生のカモミールや乾燥したカモミールを手に入れたものの、使い方が分からない。
そんなあなたに今回は「カモミールの使い方」について
- 花の使い方
- 葉の使い方
これらを「生」と「乾燥」に分けてお話しします。
初心者でもできる使い方を紹介していきますね。
最初に「カモミールの生と乾燥の違い」をさらっと見ておきましょう。
生と乾燥の違い
ふと思いませんでしたか?
っと。
大きな違いは、
- 長期保存ができるかどうか
- 効能が乾燥の方が数倍高い
この2つです。
あとは、ジャーマンカモミールとローマンカモミールの種類によって使い方が変わってきますね。
それでは、「生のカモミールの使い方」から見ていきましょう。
生のカモミールの使い方
よく使われるカモミールには、
- ジャーマンカモミール
- ローマンカモミール
大きく分けて2種類のメディカルハーブがあり、
ジャーマンは主に花を使い、ローマンは花・葉両方を使います。
ここからは、
- 生の花の使い方
- 生の葉の使い方
これらをそれぞれ順番にお話していきますね。
花の使い方
生の花の使い方には、
- カモミールティー
- 入浴剤
などの使い道があります。
ジャーマンカモミールの生花
ジャーマンはハーブティーにするのが一番向いています。
乾燥のドライハーブの香りが苦手でも、生の花のカモミールティーは飲める
方が多いです。
乾燥したものよりもスッキリ、サッパリしています。
また、カモミールの香りが濃く感じます。
生のカモミールティーの入れ方はこちらをご覧ください。
また、そのままお茶パック、ティーバッグなどに入れ、浴槽に入浴剤として使う方法もあります。
フレッシュな香りがお風呂全体を包み込みますよ。
ローマンカモミールの生花
香りの強いローマンカモミールは、ハーブティーにすると苦味が出てしまうため向いていません。
しかし、精油を多く含んでいるのでアロマテラピーにでよく用いられます。
またポプリ、コスメアイテムに向いています。
ジャーマンと効能はさほど変わりませんが成分や成分量が少し違うので効果も変わってきます。
苦いためハーブティーには向いていないとお伝えしましたが、ヨーロッパのドイツなどでは敢えて薬効の高いローマンをハーブティーにしていると聞きます。
使い方は、自分で何かに使うとなると少し難易度が高いかもしれません。
葉の使い方
生の葉の使い方は難しいです。
- 入浴剤
- 消臭剤
- 芳香剤
などの使い道がありますが、ほとんどの場合、乾燥させることになります。
ジャーマンカモミールの生葉
ジャーマンカモミールの葉は、ローマンと違いほとんど香りがしないので使いません。
無理やり使っても微妙ですね。
ローマンカモミールの生葉
ローマンの葉は香りがします。
ですので、生の葉を使う場合は、そのままお風呂に入浴剤として入れることも可能です。
また、消臭剤や芳香剤としても使えますが、やはり乾燥させた方が使い用途が多いため生での使用はあまりお勧めできません。
乾燥したカモミールの使い方
ここからは、
- 乾燥した花の使い方
- 乾燥した葉の使い方
これらをそれぞれ順番にお話していきますね。
花の使い方
乾燥した花の使い方には、
- カモミールティー
- 入浴剤
- 消臭剤
- 芳香剤
- サシェ
- チンキ
などの多くの使い道があります。
チンキとは?
