苗とか種とかいろいろハーブを買ってきたから植えよう!
スペースないし一緒に植えようかな^^
ゴソゴソ・・・
ちょっと待てよ?
同じ入れ物に植えていいのだろうか・・・?
プランターはあるけど、育てるとき組み合わせを気にした方がいいんだろうか?
まだ買ってない方もいろんな種類を購入するのであれば、ちょっと待ってください。
よく野菜などで寄せ植えをするとイイと言われるものがあるように、ハーブにもそういった考え方があります。
寄せ植えできる相性のいいハーブを知りたい方、プランターや植木鉢で育てようと思っている方は作業を始める前にぜひご覧ください。
気を付けなければならない注意点もあるので、植えてしまってからだと作業が増えたりとてもめんどくさくなりますよ。
ハーブは寄せ植えできるのか?
そもそも、ハーブは寄せ植えができるのか?できないのか?
そこからになりますが、答えは・・・
できます!
しかし、基本的にはしないほうがいいです。
寄せ植えが絶対ダメと言うわけではないんです。
ただ、寄せ植えしたまま育て続けるのが難しいんですよ。
その理由は?
例えばミントが3種類、
- ペパーミント
- スペアミント
- アップルミント
これらがあったとします。
同じミントだから一つの鉢やプランターに植えても大丈夫だろう!
そう思いますよね?
でも、私はおすすめしません。
1年だけ育てて使うのであればいいでしょう。
けれども、2年、3年と育てたときどうなるか?
同じ科のハーブは交雑してしまうんです。
せっかくペパーミント、スペアミント、アップルミントの3種類を別々に買ってきて育てたのに交雑してしまってぐちゃぐちゃになります。
私は庭でペパーミントとスペアミントを近くで育てたら、葉はペパーミントのような見た目で香りがスペアミントに近いんですけどちょっと違うような「新しいミント?」と疑問に思えるようなものが育ちました。
しかも、硬くて香りが微妙な使い物にならないミントができたのを覚えています。
他にもシソとバジルも同じシソ科の近縁の植物なので交雑してしまうことがあります。
ディルとフェンネルもです。
最終的にはどちらの効用も落ちて雑草と化してしまうんですよね。
もちろん例外はあります。
ペパーミントが、スペアミントとウォーターミントの自然交配種ですので他のものでも上手くいけば使えるものは育ちますが、基本的には雑草に近いものができます。
じゃあ、同じ科ではないハーブならいいんじゃないの?
私もそう思いました。
しかし、そう言い切れないんですよ。
別の科の場合は、
- 繁殖力が強い
- 一年草
- 多年草
- 移植に強い・弱い
- 冬に強い・弱い
- やや乾燥気味の環境を好むハーブ
- 普通~多湿の環境を好むハーブ
こういった事を考えて寄せ植えしないといけないんです。
とてもめんどくさいです(;^_^A
では、どうしたらいいのか?ということになりますが、一旦あなたの手元にあるハーブを見てみましょう。
これらのハーブを買っていませんか?
ご自宅やアパートやマンションで育てようと思ったとき、あなたはその使い道を思い描いてから買うと思います。
知り合いからプレゼントなどでもらった場合でも、大体食べられるものなど料理やハーブティーに使えるものが多いのではないでしょうか?
虫除けに使えると聞いて買った方もいると思います。
あなたが買いそうな、もしくは今手元にありそうなハーブを並べてみました。
- シルバークイーンタイム
- ワイルドストロベリー
- ラバンディンラベンダー
- イタリアンパセリ
- ローマンカモミール
- ジャーマンカモミール
- ディル
- オレガノ
- ローズマリー
- ロケット
- クレスフレンチ
- タイム
- バジル
- セージ
- ルッコラ
- レモンバーム
- スイートフェンネル
- レモングラス
- ペパーミント
- スペアミント
- アップルミント
- ポリジ
- セインテッドゼラニウム
- ラムズイヤー
- ナスタチウム
- キャットニップ
- ハーツイーズ
- マロウブルー
この中にありましたか?
いえ、ダメです。
できる・できないの問題ではなくて寄せ植えで育てるのが難しいんです。
ですので、これらも基本的に寄せ植えはしないほうがいいです。
いやいや、そんなこと言われたってスペースが無いんだよね…
プランターとかでどうにか植えられないのかな…?
そんなあなたにプランターで植える方法があるのでご紹介します!
