ラベンダーの育て方|枯れる原因は「蒸れ」と「根元の病気」

ラベンダーの育て方|枯れる原因は「蒸れ」と「根元の病気」 ハーブティー

ラベンダーを買ってきて、夏を越せずに枯らしてしまった。

実はこれ、とてもよくある話です。しかも、水や肥料が足りなかったからとは限りません。

ラベンダー

この記事では、ラベンダーがなぜ枯れやすいのか、どう育てれば長く付き合えるのかをまとめました。

先に結論

ラベンダーは寒さにはとても強く、暑さと蒸れに弱いハーブです。

枯れる原因は「夏の蒸れ」「根元から入る土の病気」がほとんど。

水を控えめに、風通しよく、花が終わったら刈る。これが基本です。

ラベンダーは「寒さに強く、暑さに弱い」

ラベンダーはシソ科のハーブで、原産は地中海沿岸です。ミントローズマリーと同じ仲間にあたります。

日本メディカルハーブ協会によれば、耐寒性がいちばん強い真正ラベンダー(アングスティフォリア)は、雪の下であれば気温が氷点下30℃になる地域でも越冬できるとされています。

その一方で、同じアングスティフォリアは暑さや蒸れに弱いとされています。

日本でラベンダーの産地といえば北海道が有名です。冬の寒さより、夏の暑さと湿気のほうが問題になる植物だからこそ、夏が涼しい土地が向いていたわけです。

いろはちゃん

寒い冬より、日本の夏のほうが大変なんだ。

枯れる原因1:夏の「蒸れ」

梅雨から真夏にかけて、株の内側に湿気がこもると、下のほうの葉から茶色くなっていきます。

  • 葉が混み合っている……風が抜けず、株の中が蒸れる
  • 水のやりすぎ……土がいつも湿っている
  • 鉢を地面に直置き……照り返しの熱と湿気がこもる

ラベンダーは乾きぎみの土を好みます。水やりは土の表面がしっかり乾いてからで十分です。「毎日少しずつ」はかえって逆効果になります。

枯れる原因2:根元から入る「土の病気」

もうひとつ、見落とされがちな原因があります。

日本メディカルハーブ協会は、ラベンダーの枯死の原因として「道管病」と呼ばれる、道管をふさいでしまう土壌病害を挙げています。フザリウム菌によるもので、ラベンダーが大きくなって根元が自重で裂けたとき、その裂け目から雨の跳ね返りなどで侵入するとのことです。

ある日急に、株の半分だけ枯れる——そんなときは、この病気を疑ってください。

水切れや蒸れとは、枯れ方が違います。

防ぐためにできること

  • 株を大きくしすぎない……毎年の剪定で、根元が裂けるほど重くしない
  • 雨の跳ね返りを減らす……株元に砂利やバークチップを敷く
  • 鉢植えなら軒下へ……長雨の時期だけでも雨を避ける

剪定は「花が終わったら、毎年」

蒸れも病気も、防ぐいちばんの手段は剪定です。

日本メディカルハーブ協会は、梅雨明けの高温による蒸れ防止も兼ねて、花が咲き終わった頃に毎年剪定することをすすめています。切り方は緑色の葉を残して、バリカン刈りのように

葉のない、茶色く木になった部分まで深く切らないでください。そこからは新しい芽が出にくく、株が弱ります。

いろはちゃん

花を摘むのがもったいない気がするけど、株のためなんだね。

刈った花穂は、そのままお茶やポプリに使えます。ハーブの乾燥方法はこちらにまとめました。

置き場所と土

  • 日当たり……よく日の当たる場所。日陰だと花つきが悪くなります
  • 風通し……壁ぎわや植物が密集した場所は避ける
  • ……水はけのよい土。鉢植えなら底に軽石を入れて水が抜けるように
  • 夏の鉢……地面に直置きせず、台の上に置いて熱と湿気を逃がす

増やしたいときは「挿し木」

日本メディカルハーブ協会によれば、挿し木は開花の終盤に、その年伸びた緑色の茎で行うとされています。

  • 節を数節以上つけて、長さ10cmに切る
  • 下半分の葉を取る
  • 節の半分が土に埋まるように挿す

剪定で切った枝をそのまま使えるので、剪定と挿し木は同じ日にできます。株が古くなって枯れてしまったときの保険にもなります。

鉢植えと地植え、どちらがいい?

はじめてなら鉢植えがおすすめです。

  • 鉢植え……梅雨や長雨のときに軒下へ動かせる。夏の暑い日は日陰にも逃がせる
  • 地植え……根が広く張れて株は丈夫になるが、雨と湿気からは逃げられない

地植えにする場合は、水がたまりにくい少し高い場所や、土を盛り上げた高畝に植えてください。平らな場所に植えると、雨のたびに根元が湿ったままになります。

冬は、ほとんど手をかけなくていい

寒さに強いぶん、冬の管理は楽です。

  • 水やり……さらに控えめに。土が乾いて数日たってからで十分
  • 置き場所……鉢植えでも、基本は外のままで構いません
  • 肥料……冬はいりません

冬に枯らす原因の多くは、寒さではなく水のやりすぎです。成長が止まっている時期に水をあげ続けると、根が傷みます。

よくある失敗

買ってきた苗を、そのまま小さな鉢で育てる

根が詰まって水はけが悪くなり、夏に蒸れます。ひとまわり大きな鉢に、水はけのよい土で植え替えてから育ててください。

花を惜しんで、刈らずに伸ばす

株が大きくなって中が蒸れ、根元も裂けやすくなります。先ほどの道管病の入り口を、自分でつくってしまうことになります。

肥料をたくさんあげる

ラベンダーはやせた土でも育つハーブです。肥料を多くあげても、葉ばかり茂って花や香りにはつながりにくくなります。

飲むところまでは、もう一手間

育てたラベンダーをお茶にするには、乾かす工程があります。

ここが意外と難しいところです。生乾きだとカビますし、乾かしすぎると香りが飛びます。そしてラベンダーのハーブティーは、入れすぎると苦くなるので少量が正解。育てるのとは別の経験が要ります。

長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培しています。

ラベンダーが入っているブレンドは2つです。どちらも、ラベンダーを主役にせずほかのハーブと合わせて飲みやすくしています。

⑦ 心身をリラックスさせる花の香りブレンド

ローズレッド(パキスタン産)/スペアミントステビアラベンダー

※妊娠初期の方にはあまりおすすめできません。

⑭ ほっと一息 やすらぎブレンド

マロウブルー/ブラックミント【ペパーミント】/レモンバームラベンダー

※妊娠初期の方にはあまりおすすめできません。

🛒 美城のオンラインショップ

ブレンドティーを見てみる(mikiherb.buyshop.jp)

1袋(ティーバッグ2個入り)300円から。全国配送に対応しています。

畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。

まとめ

ラベンダーの育て方について、こちらをお話ししました。

  • 寒さに強く、暑さと蒸れに弱い
  • 枯れる原因は夏の蒸れ根元から入る土の病気
  • 水は土がしっかり乾いてから
  • 花が終わったら毎年剪定。緑の葉を残して刈る
  • 増やすなら、剪定した枝で挿し木

「水をあげすぎない」「毎年刈る」。この2つを守るだけで、ラベンダーはぐっと長持ちします。

香りや味、淹れ方についてはラベンダーの効能と使い方にまとめました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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