今回はスペアミントの育て方をご紹介!
と不安な方も大丈夫!
これを見ればスペアミントを育てることができます。
「育て方」と言っても用意するものや工程があります。
それを順番に説明していきますね。
また、育て方の中で気になることと言えば・・・
- 鉢やプランターの大きさ
- ミントの選び方
- 準備するもの
- 寄せ植えはできるのか?
- 虫除けできるのか?
- 増やし方
- 育て始める時期
- 日当たりについて(半日陰とは?)
- 気温
- 水やり
- 肥料
- 収穫のタイミング
- 間引きの仕方
- 黒い斑点が出てる
- 枯れてしまう
- 室内ではどうすればいいのか?
- 保存の仕方
など。
安心してください。
これらの「細かなポイント」や「注意点」も書いておきますので最後まで読み進めていただければあなたもできますよ。
それでは、育て方を説明していきます。
スペアミントの育て方
まず、
- 種から育てるのがいいのか?
- 苗から育てるのがいいのか?
という2択になりますが、これは初心者の方なら絶対に『苗』からにしましょう!
理由は「簡単」だからです。
ですので、「苗からの育て方」を説明します。
「種からの育て方」を知りたいという方は、ミントはどの種類もほぼ育て方は同じなのでこちらを参考にしてみてください。
スペアミントを育てる流れ
- はじめに鉢や底に鉢底ネットを穴が塞がるサイズにカットして敷きます。
- 鉢底石を鉢の1/10の深さまで入れます。
- 用意した土を鉢の半分の高さまで入れます。
- ビニールポットから苗を取り出し、根の部分を軽くほぐします。
- 苗を鉢に入れます。
- まわりに土を入れて苗を植えます。
- 土を軽く手で押さえます。
- 鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水を与えます。
- 根がしっかりつくまで数日(1~2日間ほど)かかるので、その間は半日陰で管理します。
- そのあとは、毎日土が乾燥していたら午前中に水やりをする。
- 葉がかなり多くなってきて重なり出したら適度に剪定する
- 必要な時に切って使う
- 乾燥させて保存、必要な時に使う
- 冬越しは地上部分が枯れても根がしっかりついていれば春(3月末頃)にまた芽を出す。
- 10番まで戻る(繰り返し)
これがスペアミントの育て方の流れになります。
一年間通してなので読んだだけではイメージできないかもしれませんが、流れだけでも掴んでおいてくださいね^^
この後は、「気になるポイント」「注意点」をまとめてありますのでこちらもぜひ目を通してください。
細かいポイントさえ分かってしまえば怖いもの無しです^^
ポイントや注意点など
育て方の流れは漠然としている部分もあるので、
「ん?そう言えばこれはどうするんだろう・・・」と疑問に思う点をまとめました。
鉢やプランターの大きさ
最初にミントを育てるとしても、鉢やプランターのサイズってどうすればいいのか悩みますよね?
- 鉢は8号(24cm)くらいのもの
- プランターは65cmくらいのもの
これらが理想です。
理由は、ミントは繁殖力が強く浅くどんどん根を張っていきます。
気づいたときには「え?」と驚くくらい増えていることもあるんです。
苗を買ってきたときについている黒いビニールポットありますよね。
あのサイズよりひと回り大きい鉢やプランターなどでも大丈夫です。
しかし、ある程度育ってきたときに根づまりして植え替えしなければいけないという手間を考えると最初から根づまりしにくい大きいサイズのもので育てるのがあとで楽ですね。
しっかり育てたいなら最初から大きいものを用意してください。
小物の鉢などを並べて飾りたいという方は、あとで植え替えをするか、いらない分は捨てるかすればいいと思います。
注意点としては、人の庭に勝手に捨てないでください。
土の上に適当に置いた場合、植えなくても勝手に土に根を張って増えるときもあります。(経験してます)
生態系が崩れてミントだらけになってしまい他の植物などが無くなる可能性がありますので怒られますよ。
ヽ(#`Д´)ノシ
気を付けてくださいね。
プランターのサイズ選びを詳しく知りたい方、寄せ植えがダメな理由を知りたい方はこちらをご覧ください。
良いスペアミントの選び方
ホームセンター、園芸店などに行ってミントを見つけたらココを見るべし!
