バタフライピーの育て方・栽培ってどうやるんだろう?
苗からの方が簡単って聞くけど、種からも知っておいたほうがいいのかなぁ?
ちょうどいいところに来ましたね!
苗からでも種からでも、バタフライピーは両方知っておかないと毎年育てられないので覚えておいた方がいいですよ。
ですので、バタフライピーの育て方についてお悩みでしたら、これから説明するところだったのでぜひ聞いていってください^^
苗の購入方法についてもご案内しますので、最後まで聞いていただければ、「種や苗の購入方法から育て方」まで一通り分かりますよ。
そうそう、バタフライピーは炎天下でも花を咲かせるという、初心者でも育てやすいハーブですので一度挑戦してみる価値ありの植物です^^
それでは早速「バタフライピーの育て方」を説明していきますね。
バタフライピーの育て方!苗から育てる順番は?
バタフライピーは暑いところが好きなので、日当たりの良い環境でよく育ちます。
「日陰などを気にしなくていい」という点では初心者向きのハーブです^^
では、流れを順番に説明していきますね。
- 鉢や土、肥料などを用意。
- 種は4月~6月上旬頃に植える。
- 苗なら6月後半~7月前半の間でも何とか間に合う。
- 温度(気温)は20~30℃前後の場所に。
- 水は土の表面が乾いていたら午前中にたっぷり与える。(鉢なら底から少しにじみ出るくらい)
- 草丈が10cmほどになってきたら芽の先を摘心(てきしん)する。
- そのあと、下の方からわき芽が出てくるので、そのわき芽が伸びてきたらまた先端を摘みます。
- これを繰り返すと、葉の枚数が増えボリュームが出るので花の数も増えます。
- つるが伸びてきたら伸ばしつつも先端を摘んでわき芽を増やしていきます。つるは早めに支柱やネットにからませておきます。
- 青い花が咲いたら収穫、少し残しておきます。
- 花の後にはインゲン豆のような莢(さや)ができるのでそのまま放置。
- 少し経つとしっかりした莢ができるのでそうしたら収穫、種を取り出す。
初夏から晩秋まで鮮やかな青い花を咲かせますので、その後は次の年用に種の収穫をする。
という流れです。
実や花などを大きくするために新しく伸びる茎や枝を摘み取ること。
※脇芽(わき芽)
切ったり摘心などすると、その下の葉や茎の付け根部分から出てくる新しい芽。
それぞれの工程を詳しく説明!
一通り、栽培・育て方の流れはイメージできましたでしょうか。
ここからは、上で説明した流れをそれぞれ詳しく見ていくので、これで育て方はバッチリです!
d(゚Д゚ )
まずは鉢や土、肥料などを用意
バタフライピーは水はけがいい所を好みます。
ですが、土や肥料は色々種類があって迷いますよね。
色々混ざった培養土が売っていますがわからないときは店員さんに聞くのが一番!
「水はけのいい土が欲しいんですがありますか?」
と聞いてみましょう。
用意できたら鉢やコンテナの底に鉢底ネットを敷き、そこに鉢底石を1/10の高さくらいまで入れ、さらに土を縁から3~5cmほどのところまで入れます。
肥料は、最近だと培養土に混ざっていることがあるのでそのまま使っても大丈夫。
混ざっていてもいなくても、後でホームセンターや100円均一などに行けば顆粒状のものや液肥が手に入りますので問題ありません。
種まき
まず種から育てる場合は、4月~6月上旬までに植えるようにしましょう。
気温は20~30℃。
できれば25~30℃くらいあると条件的には良いですね。
種はそのままの状態だと硬く発芽しにくいと言われています。
ですので、表面を軽く傷をつけ、さらに「半日~一晩」水につけてから植えると芽を出しやすくなります。
こうすることにより、1週間ほどで芽を出すようになります。
土には、指の第二関節ほどまで挿して穴を作ります。
そこに種を入れ、上から土をかぶせます。
また、日当たりを好むので朝から日が当たる場所で育てましょう。
苗の植え方・育て方
- 苗が入るくらいの穴を掘ります。
- 次に、苗をビニールポットから取り出し軽くほぐします。
- 穴へ入れた後、土をかぶせます。
育って来たら摘心(てきしん)をします。
新しく伸びてきた茎や枝の先端を摘み取る作業です。
この作業は、長くなっていく茎に栄養を取られないようにするので花が増えやすくなります。
あまりやりすぎると枯れてしまうので気を付けてください。
植えてから「半月~一ヶ月」経ったら少し大きくなっているのでそこでやりましょう。
またその後も数週間様子を見て大きくなったら先(先端から2~5cmほど)を摘みましょう。
これは、育てたい大きさにもよるので小まめにすれば見た目がこんもりと。
数週間置きにすれば大きくなります。
個人的には育ちやすいので後者がオススメです。
水やり
最初の、
- 種を植えたとき
- 苗を植えたとき
この時の水やりは大事です。
植えたときに必ず入れ物の底から少し出てくるくらい水を与えましょう。
また、水やりはハーブが日焼けしないように午前中にたっぷりと与えましょう。
「土の表面が乾いたらしっかり湿るくらいまで与える」と覚えておいてください。
つるが伸びてきたときはどうする?
