パクチーの育て方|秋まきがいちばん長く楽しめる。種は一晩水に浸してから直まきで

パクチーの育て方|秋まきがいちばん長く楽しめる。種は一晩水に浸してから直まきで ハーブ名・種類一覧

エスニック料理に欠かせないパクチー。買うと少量でも意外と高いので、家で育てたいという方も多いと思います。

パクチーは種から育てやすいハーブです。ただ、いつまくかで、収穫できる期間が大きく変わります。

パクチー

この記事では、パクチーの育て方と、長く収穫するための種まきの時期をまとめました。

先に結論

パクチーはセリ科の一年草。種まきは春と秋にできます。

秋(9月下旬〜10月)にまくと、秋に少し収穫でき、冬を越して春からもまた収穫できます。

種は一晩水に浸してから、育てる場所に直接まくのがコツ。花が咲くと葉がかたくなるので、その前によく摘みます。

パクチーは、どんなハーブ?

  • 学名……Coriandrum sativum
  • 科……セリ科
  • 別名……コリアンダー、香菜(シャンツァイ)。和名はコエンドロ
  • 分類……一年草
  • 性質……暑さに弱く、寒さには比較的強い
  • 使う部分……葉・茎・根、そして種(コリアンダーシード)
いろはちゃん

パクチーとコリアンダーって、別の植物じゃないの?

ハーブティー博士

同じ植物です。タイ語で「パクチー」、英語で「コリアンダー」、中国語で「香菜(シャンツァイ)」。呼び名の違いはコリアンダーとパクチーは同じ植物?でくわしくお話ししています。

★種まきは「秋」がいちばん長く楽しめる

パクチーの種まきは、春と秋の2回チャンスがあります。

  • 秋まき(9月下旬〜10月)……秋に少し収穫でき、冬を越したあと春からも収穫できる
  • 春まき(3〜4月)……すぐに花が咲く時期になるので、収穫期間は短くなる

長く収穫したいなら秋まきがおすすめです。パクチーは暑さに弱い一方、寒さには比較的強いので、涼しい時期にじっくり育てるほうが向いています。

いろはちゃん

春にまくより、秋にまいたほうが長く食べられるんだ!

寒い地域では

冬に強い霜が当たる地域では、鉢植えにして霜の当たらない軒下などで冬を越すと安心です。

発芽のコツ

パクチーの種は、ひとつに見える丸い粒の中に種が2つ入っているかたちをしています。殻がかたく、そのままだと芽が出るまで時間がかかります。

種まきの手順

1. 種を一晩水に浸しておく(発芽しやすくなります)

2. 殻が気になる場合は、指で軽く押して2つに割る方法もある

3. 育てる場所に直接まき、薄く土をかぶせる

4. 芽が出るまで土を乾かさない(発芽までは10〜14日ほど)

5. 芽が出たら、混み合ったところを間引く

植え替えより「直まき」が向いている理由

パクチーはディルと同じセリ科で、根をまっすぐ下に伸ばすタイプです。根をいじられるのが苦手なので、ポットで育てて植え替えるより、育てる場所に直接まくほうが失敗が少なくなります。

苗を買って植える場合は、ポットの土を崩さずにそのまま植えつけ、株と株の間を20〜30cmあけます。

置き場所・水やり・肥料

  • 置き場所……日当たりと風通しのよい場所。室内の明るい窓辺で育てると、葉がやわらかくなる
  • 用土……野菜用の培養土で十分
  • 水やり……発芽までは土を乾かさない。育ってからは、土の表面が乾いたらたっぷり
  • 肥料……収穫が始まったら、2週間に1回ほど追肥する

プランターなら、深さのあるものを選んでください。根をまっすぐ伸ばせる深さが大切です。

★花が咲くと、葉がかたくなる

いろはちゃん

えっ、急に葉っぱが細くなって、かたくなっちゃった!?

パクチーは、花の茎(花茎)が伸び始めると、葉や茎がかたくなって食べにくくなります。これを「とう立ち」と呼びます。

  • 葉や茎の収穫は5月ごろが最盛期
  • 花茎が伸びてきたら、やわらかい葉は早めに摘みとる
  • とう立ちしたあとは、花と種を楽しむと割り切るのもひとつの方法

春まきだと、このとう立ちがすぐに来ます。秋まきがおすすめなのは、このためです。

収穫のしかた

収穫の目安

  • 草丈が20cmほどになったら、外側の葉から摘む
  • 株ごと抜いて収穫してもよい
  • 花が咲く前の株は、葉・茎・根まで全部食べられる

根は、タイ料理ではスープやたれの香りづけに使われます。ただし、古くなった根はかたくなるので、若い株のうちに使うのがおすすめです。

種(コリアンダーシード)も採れます

花が咲いたあとにできる丸い実が、スパイスのコリアンダーシードです。

  • 実が茶色く乾いてから摘みとる
  • 香りは、葉とはまったく違う甘くオレンジのような香り
  • カレーやピクルスの香りづけに使われる
  • 一部を残しておけば、次の種まきに使える
いろはちゃん

葉っぱも種も使えて、次の年の種まで採れるなんてうれしいね。

気をつけたい病害虫

  • アブラムシ・カイガラムシ……春の終わりごろから
  • ハダニ……梅雨から夏にかけて。乾燥すると増えやすい

秋にまいて、初夏までに収穫を終えれば、病害虫の心配はあまりありません。ここでも秋まきが有利です。

よくある失敗

  • 芽が出ない……種を水に浸していない/発芽まで土が乾いた。一晩浸して、乾かさない
  • 植え替えたら元気がなくなった……根をいじられるのが苦手。直まきに
  • すぐに花が咲いた……春まきだと起こりやすい。秋まきがおすすめ
  • 夏に枯れた……暑さに弱いため。夏は水切れにも注意

食べるときの注意

パクチーはセリ科です。セリ科の植物(セロリ、ニンジンなど)にアレルギーのある方はお控えください。

一緒に育てたいハーブ

まとめ

  • パクチーはセリ科の一年草。コリアンダー・香菜と同じ植物
  • 種まきは春と秋。秋まき(9月下旬〜10月)なら冬を越して春まで収穫できる
  • 種は一晩水に浸して、直まきに。発芽までは乾かさない
  • 花茎が伸びると葉がかたくなる。その前によく摘む
  • 花のあとはコリアンダーシードが採れる

涼しい季節にまいて、春までじっくり。それがパクチーを長く楽しむいちばんのコツです。

ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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