- ツヤがあって瑞々しいもの。
- 葉や茎が間延びしていないミント。節と節の間が短いもの。
- 根づまりや根腐れを起こしていないものを選ぶ。
- 指で軽く触ってみて香りがいいものを選ぶ。
- 茎が長くひょろっとしたものはダメ。
- ビニールのポットを触ってみてカチカチになっているものは根づまりを起こしている可能性があるのでダメ。
- 土が湿っているのに葉に元気がないものはダメ。
もしわからなければ店員さんにどれがいいか聞きましょう。
寄せ植えはできるのか?
寄せ植えはおすすめしません。
できないわけでは無いんですが、ミントは他の植物を侵略して駆逐してしまうので寄せ植えをするとうまく育たない可能性があります。
別の種類のミント同士でも交雑して、香りの違う別のミントが出てきてしまう可能性があります。
しかも、新しいミントの香りは大抵臭いです。
できれば単体で育てたほうがいいですね。
準備するもの
- 鉢、コンテナ、プランターなどの入れ物
- スコップ
- 鉢底ネット
- じょうろ
- 鉢底石もしくは、大粒の赤玉土(あかだまつち)でも代用可能
- 園芸用ハサミ(普通のハサミで代用可能)
- 手袋
- 用土(培養土)
「鉢」:素焼きタイプで通気性、排水性のいいもの。
「鉢底ネット」:底穴サイズに合わせてカットし、そこに敷くことで石や土がこぼれたり害虫が侵入したりするのを防いでくれます。
「鉢底石」:鉢などのそこに敷くことで水はけをよくする。
虫除けできるのか?
虫除けはできますが、できない虫もいます。
ちなみに、スペアミントはそこまで虫除けに期待できないので虫除けを考えているのであれば「ペパーミント」を育てたほうがいいです。
ペパーミントの虫除け効果についてはこちらをご覧ください。
ミントにつく虫についても書いてあるのでこちらも参考になれば幸いです。
ミントの増やし方
もっとミントを増やしたいときの方法ですが、一般的な方法が2通りあります。
その内1つは、
というもの。
よくYahoo!知恵袋などや他のサイトでも書かれていますね。
でも、これは思っている以上に難易度が高いので、失敗する方が続出らしいです。
ですので、さらに簡単なもう1つの増やし方をご紹介します。
それは、根を取り出してそのまま別のところに植える方法。
こんな感じで根っこごと切って移動します。
↓ ↓
新しく植える場所、鉢やプランターの土を少し掘ってそこに植えます。
そのあと土が掘れてしまわないように水をたっぷり与えます。(ココ重要!)
最初は「ぐたぁ~」っとなりますが・・・
↓ ↓
2日ほど経つとこのように元気になりますよ^^
↓ ↓
わざわざ水につけて根を生やす必要はないんです。
こちらの方が簡単なので上手く増やせないという方は、ぜひこちらの方法を試してください。
私自身が実践していてしっかり増やせていますので大丈夫です^^
ちなみにこれが約2ヶ月後!
もっさり増えました!
どうですか?
しっかり増えていますよね^^
この生命力、繁殖力が強いことから『ミントテロ』なんて呼ばれています。
育て始める時期
苗の植え付けは春か秋。
3月中旬~4月下旬くらい、または9月がいいですが地域によって気温が違うので10℃以上になるのを目安にしてください。
遅くても6月中旬ぐらいまでに植えましょう。
日当たりについて(半日陰とは?)
ミントは半日陰を好みます。
半日陰の場所を見つければ移動しなくてもいいので楽ですね。
もし見つからなければ多少手間ですが移動することも考えてください。
ずーっと日陰だと光合成が少ないので成長が遅くなりますし、枯れる原因にもなります。
また、直射日光が当たりすぎると葉焼けを起こして枯れる原因に。
西日が入ってずーっと日が当たってしまうところは避けてください。
半日陰とは?