バタフライピーはアサガオのようにつるが伸びてきます。
ですので、よくホームセンターなどに売っている緑色の棒を購入しておくといいですね。
それか、壁際で育てるなら誘引ネットもあるので絡まっていくようにセットしておきましょう。
つるが伸びてきたら早めに絡めてあげることも大切。
放っておくと思わぬところ、変なところに伸びていってしまうかもしれませんので注意してください。
虫がつく!アブラムシ・ハダニがついた場合の対処法
バタフライピーはアブラムシやハダニがつきやすい。
なので、葉を一枚一枚掃除したり、酢を水で薄めた液を吹きかけて軽く拭いたりしなければいけません。
他にも、セリ科・バラ科などにも付きます。
シソ科にもよくつくのでミントと同じような対策をしてもいいですね。
バタフライピーは元々暑さに強いので、中に熱がこもってしまいがちな少し目の細かい防虫ネットで覆ってしまうのもいいかもしれません。
後は、「簡単」という点では農薬を使うのが一番です。
ハーブなので抵抗があるかもしれませんが今は使用方法を守れば食べても問題ない農薬もあります。
ですので、「簡単」がいいという方は一度ホームセンターや園芸店などに行き、店員さんにマメ科の植物に使える農薬を聞いてみてください。
その時に「バタフライピー」と言ってもいいかもしれませんが、もしかすると名前を知らないかもしれないので、
「マメ科の植物でハーブなので育ったらハーブティーにしたいんですが・・・。」
など、口に入れることを必ず伝えてください。
また、こちらを参考にしてください
→ミント栽培は虫除けに効果的?付きやすい害虫対策と農薬の知識をご紹介
花が咲いたら摘もう!
花の開花時期は6月中旬~10月頃。
4月に植えていれば6月頃には花が見られますね^^
環境にもよりますが、暖かい地域なら10月後半まで咲き続けます。
花を摘むことによって、また栄養が回るので新しい花が咲きやすくなります。
摘むときは、植物にできる限りストレスを与えないようにするため、ハサミなどでカットした方がいいですね。
花びらだけを摘むのではなく、少し後ろの花茎から切り取りましょう。
摘んだ花はどうすればいい?乾燥方法は?
摘んだ花は、そのまま生でフレッシュなハーブティーを作ってもいいですね。
虫がついていないことを確認して、さっと軽く水で洗いましょう。
熱湯を注いだり、煮出したりすればきれいな青いハーブティーができますよ^^
元々、エディブルフラワーと言って食べられる花でもあるので、食べられない農薬を使っていたり、虫がついていなければ口に入れても大丈夫です。
また、乾燥させるには、不織布(ふしょくふ)に入れるか、ザルなどに広げて風通しの良い場所に置き、天日干しをしましょう。
こちらを参考にしてください。
→ペパーミントの使い方!生の葉は乾燥させて使うべき?乾燥方法は?
莢(さや)ができたらどうする?
莢(さや)は柔らかいものであれば煮たりして食べることができます。
また次の年も育てたいという方は、花が咲き終えて莢が少し大きく硬くなる11月~12月に収穫して種を出し、次の栽培(4~6月)まで大切に保管しておきましょう。
保管方法は、湿気の無いところで保管してください。
次の年にも育てたい場合は?