ドライハーブをアルコール度数の高いウォッカやホワイトリカーなどに漬けて有効成分を抽出した濃縮液のこと。
ジャーマンカモミールの乾燥花
ジャーマンの乾燥した花は、主にカモミールティーにしましょう。
カモミールのハーブティーはリラックス効果や安眠効果などが期待でき、ママや赤ちゃんにもやさしいです。
ただ、「子宮収縮作用」があるので妊娠中は避けてください。
また、キク科アレルギーをお持ちの方も使わないようにしてください。
他にも、
優しい香りのする入浴剤として使ったり、
粉状にしてお菓子に混ぜれば、カモミール風味のクッキーやチョコレートもできます。
ハーブティーとして抽出した液でうがいなどをすればマウスウォッシュの代わり、風邪の予防もできますし、
キッチンペーパーなどで包み冷蔵庫の中へ入れて、消臭剤としても使えます。
かわいい布で包んだり、袋に入れたサシェをクローゼットに入れれば抗菌効果もある芳香剤としても使えますね。
また、石鹸やローションなど美容アイテムを自分で作ることもできます。
一度使った出涸らしも再利用できますから、とても多くの使い方がありますね。
ジャーマンカモミールでチンキを作る場合は、▼こちらを参考にしてください。
【材料】
- ジャーマンカモミール:10グラム
- 35度~40度の蒸留酒:100g
- 漬け込み用のガラス瓶
- 保存用のガラス瓶
- コーヒーフィルター(茶こし)
※フィルターはティッシュペーパー1枚でも代用可能
【作り方】
- ガラス瓶をお熱湯消毒し、乾かします。
- そこにカモミールのドライハーブを入れ、ハーブがかぶるくらいまで蒸留酒を注ぎ入れます。
- そのまま常温で2週間おきます。
(1日1~2回瓶を軽く振って、混ぜます。成分を抽出しやすいようにするため) - コーヒーフィルターなどで漉し、保存瓶に入れます。
(冷暗所で1年保存可能)
【使い方】
- ハーブティーや紅茶など、飲むものに数滴(5~10cc)入れる
- お風呂に入浴剤として使う
- ぬるま湯に入れてうがいに使う など
※チンキは、薬効成分もアルコールも濃厚になります。
なので、1度に大量を服用しないように注意してください。
こちらもぜひ、合わせてお読みください。
再利用法ではなく、まだ使っていないハーブでもできます。
手作りできる美容アイテムの分量や作り方・使い方も書いてあるのでぜひ。
ローマンカモミールの乾燥花
ローマンカモミールの乾燥した花は、主に精油ですかね。
精油の作り方は、水蒸気蒸留法などありますが、少し値段の高い専用の道具が必要だったりと初心者には難易度が高いです。
ですので、自分で作るより完成されたものを購入したほうが安全です。
また、生の花と同様にハーブティーにも使えますが苦味がありますのでおすすめはしません。
食用ではないことに使うのがいいですね。
ジャーマンでご紹介した、消臭剤や芳香剤、入浴剤をローマンの花に変えるとまた違った香りが楽しめますよ。
葉の使い方
乾燥した葉の使い方には、
- 入浴剤
- 消臭剤
- 芳香剤
- サシェ
- チンキ
などの多くの使い道がありますが、使う場合はローマンのみですかね。
ジャーマンカモミールの乾燥葉
ほとんど香りのしないジャーマンの葉を使う人はほとんどいません。
私も、使わないですね。
ローマンカモミールの乾燥葉や茎
ローマンの乾燥した葉は精油などにもできますが、やはり初心者には難しいのでここでの紹介は控えておきます。
精油は、正式に作られたものを購入した方が安全ですからね。
そんな時は、タオルや布袋などで包んで枕元に置いたり、中に入れたりすると眠るときにいい香りがしてリラックスできます。
また、タンスやクローゼットに入れたりすれば消臭、芳香の両方の効果が期待できますね。
冷蔵庫にも使えます。
チンキにした場合は、うがいなどに使用するのは良いと思いますが、ローマンのチンキは食用には使わないほうがいいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「生の花・葉と乾燥した花・葉の使い方」でも、初心者でもできそうなものをお話ししました。
生の花・葉もいいですが、やはり乾燥させたものは用途が増えるので「色々なことに使いたい!」という方は、ぜひ乾燥させたものを使ってみてください。
初心者であればローマンよりもジャーマンカモミールを手に入れたほうが使いやすいと思います。
私のおすすめは、
- 生の花:ジャーマンでフレッシュカモミールティーを飲む
- 生の葉:使わない
- 乾燥した花:ジャーマンでハーブティー、出涸らしを再利用
- 乾燥した葉:ローマンで芳香・消臭剤として部屋に置く
こんな感じです。
今回のお話があなたのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
■注意としては、妊婦さんは避けたほうがいいのでこちらを合わせてお読みください。
ハーブティーだけでなく、香りも体に良くありません。
コメント