1日のうちで数時間(3時間ほど)日が当たるような場所のことです。
午前中に日が当たり、午後は日陰になる。
そういった場所は太陽が東から昇るので家の東側などによくみられます。
また、窓際などでレースカーテン越しに日光を浴びている状態も「半日陰」と言います。
他にも「木漏れ日」や「すだれ越し」など少し日が当たり、陰にもなっている状態のことも「半日陰」と言います。
気温
寒くても10℃までくらいならなんとか育ちます。
理想は15~25℃前後。
水やり
スペアミントが上手く育たない原因の一つとして水の与え過ぎがあります。
水やりは1日1回か2回。
1回目は午前中に与えること。
2回目は、夕方5時頃。
これは土がカラカラに乾いていたら与える。
鉢ならそこから少し水が出てくるくらい。
注意点は、日中に与えないこと。
その時に日が当たっていると、葉や茎についた水が高温になり葉焼けなどの原因になります。
肥料
ミントは強いので特に与えなくても問題ありません。
用意する土がハーブ用などであれば栄養が混ざっているので大丈夫です。
もし、「くた~」となってくるのが目立つようなら肥料を1度与えてください。
与えすぎると逆に枯れるので気を付けてくださいね。
収穫のタイミング
収穫は、葉が茂っていればいつでもできます。
とりすぎると葉が無くなって枯れてしまうので気を付けてください。
また、花が咲く前は香りが強いミントがとれます。
4月頃から育てていれば花が咲くのは7,8月頃になりますかね。
間引きの仕方
葉が茂りすぎると病気になりやすいので、たくさん葉が重なるようであれば風通しが良くなるように株元から5cmくらいの辺りを切ってください。
こうすることで、病気も防げますし、さらに丈夫な枝が再生します。
全てのミントを切るのではなくて、風通しや日当たりが良くなるように数本切ってください。
黒い・茶色の斑点が出てる
『さび病(ハッカさび病)』の可能性があります。
発生する原因は、
- 高温多湿(特に多湿のとき)
- 風通しが悪い
- 有機質肥料の過剰施肥 など
菌による病気なので、発生した場合は株を処分ましょう。
同じ場所にミント類を植えないようにしてください。
しかし、こんな時もあります。
↓このように水耕栽培などで栄養が足りないときや、葉が水に浸かりすぎているときにも斑点は出ます。
そのときはその部分をカットするか、栄養を与えます。
判断が難しいところなので、明らかに後者の場合でないときは処分しましょう。
枯れてしまう
これは、いくつか原因があります。
- 肥料のやりすぎ
- 栄養が全然ない
- 水が足りない
- 根づまりしている
- 病気 など
この中に思い当たる原因はあればそれを改善する方法で枯れを防ぐことはできますが、あまりにもひどければ一回諦めて新しい苗を購入することをおすすめします。
室内ではどうすればいいのか?冬越しなど
半日陰になりそうな窓際がおすすめ。
冬の窓際は昼間は暖かいですが夜は冷えます。
その時は部屋の奥に移動しましょう。
最低でも10℃前後の場所に置くこと。
保存の仕方
おすすめは乾燥して保存する方法。
乾燥させれば日持ちしますし、使いやすいです。
乾燥の仕方はこちらを参考にして下さい。
他の保存方法は・・・
冷凍保存
密閉できるビニール袋に入れ冷凍庫で保存します。
何度も解凍すると鮮度が落ちるので使いやすいサイズに切ってから冷凍しておけば料理などに使うとき便利。
※ 保存期間は1ヶ月ほど。
冷蔵保存
湿らせたペーパータオルで包み、密閉容器や密閉できるビニール袋に入れて冷蔵庫で保存します。
冷蔵保存は時間が経つにつれて風味が落ちやすいので早めに使い切ってください。
※ 保存期間は3~4日間ほど。
ハーブティーやモヒートにしたい!
ハーブティーにしたくて育てている方はこちらの記事をご覧ください。
スペアミントはモヒートなど冷たい飲み物に向いていますので夏にはピッタリですよ^^
スペアミントの詳細情報
分類:シソ科ハッカ属
和名:ミドリハッカ、オランダハッカ
学名:Mentha Spicata
英名:Spear mint
草丈・樹高 | 60cm~1m程度になる |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花の色 | 白 |
開花時期 | 7月~9月頃 |
水やり | 控え目に |
場所 | 半日陰 |
難易度 | 初心者向け |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、育て方と気になるポイントなどについてお話しさせていただきました。
育て方は最初は大変ですが、一度流れを覚えてしまえばそんなに難しくはありません。
特にミントに関しては元々強いので初心者の方には育てやすいハーブです。
今回は、気になることなども育て方全般をまとめてあります。
わからなくなったときは、ぜひまた記事を読んでみてください。
書いてあることでも、それ以外でもわからない点があればコメントください^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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