの中でも効能に注目されているハーブで、薬に近いものとして扱われてきました。
そして、風邪などの症状に有効と言われ私たちの生活の中では何度も病気から助けてくれた植物です。
そんなエキナセアの特徴や歴史をぜひこの機会に知って、ハーブティー生活に取り入れてみてくださいね。
それでは、「エキナセアとは?」から見ていきましょう!
エキナセアとは何か
名前 | エキナセア |
英語/学名 | Echinacea angustifolia/Echinacea purpurea |
和名 | ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)、ホソババレンギク |
別名 | エキナケア、パープルコーンフラワー |
栽培難易度 ★1~5 |
★★初心者向け |
原産地 | 北アメリカ東部 |
何科・属 | キク科ムラサキバレンギク属 |
分類 | 多年草 |
草丈 | 50~60cm |
種まき・苗植え | 3月中旬~5月 |
開花時期 | 6月中旬~8月 |
花の色 | 赤,ピンク,オレンジ,黄,白,緑 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
主に使用する部分 | 地上部(花,茎,葉)根部 |
用途 | ハーブティー、アロマ、外用など |
効能 | 抗ウイルス、抗菌、抗アレルギー、傷の治癒、免疫力アップ、抗炎症など |
効果 | ウイルスや細菌などの感染防止、体内の毒素排出で風やインフルエンザの予防に。花粉症や鼻炎の症状緩和にも有効。 |
成分 | エキナコシド、シナリン、多糖類、イソブチルアミド |
注意点 | キク科アレルギーの方、妊娠中、免疫に作用する薬を服用中の方は避ける 8週間以上続けて飲まない |
エキナセアの特徴
エキナセアの特徴は、「天然の抗生物質」とも呼ばれるほどの効能効果を持ち、健康力をサポートしてくれるハーブということ。
香りは、特に癖もなく飲みやすい草木の香り。
ハーブティーには地上部を使うので葉、茎、花、根部それぞれ分けて使うこともあります。
「茎」は新鮮な乾燥状態だと「黒砂糖」のような甘い香りがします。
これは個人的な感想なので人それぞれ感じ方は違うと思いますが、私はこの茎の甘い香りが好きです^^
エキナセアはカモミールと同じキク科のハーブ。
高さ60cmほどまで大きくなる多年草です。
種類や環境によっては1mくらいまで大きくなることもあります。
耐寒性・耐暑性、病害虫にも強いので初心者でも育てやすいですね。
エキナセア・プルプレア(和名;ムラサキバレンギク)が一般的に出回っていますが、種類も豊富で花びらが赤,ピンク,オレンジ,黄,白,緑などの品種もあります。
エキナセアは北米大陸原産で伝染病や毒蛇に噛まれた際に治療薬として利用されていました。
「インディアンハーブ」と呼ばれるように昔から北米先住民が最も大切にしてきたハーブです。
現在でもアメリカでは常にベスト3に入るほど人気があります。
エルダーフラワーが「インフルエンザの特効薬」と呼ばれる傍ら、エキナセアもその効能からインフルエンザや風邪などの予防に使えます。
また、治りにくい傷に塗ったりと外用としても使われますね。
季節はいつ?
エキナセアの季節は春に種まき、夏から秋にかけてきれいなピンク色の花びらを付け、咲きます。
種まき・苗植えは3月中旬~5月。
他のハーブもほとんどがこの時期なので、ガーデニングなどをする際は一緒に植える事が出来ますね。
そして、開花時期は6月中旬~8月。
エキナセアは花が咲いてからが面白いんです。
あ、咲いた!
