赤ちゃんの夜泣きが酷い・・・
全然寝れないよぉ・・・
産後から数ヶ月の赤ちゃんは夜泣きはすごいですし、あなたもホルモンバランスが崩れていて精神的にも不安定になる時期ですよね。
カモミールティーはおすすめですよ。
カモミールティーはいい香りだし、効能もたくさんあるって聞くけど、本当にデリケートな赤ちゃんに飲ませて大丈夫なのか心配・・・
注意する点とかあるのかな?
そんなあなたに今回は、「カモミールティーが赤ちゃんの夜泣きに効果があるのか?」についてお話していきます。
日本ではまだまだ認知度の低いハーブ。
しかし、歴史のあるヨーロッパでは「夜泣きにはカモミール」と言われるほど常識になっています。
民間療法として使われているので、興奮抑制作用などからリラックス効果を期待して夜泣きする赤ちゃんに対して使用するケースがあるようです。
っと、こう聞くと・・・
そっか、赤ちゃんの夜泣きに効くんだ!
今度飲ませてみよう!
そう思うかもしれません。
でも、その考え方は大切な赤ちゃんを危険に晒してしまうかもしれないので注意してください。
一般的にもおすすめされているカモミールティーでも、赤ちゃんに与えていい時期や飲ませ方などを知る必要があるんです。
また、カモミールは赤ちゃんだけでなくママのあなたにもとてもいい効果をもたらします。
ですので、ぜひ最後まで読み進めて下さいね。
きっと、「なるほど!」と不安が無くなりますよ。
それでは「ジャーマンカモミールティーの効能効果」から見ていきましょう。
ジャーマンカモミールティーの効能効果
カモミールにはメディカルハーブとしてよく使われる種類が2つあります。
- ローマンカモミール
- ジャーマンカモミール
これら2種類ですが、ハーブティーに使われるのは主に「ジャーマンカモミール」になります。
成分量に違いはありますが、効能はほとんど同じです。
ただ、カモミールに限らずどのハーブでも人によって効果の表れ方に差は出ます。
ジャーマンカモミールティーの効能効果は、
- 抗炎症
- 興奮抑制
- 神経・筋肉疲労の緩和
- 鎮痛・鎮静
- お腹の張りの解消(消化促進)
- 発汗
- 血行促進
- 利尿
- 殺菌
- 抗糖化
- 抗酸化
- 整腸
など。
和名では「カミツレ」と呼ばれ、古くからヨーロッパ・ドイツを中心に治療目的で使われるなどポピュラーなカモミール。
4000年以上前から薬草として特に婦人病の改善、痛み止めに使われていたんです。
歴史あるハーブでもあり、非常に安全性の高いハーブと言われ、欧州の伝統生薬製剤として医薬品にも使用されています。
ちなみにカフェイン0(ゼロ)の、
「ノンカフェイン」です。
メディカルハーブとは?
検定を主催するNPO法人 日本メディカルハーブ協会(JAMHA)によって、「美容と健康の維持・増進を目的に用いることのできる香りのある植物」
しかし、これらの効能が
デリケートな赤ちゃんに効果があるのか?
使用していいものなのか?
とても不安になりますよね。
カモミールティーを夜泣きする赤ちゃんに飲ませても大丈夫?
カモミールティーを赤ちゃんに飲ませても大丈夫・・・
ではありません!
何でもかんでも飲ませないでください。
危ないです。
え・・・
そうなの!?
