ステビアを調べると、検索候補にこんな言葉が並びます。
「体に悪い」「発がん性」「アメリカ 禁止 なぜ」「危険性」
不安になりますよね。この記事では、その一つひとつに正直に答えつつ、味と使い方までまとめました。

先に結論
ステビアはキク科の植物の葉。人工甘味料ではありません。
砂糖の200〜300倍の甘さがあるのに、カロリーはほとんどありません。
「アメリカで禁止」は1991年から2008年までの話で、今は認められています。
ステビアとは
- 学名……Stevia rebaudiana
- 科・属……キク科ステビア属
- 原産……パラグアイ(南米)
- 使用部位……葉
- 分類……多年草(日本では冬越しが難しく一年草扱いのことも)

細長い葉が向かい合ってつき、先に小さな白い花が咲きます。右が乾燥させた葉です。
ただの植物の葉です。菊やヒマワリ、カモミールと同じキク科の仲間で、その葉をかじると、びっくりするほど甘い味がします。
原産地のパラグアイでは、先住民のグアラニー族が何百年も前から飲み物を甘くするのに使ってきました。

えっ、葉っぱをそのままかじって甘いの?作られた甘味料だと思ってた!

そこが誤解されやすいところですね。ステビアは植物そのものです。人工的に合成したものではありませんよ。
★「人工甘味料」ではありません
これがいちばん多い誤解です。
甘味料の分け方
- 人工甘味料……アスパルテーム、スクラロース、サッカリンなど。化学的に合成したもの
- 天然甘味料……ステビア、甘草、羅漢果など。植物から取り出したもの
ステビアは後者です。「甘味料」とひとくくりにされて人工甘味料と一緒に語られることが多いのですが、出どころがまったく違います。
ただし「天然だから安全」ではありません
天然かどうかと、安全かどうかは別の話です。ステビアが認められているのは「天然だから」ではなく、各国の機関が実際に評価した結果です。次の項で説明します。
★アメリカで禁止されていたのは本当?
本当です。ただし、今は認められています。
経緯
- 1970年代……日本で使われはじめる。以来ずっと使用されてきた
- 1991年……アメリカのFDAが輸入を制限。当時は安全性のデータが足りないという判断
- 2008年……FDAが高純度のステビオール配糖体をGRAS(一般に安全と認められる)と認定
- 2008年……FAO/WHOの専門家会議(JECFA)が一日摂取許容量を設定
- 2011年……EUでも承認
つまり「アメリカで禁止」は30年以上前の情報で、その後の評価で覆っています。検索候補に残り続けているので、今も禁止されていると思っている方が多いようです。
「発がん性」について
初期の一部の研究が根拠として語られることがありますが、その後の評価で否定され、上記のとおり各国が承認しています。日本では1970年代から50年以上使われ続けています。
ハーブティーは食品であり、医薬品ではありません。体調に関わることは医師・薬剤師にご相談ください。
どんな味がするのか
正直に書きます。好き嫌いが分かれる味です。
味の特徴
- 甘さ……砂糖の200〜300倍。ほんの少しで十分
- 甘さの出方……砂糖よりゆっくり来て、長く残る
- 後味……わずかな苦味・青っぽさを感じる人がいます
- 香り……乾燥した草のような、おだやかな香り
「後味が苦手」という声は実際にあります。砂糖のすっと消える甘さに慣れていると、この残り方が気になることがあるからです。
苦手に感じたときは
たいてい入れすぎです。ステビアはごく少量で甘くなるので、他のハーブと同じ感覚で入れると甘すぎ・くどすぎになります。
ひとつまみから試してみてください。
淹れ方・使い方
ブレンドの甘み役として使う
1. 好きなハーブに、乾燥ステビアをひとつまみ加える
2. 熱湯を注いで3分
3. 甘さが足りなければ、次から少しずつ増やす
砂糖を減らしたい方の選択肢としても使われています。ただし、上に書いたとおり味の質が砂糖とは違うので、置き換えというより「別の甘さ」と考えたほうが納得しやすいと思います。
育てるのは難しくありません
- 日当たり……日向を好みます
- 水……乾燥に弱いので、鉢植えなら水切れに注意
- 収穫……花が咲く前の葉がいちばん甘い。咲くと甘みが落ちます
- 冬……寒さに弱いので、日本の多くの地域では冬越しが難しい
摘んだ葉を風通しのよい日陰で乾かすだけで、そのまま使えます。
美城のブレンドでは
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)のブレンドティーには、ステビアが2種類に使われています。
しかも⑦のステビアは、美城の畑で育てた自家栽培です。
⑦ 心身をリラックスさせる花の香りブレンド
原材料:ローズレッド(パキスタン産)/スペアミント(長野県飯田産)/ステビア(長野県飯田産)/ラベンダー(長野県飯田産)
商品ページには「ステビアをブレンドしているため、優しい甘味があります」と書かれています。
※妊娠初期の方にはあまりおすすめできません。
どちらも1袋(ティーバッグ2個入り)300円です。
使われ方がよくできていて、④は酸味の強いブレンドの甘み役です。ハイビスカスとローズヒップはどちらもしっかり酸っぱいハーブなので、そこにステビアとイチゴで甘みを足しています。砂糖を入れなくても飲みやすくなる——これはステビアの得意分野です。
一方⑦は、花の香りをやわらかくまとめる役。ラベンダーとローズレッドという香りの強い組み合わせに、甘さが加わることで角が取れます。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。
飲むときに気をつけたいこと
こんな方はご注意ください
キク科の植物(ブタクサ、ヨモギ、カモミールなど)にアレルギーのある方はお控えください。
また妊娠中・授乳中の方、持病のある方、お薬を飲んでいる方は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
ハーブティーは食品であり、医薬品ではありません。
まとめ
- ステビアはキク科の植物の葉。人工甘味料ではありません
- 甘さは砂糖の200〜300倍。カロリーはほとんどない
- 「アメリカで禁止」は1991〜2008年の話。今はFDAもEUも認めています
- 日本では1970年代から50年以上使われている
- 味は好みが分かれる。後味が苦手なら、まずひとつまみから
- 酸味の強いお茶と相性がいい
- 美城では④と⑦。⑦のステビアは飯田産の自家栽培
不安をあおる検索候補が並ぶハーブですが、中身を知ると、ただの甘い葉っぱです。使い方さえ間違えなければ、扱いやすい相手だと思います。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。



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