カレンデュラを育ててみたいけれど、いつ種をまけばいいのか分からない。
実はカレンデュラは、「春にまく」より「秋にまく」ハーブです。

この記事では、カレンデュラの育て方と、キンセンカとの関係をまとめました。
先に結論
カレンデュラの和名はキンセンカ(トウキンセンカ)です。
関東以西なら10〜11月に種をまき、冬を越して3〜5月に咲かせるのが基本。
寒さにはわりと強く、暑さに弱いので、夏には弱って終わりを迎えます。
カレンデュラとキンセンカは、同じ花?
ハーブとして呼ぶときの名前がカレンデュラ、日本での呼び名がキンセンカです。
日本メディカルハーブ協会によれば、カレンデュラの学名は Calendula officinalis、キク科で、和名はキンセンカ(金盞花)、またはトウキンセンカ(唐金盞花)です。原産は地中海沿岸地域です。
- カレンデュラ……Calendula officinalis。和名キンセンカ(トウキンセンカ)
- ホンキンセンカ(本金盞花)……Calendula arvensis。同じ属の別の種
「キンセンカ」と呼ばれる花の中にも別の種があるので、ハーブとして育てるなら学名 officinalis のものを選んでください。

お花屋さんで見るキンセンカの仲間だったんだ。
また、園芸店でよく見るマリーゴールドとは別の植物です。こちらはカレンデュラとは?園芸店のマリーゴールドとは別ものですで詳しく書きました。
種まきは「秋」が基本
日本メディカルハーブ協会によれば、関東以西では10〜11月の種まきがすすめられています。
- 関東以西……10〜11月にまいて、冬を越させる
- 寒冷地……桜の咲くころに春まき
秋にまくと、冬のあいだに株がじっくり育ち、春にたくさんの花を咲かせます。花の時期は3〜5月です。
なぜ春まきより秋まきなのか
カレンデュラは涼しい季節に育つハーブだからです。
日本メディカルハーブ協会は、カレンデュラの生育適温を7〜20℃とし、高温にも弱いとしています。春にまくと、株が育ちきらないうちに暑さが来てしまいます。
寒さへの強さは、品種しだい
耐寒性の高い品種では氷点下15℃でも枯れない一方、
耐寒性の低い品種では氷点下3℃を下回ると枯れるとされています。
同じカレンデュラでも、品種によって冬の強さがかなり違うということです。
寒さの厳しい地域で秋まきをするなら、苗のラベルや種の袋で耐寒性を確かめるか、霜が当たらない軒下などで冬を越させてください。寒冷地なら、無理せず春まきにするのが確実です。
夏に弱るのは、自然なこと
カレンデュラは、夏になると弱って枯れていきます。
日本メディカルハーブ協会によれば、カレンデュラは多年化することもあるものの、一般には一年草として扱われます。暑さに弱い性質を考えると、春に咲いて夏に終わるのが日本での自然な一生です。

夏に枯れても、育て方の失敗じゃないんだね。
「毎年秋に種をまいて、春に楽しむ」——そう割りきると付き合いやすくなります。
花をたくさん咲かせるコツ
肥料をあげすぎない
日本メディカルハーブ協会は、窒素肥料が多すぎると花つきが悪くなるとしています。
- 葉ばかり大きく茂って、つぼみが少ない
- 茎がひょろひょろ伸びて倒れやすい
こうなっていたら、肥料が多すぎるサインです。
咲き終わった花は摘む
咲き終わった花をそのままにしておくと、株が種を作ることに力を使います。しおれてきた花は早めに摘み取ると、次のつぼみが咲きやすくなります。
ハーブティー用に使うなら、咲いたばかりのきれいな花を摘んで乾かします。
日当たりのよい場所で
カレンデュラは日なたを好みます。日当たりが悪いと花が少なくなり、色も冴えません。
鉢で育てるときのポイント
プランターや鉢でも、カレンデュラは十分に育ちます。
- 水やり……土の表面が乾いてから、鉢底から流れ出るまでたっぷり
- 水のやりすぎに注意……冬は成長がゆっくりなので、乾きにくくなる
- 鉢の大きさ……株が横に広がるので、1株なら直径15〜18cmくらいを目安に
- 置き場所……冬も日の当たる場所。霜が強い夜だけ軒下へ
秋にまいて、冬を越して、春に咲く——鉢なら寒い夜に移動できるので、寒冷地でも秋まきに挑戦しやすくなります。
種まきのしかた
- 種は大きめで、まきやすい形をしています
- 土を軽くかぶせる程度にまく
- 芽が出るまでは土を乾かさない
- 本葉が出てきたら、元気な苗を残して間引く
混み合ったままにしておくと、風通しが悪くなってアブラムシがつきやすくなります。株と株の間は、ゆとりをもたせてください。
虫に気をつけたい時期
日本メディカルハーブ協会によれば、4月下旬以降にアブラムシが発生します。
ちょうど花が盛りの時期です。つぼみや茎の先に小さな虫がびっしりついていたら、早めに対処してください。
- 見つけたら、水で洗い流す……数が少ないうちが勝負
- 窒素肥料を控える……やわらかい新芽が増えすぎると、虫がつきやすくなる
- 風通しをよくする……株と株の間をあける
ハーブティーに使うなら、薬剤はなるべく使わずに済ませたいところです。こまめに見回るのがいちばんの対策になります。
育てた花を、お茶にするには
摘んだ花は、しっかり乾かしてからハーブティーにします。
ここが、育てるのとはまた別に難しいところです。花びらは水分が多く、生乾きだとカビますし、乾かしすぎると色も香りも抜けてしまいます。
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培しています。
カレンデュラも、飯田の畑で育てたものが使われています。入っているのは2つのブレンドです。
⑫ 輝く目に!きらきらひとみブレンド
レモンバーム(長野県飯田産)/カレンデュラ(長野県飯田産)/ハイビスカス(エジプト産)/ローズマリー(長野県飯田産)/マロウブルー(長野県飯田産)
※妊娠中の方にはあまりおすすめできません。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。
まとめ
カレンデュラの育て方について、こちらをお話ししました。
- 和名はキンセンカ(トウキンセンカ)。ホンキンセンカは別の種
- 関東以西は10〜11月の秋まき、寒冷地は桜のころの春まき
- 花は3〜5月。生育適温は7〜20℃で、暑さに弱い
- 寒さへの強さは品種によって氷点下15℃〜3℃と幅がある
- 肥料は控えめ、咲き終わった花は摘む。4月下旬からアブラムシに注意
秋にまいて、春に咲かせて、夏に見送る。このリズムをつかめば、毎年楽しめるハーブです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。




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