プランターでの寄せ植え方法
ちなみにプランターで植えるとしても、寄せ植えは何でもしていいというわけではありません。
用意するサイズは大きいものがいいですね。
私なら80cm幅、深さ30cmほどのプランターを用意します。
あなたの使えるスペースに合わせてプランターのサイズを変えましょう。
寄せ植えするときのポイント
プランターで植えるときハーブとハーブの間に【仕切り】を入れること。
仕切りにも色々あるので購入したプランターのサイズに合うものを買いましょう。
わからなければホームセンターの店員さんにプランターのサイズを伝え、それに合う仕切りを聞いてみましょう。
この「仕切り」です。
プランターで寄せ植えするときはとにかく仕切りを忘れないでください。
もし忘れてしまうと交雑する可能性が大ですので気を付けて下さいね。
植木鉢で育てるのであれば・・・
もしスペースが少しでもあるのなら1鉢に1株が基本で植木鉢の方が管理しやすいので覚えておいてください。
植木鉢で育てるのであれば、6号~8号鉢くらいがいいでしょうか。
- ミント
- バジル
- カモミール
- ローズマリー
などは大きくなったり、繁殖力が強いので8号がおすすめ。
庭で植えるときは?
庭でハーブを寄せ植えするときはどうすればいいのか?
注意点はプランターや植木鉢で育てるときと同じです。
- ミント
- バジル
- カモミール
- ローズマリー
これらの強いものは他のものと離して育てましょう。
また、庭植えの場合は地下茎で育ちますので、気が付いたら広がりすぎて1種類のハーブだらけになる恐れがあります。
板などで深めの仕切りをしたり、大株にならないように定期的に剪定する必要があります。
ここまでプランターで寄せ植えするときの方法や気を付けたほうがいい点などをお伝えしてきましたが、たくさんの方が失敗しやすい2つのハーブについて少し補足させていただきますね。
特に寄せ植えに向いていないローズマリー、ミントについての注意点
補足としてこの2つのハーブについて書いておきますね。
虫除けとしても効果が期待できるハーブなのですが、寄せ植えは私なら絶対にしません。
ローズマリー
ローズマリーは、根に触られるのを嫌うので単独で植えた方が管理がしやすいんです。
移植に弱いんですよね。
枯らしてしまう人の多くは、始めに小さい鉢で育てて、大きくなったからと言って大きい鉢に植え替えようとして枯らします。
ですので、ローズマリーを育てるときは最初から大きな植木鉢かプランターで極力植え替えしないようにしましょう。
ミント
画像は、私の庭に植えたミントが3年目に1メートル以上侵食している様子です。
もともと、画像の真ん中あたりに少し植えただけなんですよ。
それがこんなになってしまうんです。
ちょっと手入れせずに放置していたせいなんですけど(笑)
ミント系は非常に強く、育ちも盛んなので、他を駆逐してしまうんですよね。
ローズマリーも強いですが、ミントほどではありません。
ミントは根(地下茎)の成長が旺盛で他の植物の根に巻き付いてその成長を阻害するんです。
地表に見える根っこを広がらないように切っても、侵食を遅らせるだけでいつかは地面の中を通って他のところに現れます。
そのぶん冬にも強いんですけど。
庭で植える場合は、できれば周りを石や板で少し深めに囲って壁を作り植えたほうがいいですね。
ミントもローズマリーと同じように一つの入れ物で育てるようにしないと大変なことになるので気を付けてください。
結局、おすすめの組み合わせはない?
そうですね、無いです。
おすすめは無いんです。
ハーブの場合、寄せ植えは相性や組み合わせというより、多年草でも1年草扱いで植える事がポイントになりますね。
スペースが無い方は上で紹介した方法を使えば2年、3年と育てることが可能でしょう。
できれば、1年単位で
購入
↓
植える
↓
育てる
↓
収穫
↓
また購入
を繰り返した方が簡単です。
「基本的にはおすすめの組み合わせ、ハーブの相性はない」と言いました。
似たような環境を好むいくつかのハーブは寄せ植えできますが、それを「相性がいい」というのは少し違う気がするんですよね・・・。
でも、言い換えれば「相性のいい=似たような環境を好む」という考え方もできますね。
むしろ、そう思っている人の方が多いのでしょうか。
だとしたら、こちらの記事が参考になるかもしれません。
こちらでは「ミントとの寄せ植え」や「他のハーブの好む環境」などをまとめてありますので、さらに詳しく知りたい方はご覧ください。
→ミントの寄せ植えで相性のいい種類のハーブは?土や仕切りはどうする?他のハーブの相性についてもまとめてみました
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、
- ハーブは寄せ植えできるのか?
- その理由は
- プランターでの寄せ植え方法
- 植木鉢で育てるとき
- 庭で植えるとき
- ローズマリー・ミントについて
- おすすめの組み合わせはないのか?
これらについて書かせていただきました。
寄せ植えがおすすめできない理由は伝わりましたでしょうか?
多くの方がハーブは簡単に育てられると思っているように感じますがネットなどで「簡単です!」と言っている方は実は知識があったりします。
どういった用途でハーブを育てるかにもよるので人それぞれなのですが、観賞用であれば仕切りなど気にせず寄せ植えしてしまっていいと思います。
2年後くらいに凄いことになっているかもしれませんが・・・(^▽^;)
寄せ植えには相性や組み合わせではなく、ハーブ個々の知識が必要なので育てながら覚えていくのも楽しみの一つかもしれませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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