秋になって、レモンバーベナの葉がどんどん落ちていく。
「枯れてしまった」と思って、捨てないでください。

この記事では、レモンバーベナの葉が冬に落ちる理由と、冬越しのしかたをまとめました。
先に結論
レモンバーベナは落葉低木です。冬に葉が落ちるのは正常です。
ただし寒さには弱く、霜で枯れることもあるので、冬は軒下や室内の明るい場所へ。
水は控えめにして、春の芽吹きを待ちます。
レモンバーベナは「木」です
レモンバーベナは、レモンバームやレモングラスと名前が似ていますが、草ではなく木です。
- 科……クマツヅラ科
- 原産……南米・アンデス地方。18世紀にスペイン人がヨーロッパに持ち込んだとされる
- 大きさ……150cm近くまで育つ
- 性質……半耐寒性の落葉低木
生活の木のハーブ図鑑では、レモンバーベナを「半耐寒性落葉低木」としています。「落葉」=冬に葉を落とす木、ということです。

サクラやカエデと同じで、冬は葉っぱがなくなるんだね。
「レモン」とつく3つのハーブの違いは、レモンバーベナの香りと飲み方にまとめています。
葉が落ちても、枯れていないかを確かめる方法
葉がすっかり落ちると、見た目は枯れ枝と区別がつきません。生きているかどうかは、枝で確かめます。
- 枝をやさしく曲げてみる……しなるなら生きている。ポキッと折れるなら、その枝は枯れている
- 枝の表面を爪で少しだけこする……中が緑色なら生きている。茶色く乾いていたら枯れている
- 株元近くの枝を見る……先端が枯れていても、根元に近い部分は生きていることが多い
先のほうの枝が枯れていても、株全体が枯れたとは限りません。
春まで待って、芽が出てくる位置を見てから判断してください。
冬越し1:霜に当てない
生活の木のハーブ図鑑は、レモンバーベナについて「寒さには弱く、霜で枯れることもあり、冬の間は軒下や屋内の明るい場所に移しましょう」としています。
- 鉢植え……霜が降りる前に、軒下か室内の明るい窓辺へ
- 地植え……株元をワラや腐葉土で覆って冷えを和らげる。寒さの厳しい地域では鉢に上げるほうが確実
「落葉するから寒さに強い」わけではありません。葉を落としても、霜や凍結には弱い木です。
冬越し2:水は、ぐっと控える
葉がないあいだは、ほとんど水を吸いません。
- 土の表面が乾いて、さらに数日たってから少しだけ
- 受け皿に水をためない
- 肥料は冬はあげない
冬に枯らしてしまう原因は、寒さと同じくらい「水のやりすぎ」です。葉がない木に夏と同じように水をあげると、根が傷みます。

心配でつい水をあげたくなるけど、がまんだね。
冬越し3:室内なら、暖房の風に当てない
室内に入れる場合は、置き場所に気をつけてください。
- 明るい窓辺……春の芽吹きのために、光は必要
- 暖房の風が直接当たる場所は避ける……乾燥しすぎる
- 暖かすぎる部屋も避ける……季節を勘違いして、弱い芽が早く出てしまうことがある
寒さに当てず、暖めすぎない。玄関や使っていない部屋の窓辺など、ひんやりした明るい場所が向いています。
地植えしている場合の冬越し
地植えのレモンバーベナは、鉢のように動かせません。住んでいる地域の冬の寒さによって、対応を分けてください。
- 霜がほとんど降りない地域……株元をワラやバークチップで覆えば、そのまま越せることもある
- 霜が降りる地域……秋のうちに掘り上げて鉢に植え替え、軒下や室内へ
- 地面が凍る地域……地植えのままでの冬越しは難しい。鉢での管理がおすすめ
「去年は越せたから今年も大丈夫」とは限りません。寒波の年に一晩で傷むことがあります。大事な株なら、挿し木で予備を作っておくと安心です。
葉が落ちる前と、落ちたあとの違い
秋の葉の落ち方にも、見てほしいポイントがあります。
- 気温が下がってから、黄色くなって少しずつ落ちる……季節の落葉。心配いりません
- 夏のうちに、緑のまま急にしおれて落ちる……水切れか、根の傷みを疑う
- 葉が黒っぽくなって落ちる……寒さや霜に当たったサイン。すぐに暖かい場所へ
「いつ、どんな色で落ちたか」で、自然な落葉かトラブルかを見分けられます。
冬のあいだにできること
葉がない冬は、実は株の形を整えやすい時期でもあります。
- 明らかに枯れた枝を見つけておく(切るのは芽が動いてから)
- 鉢が小さくなっていないか確認する。春の植え替えに備える
- 夏に乾かしておいた葉でお茶を楽しむ
剪定を急がないのがコツです。冬に深く切ると、寒さでその切り口から傷むことがあります。
春になったら
気温が上がってくると、枝から新しい芽が出てきます。
- 芽が出てきたら、外に出す……霜の心配がなくなってから
- 枯れた枝を切る……芽が出た位置を確かめてから、その上で切る
- 水やりを少しずつ戻す……葉が増えるにつれて多めに
芽の先を摘んで、枝数を増やす
レモンバーベナは放っておくと枝が伸びて株が乱れがちです。若い苗のうちに先端を摘む(摘心)を繰り返すと、枝数が増えて収穫できる葉も増えます。
葉をいちばんよく使える時期
生活の木のハーブ図鑑によれば、開花中の葉は特に香りがよく、この時期に摘んで乾燥させて保存しておくのが、香りを楽しむコツです。
冬に葉が落ちる前に、夏のうちに摘んで乾かしておく。これで、葉のない冬のあいだもお茶を楽しめます。
乾燥のしかたはハーブの乾燥方法を参考にしてください。
冬のあいだも、レモンバーベナの香りを
乾かした葉を上手に保存するのは、思っているより手間がかかります。生乾きだとカビますし、乾かしすぎると、せっかくのレモンの香りが飛んでしまいます。
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培しています。
飯田は冬に氷点下まで下がる土地です。霜に弱いレモンバーベナも、飯田の畑で育てたものがブレンドに使われています。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。
まとめ
レモンバーベナの冬越しについて、こちらをお話ししました。
- レモンバーベナは落葉低木。冬に葉が落ちるのは正常
- 生きているかは枝のしなりと、中の緑色で確かめる
- 寒さと霜に弱い。冬は軒下か室内の明るい場所へ
- 葉がないあいだは水を控える。暖房の風に当てない
- 香りのいい葉は開花中。夏のうちに摘んで乾かしておく
葉が落ちたら「冬支度が始まった」サイン。慌てず、春の芽吹きを待ってあげてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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