冒頭で少しお話ししましたが、歴史のあるヨーロッパでは「夜泣きにはカモミール」と言われるほど常識のカモミール。
リラックス効果を期待して夜泣きする赤ちゃんに対して使用するケースがあります。
っと、こう耳にすると・・・
「そっか、赤ちゃんの夜泣きに効くんだ!今度飲ませてみよう!」
そう思うかもしれません。
ですが、注意しなければならないことがあるんです。
知らないと怖い5つの注意点
赤ちゃんの夜泣きには色々と理由があります。
- 暑い・寒いなどの気温・体温の変化が不快
- 寝返りでの変な姿勢や何かに触れた肌触りが不快
- 怖い夢を見てしまった
- 昼間の刺激が夜中に脳を興奮させてしまう
- 離乳食を始めると母乳が恋しくなって泣いてしまう
など。
原因は色々ありますが、特に注意しなければならないことがあるんです。
①新生児にはダメ!夜泣き改善を目的とするなら必ず離乳食を始めてから
ドイツでは生後、かなり早い段階からカモミールティーを飲ませると聞きますが、フランスでも、生後4ヶ月頃からハーブティーを飲ませます。
大体、離乳食が始まる頃ですね。
離乳食が始まる前に最初からいきなりカモミールティーを飲ませるのは危険だと私は思います。
まだ、生まれてから身体も整っていないのに飲ませるのはさすがに何が起こるかわからないので不安がつきまといますからね。
なので、必ず離乳食を始めてからカモミールティーを飲ませましょう。
それまでは「我慢してください」と言いたいところですが、母乳を促す効果に期待できるカモミールティーをあなた自身が飲むことで赤ちゃんに母乳から伝えることができます。
離乳食とは?
離乳食とは、母乳(ミルク)をやめることではなく、母乳(ミルク)以外の食品からも栄養を取り入れ、幼児食へと移行する過程の食事のこと
②飲ませ過ぎると利尿作用でお漏らしが増える
カモミールティーには利尿作用があります。
ですので、「夜泣きをしないでほしい」気持ちはわかりますがたくさん飲ませるのは逆効果。
ぐっすり眠る代わりに、お漏らし・おねしょが増え、かぶれなどの原因となります。
③人肌程度に温度を冷まして・濃度は薄めにして飲ませる
ミルクを飲ませるときにも人肌に冷ましますよね。
敏感な赤ちゃんの肌は火傷しやすいので忘れずに。
また、濃度は薄めにしてのませること。
濃いカモミールティーは嫌がる傾向があります。
ですので、最初は約3倍に薄めるようにしましょう。
④はちみつを混ぜた場合、1歳未満の赤ちゃんに与えてはいけない
もし、味を嫌がって飲まなかった場合、何かしら味の変化が必要だと思います。
しかし、そこで「はちみつ」は絶対にやめてください。
乳児ボツリヌス症にかかってしまう恐れがあるからです。
生後間もない赤ちゃんは腸内環境が整っていないので、腸内で増え、毒素を出します。
赤ちゃんの体調が悪くなってしまいますので、気を付けてください。
もし味が気に入らなくて飲みにくいようであれば、赤ちゃんにも安全なオリゴ糖などを足してあげるといいですね。
⑤キク科のアレルギーを持っていると危険
カモミールはキク科の植物です。
赤ちゃんに限らず、「ブタクサ」や「ヨモギ」のキク科アレルギーを持っている場合は注意が必要です。
もし心配であれば医師に相談してパッチテストをしてもらうことも考えてください。
パッチテストとは?
接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギーなどの疾患で皮膚表面に原因と考えられる物質を貼付することにより、患者さんがその物質に対してアレルギー反応を起こすかどうか(アレルギー体質)を調べる方法
これらの注意点を守った上で赤ちゃんにカモミールティーを飲ませるとどんな効果に期待できるのでしょうか?
夜泣きする赤ちゃんにおすすめ!飲ませると期待できる効果とは?