と思って数日~数週間経つと真ん中がこんもり大きくなってきます。
花びらが下に来て、真ん中がトゲトゲしてくるんですよ。
中央がこんもりと丸く「ハリネズミ」のようになります。
初めて見たときは、柔らかいと思って触ったら予想以上に硬くツンツンしていてちょっと痛かったです。
触るときは気を付けてください。
エキナセアの歴史
「インディアンハーブ」と呼ばれ、万能薬としてアメリカ先住民の生活には欠かせないハーブだったエキナセア。
古くから、風邪や重い病気まで幅広く使われてきたと言われています。
他にも歯の痛みや、火傷、喉の痛み、伝染病などの治療にも用いられていたようです。
アメリカ合衆国の先住民族の総称を「ネイティブ・アメリカン」と呼ぶのですが、1492年にヨーロッパ系白人が現在の北米地域に到達する以前に、現地に居住していた民族を総称して呼んでいるのでエキナセアは1492年より以前から重宝されてきたと言えますね。
処方の研究は19世紀末までほとんどなく、1870年頃にネブラスカ州の医師「H.C.Fメイヤー」によって、ホップやヨモギと言ったハーブと共にエキナセアを使った血液浄化剤が作られて販売されたのが最初でした。
第二次世界大戦後、1930年代にはドイツの科学者が国に持ち帰ったことでドイツを中心としたヨーロッパでの栽培が始まり、エキナセアの研究が進みます。
そこで、免疫賦活作用(めんえきふかつ)や抗ウイルス作用の有効性が確認され「免疫力を高めるハーブ」として広く認知されるようになり、ハーブ療法に盛んに用いられるようになりました。
先住民は肌で身体でこの効果を感じ、使っていたと言う事になります。
先人の知恵ですね。
そして、その効果は「天然の抗生物質」とも呼ばれるようになり、風邪やインフルエンザ、カンジダ、ヘルペス、感染症などにも利用されるようになります。
日本に入ってきたのは大正末~昭和初期頃。
それから月日は経ち、歯の痛みについては日本での研究で効果があることが発見されました。
薬効がさらに注目され始めたので日本の鳥取県大山町(だいせんちょう)のようにエキナセアを特産として栽培をしている地域もあります。
「虫歯菌の抑制効果」がエキナセアにあることを研究で判明したことについてはこちらをご覧ください。
名前について
「エキナセア」という名前には由来があります。
ハーブのほとんどに共通しているのは学名部分が何かを意味する言葉・単語と言う事。
エキナセアの名前にはどんな意味があるのでしょうか?
名前の由来
属名の「Echinacea(エキナセア/エキナケア)」はギリシア語の「echinos(エキーノス)」という「ハリネズミ」を意味する言葉が語源。
花が咲いた後に円錐形の頭部がハリのように突き出す形からつけられました。
「purpurea(プルプレア)」は「紫色の」という意味です。
英語やスペル
英語では「エキナセア」と発音し、スペルは「Echinacea」。
ドイツでの意味
エキナセアはドイツ語で「日よけ帽 ( Sonnenhut )」と呼ばれます。
エキナセアの花言葉
ハーブのエキナセアにも花言葉があり、それは、見た目や薬効から由来していると言われています。
エキナセアの花言葉と意味や由来は?と言う事で分かりやすく、そして詳しく花言葉についてお話していますのでぜひこちらをご覧ください。
花の色もたくさん品種があるので、色の意味もお話しています。
エキナセアに限らず、他の花でも色の意味は使えますので合わせて覚えておくと便利ですよ。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、
- エキナセアとは何か
- 特徴
- 季節
- 歴史
- 名前の由来
などについてお話ししました。
「インディアンハーブ」と呼ばれ歴史は古いと思いますが、実際に研究により効能が明確になったのは第二次世界大戦後。
その効果は「天然の抗生物質」とも呼ばれるようになり、私たちの生活で風邪やインフルエンザなどから守ってくれる存在となったエキナセア。
初心者でも簡単に育てる事ができ、園芸用としても目を引きますのでぜひ育ててみてください。
弱った免疫力を強化してくれるので、いつも風邪などの病気に掛かりやすい方は一度ハーブティーを飲んでみるといいかもしれないですね。
根を煮出した液も、のどの痛みを和らげてくれますし、チンキは、感染症や傷に有効で幅広く活用できます。
しかし、他のハーブと比べると効能が強いので、キク科アレルギーの方、妊娠中、免疫に作用する薬を服用中の方は避けてください。
また、8週間以上続けて飲まないほうがいいと言われていますので、風邪などを引いても続けて飲むのではなく週に2~3回ほどで予防としてハーブティーを飲むことをおすすめします。
今回のお話があなたのお役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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