本来日本では一年草として考え扱われていますが、暖かい地域、もしくは環境を整えてあげれば多年草(毎年育ってくれる植物)としても栽培できます。
冬越しが大変ですが、気温がマイナスにならない地域なら凍らせない限り次の年にも育ってくれるかもしれません。
でも、地域によって気温差があり何とも言えないので確実なのは種をとって毎年植えることですね。
注意点
バタフライピーは、暑さに強く、寒さに弱いという特徴がありますが、他にもローズマリーのように植え替えされるのを嫌います。
できるだけ1つのプランター・コンテナ・鉢で育てるようにしましょう。
その他の注意点はこちらをご覧下さい。
→ハーブ・バタフライピーの副作用?生理中・妊娠中は注意が必要な理由とは?
用意するもの
基本的にはミントなど他のハーブを栽培するときと同じで大丈夫です。
- 鉢、コンテナ、プランター
- スコップ
- 鉢底ネット
- じょうろ
- 鉢底石もしくは、大粒の赤玉土(あかだまつち)でも代用可能
- ハサミ
- 手袋
- 土(培養土)
- 細長い棒・支柱もしくは目の粗いネット
土は園芸用のものでも十分育ちます。
また、水はけがいいようにしましょう。
ミントを育てる時に用意するもの、準備が参考になります。
こちらをご覧ください。
→ハーブの育て方!初心者でも簡単なミント編!鉢や土の選び方まで丁寧に解説♪
種や苗の通販、販売店情報
育てるときに種や苗は園芸店ではなかなか見つかりません。
沖縄方面の温かい地域に行けば売っているところがあるかもしれない・・・というくらいで全国的には販売していないと思います。
育てるのに適した環境もありますからね。
でも、インターネットでは購入できます。
そこで、こちらの記事では苗や種をすぐ購入できるようにピックアップしたのでぜひご覧下さい。
→ バタフライピーの種や苗の通販!販売店や購入方法でおすすめなのは?
まとめ
いかかでしたでしょうか。
今回は、「バタフライピーの育て方」ついて、
- 種・苗の植え方・育て方
- 水やり
- つるが伸びてきたとき
- 虫がついた場合の対処法
- 花の乾燥方法
- 莢(さや)ができたら
- 次の年にも育てたい場合
- 注意点
- 用意するもの
これらのポイントをお話しさせていただきました。
バタフライピーは初心者向きで簡単とは言え、日本では気候の関係で育てにくいハーブかもしれませんね。
栽培できないことは無いですが、日本での栽培は基本「1年草」として育て、種を収穫したら次の年にまた植えるという流れになります。
九州、沖縄などの暑い地域であれば多年草として植えることができるかもしれません。
実際、竹富島では栽培されていますからね。
そうは言ってもやっぱり、自分で育てるといろんな楽しみ方があります。
小学生のころに何度かアサガオを育てたことがありますが、その時を思い出しました。
先端を摘んだりすることはありませんでしたが、つるが伸びてくるので鉢に棒を挿して大きくなるのを観察してた記憶があります。
ちょっと虫がつきやすいのが気になりますが初心者向きの育てやすいハーブですので、お子さんがいらっしゃるなら、押し花や色水を作ったりして遊ぶこともできますね^^
特に色水はきれいな青い色が出るので楽しいかも♪
遊んでいる途中で口に入っても大丈夫ですし。
一研究や観察日記にもオススメですね。
以前から日本には入ってきてはいましたが、2017年にやっとメディアにも少しずつ出始め、広まり始めたハーブなので苗や種を取り扱っているところが少ないです。
でも、楽天や小さなアジア雑貨店などでは再販したりと今後増えていくと思うのでぜひ一度栽培に挑戦してみてくださいね^^
最後まで読んでいただきありがとうございました。
効能効果について知りたい方はこちらからどうぞ。
→バタフライピーの効能効果!マロウブルーとの違い『効能・色・味』は?
ハーブ「バタフライピー」の詳細
分類 | マメ科クリトリア属 蔓(つる)の性植物 多年草 |
和名 | チョウマメ(蝶豆) |
別名 | Dok Anchan(アンチャン)タイ語 |
学名 | Clitoria ternatea(クリトリア・テルナテア) |
英名 | Butterfly Pea(バタフライピー)/Blue Pea(ブルーピー) |
原産地 | 東南アジア・インド |
使用部分 | 花、葉、莢(さや) |
草丈 | 1m~4m |
用途 | 花壇、鉢植え、ガーデニング、ハーブティーなど |
植える時期 | 4月~6月上旬頃 |
日照 | 日なたを好む |
土 | 水はけのいい土を好む |
開花時期 | 6月中旬~10月 |
コメント
収穫重視であれば鉢のサイズはどの程度が適当ですか?