カモミールティーを赤ちゃんに飲ませると期待できる効果をいくつか紹介しますね。
- 優しい香りと鎮静効果でリラックスしてくれる
- 不安や緊張、怒り、恐怖などを和らげる作用からぐっすりと寝てくれる安眠に期待できます
- 殺菌作用があるので、免疫力を高め感染予防効果に期待できます
- 整腸作用があり、胃腸に優しいため消化が良くなり、赤ちゃんの便秘解消にも効果的
など、リラックスしてぐっすり寝てくれるので、「以前よりとても楽になった」という方も多いようです。
また、抗菌・抗炎症作用で肌にとても優しいため、カモミールティーをコットンやガーゼ、タオルなどに浸し、お尻など「あせも」や「かぶれ」部分に塗るのも効果的とか。
ヨーロッパでは病院や一般家庭で実際にやっているようですね。
他にも、カモミールをそのままか、飲み終わった後の出涸らし(でがらし)をティーバッグに入れ、入浴剤の代わりに入れるとおむつのかぶれや汗疹、湿疹やアトピー性皮膚炎の症状改善に期待できます。
カモミールティーは母乳からも伝わるから自分で飲むのもアリ
不眠症にも効果ができるカモミールなので、夜泣きでイライラしてしまいストレスが溜まる毎日にとても向いています。
しかも、あなたが飲んだカモミールティーは母乳を通して赤ちゃんに伝わります。
離乳食を始める前の授乳期には赤ちゃんの代わりに、あなたがカモミールティーを飲むことで、その効果を赤ちゃんに伝えることができるんです。
カモミールティーを飲んでいるママの母乳を毎日飲めば、赤ちゃんもリラックスして、夜ぐっすりと眠ることができますよ。
産後すぐに飲み始めていいかは、あなたの身体にもよるので医師に一度相談してください。
産後の崩れたホルモンバランスを安定させる
産後はホルモンバランスが崩れてしまいます。
すると、ちょっとした事で落ち込んだり、イライラしてしまい不安定になります。
産後2週間~3ヶ月の間に現れる「産後うつ」は、ホルモンバランスだけではなく、育児によるストレスも加わるので、さらに気持ちが不安になります。
さらに、それらから睡眠不足などの身体の疲れも加わるので、1年近く産後うつで悩むママもいますね。
そんな辛い状態を改善してくれるのが、カモミールの優しい香り。
不安感や、「うぅ~」とイライラしている張り詰めた気持ちを和らげ、リラックスさせてくれます。
免疫力の低下を防ぐ
出産後の身体は、免疫力が低下しています。
すると感染症にかかりやすくなるため、出産時の傷からばい菌が入り込んで、膀胱炎になってしまうこともあります。
病気にもなりやすい身体です。
しかし、カモミールには殺菌作用など身体の免疫力を高めてくれる効果に期待できるので予防したり、会陰切開の傷の治りを早くしてくれますよ。
カモミールティーの作り方・淹れ方
最後に基本的なカモミールティーの作り方をまとめておきますね。
赤ちゃんに飲ませるときは「3倍に薄めること」「はちみつは入れないこと」これらを忘れないようにしてください。
1、ティーバッグ(1個)またはハーブ(ティースプーン1杯)をポットへ入れます。
2、沸騰したお湯約200ccを注ぎフタをして2~3分蒸らします。
(※やけどに注意)
3、カップへ注ぎます。
(リーフの場合は茶こしを使います)
4、お好みで砂糖やはちみつを加えても美味しくお召し上がりいただけます。
ティーバッグを使うならお湯を600ccに。
ハーブ(カモミールの花)を使う場合はティースプーン1/3に。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は「カモミールティーが赤ちゃんの夜泣きに効果があるのか?」について、
- ジャーマンカモミールティーの効能効果
- カモミールティーを夜泣きする赤ちゃんに飲ませても大丈夫なのか?
- 知らないと怖い5つの注意点
- 夜泣きする赤ちゃんに飲ませると期待できる効果
- カモミールティーは赤ちゃんだけではなく自分で飲むのもアリ
- カモミールティーの作り方・淹れ方
これらをお話しました。
大人には平気でも、赤ちゃんはデリケートなので何でもかんでも「効きそうだから」と試すのは本当に危険です。
しかし、注意点を守ればいいことばかり。
あなたの飲んだカモミールティーが母乳を伝わり赤ちゃんへ。
離乳食の時からカモミールティーを飲ませることでぐっすりと寝て、夜泣きが減る。
あなたも赤ちゃんもリラックス効果で心を落ち着き、気持ちに余裕ができます。
ぜひ、赤ちゃんの夜泣きで伝い思いをしているのであれば、注意点を守って試してみてくださいね。
今回のお話があなたのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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