料理に使うローリエは、月桂樹(ゲッケイジュ)の葉です。木を一本育てておけば、葉は一年じゅう、使いたいときに摘めます。
月桂樹は丈夫で、手がかからない木です。ただし、ひとつだけ気をつけたいのが大きさです。

この記事では、月桂樹の育て方と、小さく保つコツをまとめました。
先に結論
月桂樹は暑さに強く、日陰や乾燥にも強い丈夫な常緑樹です。
ただし放っておくと15mほどになるので、家庭では鉢植えにするか、剪定で小さく保つのがおすすめ。
寒さは−8℃くらいが目安。植えつけは4月中旬〜下旬か9月、ふやすなら7〜8月の挿し木です。
月桂樹は、どんな木?
- 学名……Laurus nobilis
- 科……クスノキ科ゲッケイジュ属
- 原産……地中海沿岸
- 分類……常緑高木。樹高は15mほどになる
- 性質……雌雄異株(オスの木とメスの木がある)
- 花……4〜5月に黄色い小さな花
- 耐寒性……普通(−8℃くらいが目安)/耐暑性……強い

えっ、15mにもなるの!?庭に植えたら大変そう!

芽吹きがよく、刈り込みにも強い木なので、剪定すれば小さく保てます。生け垣に使われるくらい、切っても大丈夫な木なんですよ。
日本で見かける月桂樹は、多くが挿し木でふやされたオスの木と言われています。そのため、実がなる木はあまり見かけません。
★家庭では「鉢で小さく」がおすすめ
- 鉢植え……鉢の大きさで木の大きさを抑えられる。ベランダでも育てられる
- 地植え……大きく育つので、毎年の剪定が前提。広い庭や生け垣向き
料理に使う葉を摘むだけなら、鉢植えで十分です。葉を摘むこと自体が、ちょっとした剪定にもなります。
植えつけ
- 時期……4月中旬〜下旬、または9月
- 用土(鉢植え)……赤玉土(中粒)2:完熟腐葉土(または樹皮堆肥)1
- 土質……水はけのよい肥えた土を好むが、乾燥に強く、土はあまり選ばない
置き場所・水やり・肥料
- 置き場所……日のよく当たる場所が好き。明るい日陰でも十分育つ
- 水やり(庭植え)……植えつけて2年未満は、土が乾いたらたっぷり。2年以上たてば、水やりはほぼ不要
- 水やり(鉢植え)……土の表面が乾いたらたっぷり
- 肥料……庭植えは2月に有機質肥料(寒肥)。鉢植えは3月に化成肥料
冬越し:−8℃が目安
月桂樹は寒さにある程度耐えますが、もともとは暖かい地中海の木です。
- −8℃くらいを下回る地域では、防寒をする
- 冬の冷たい風が当たらない場所に置く
- 鉢植えは、寒い地域では軒下や玄関に移す
剪定のしかた
剪定のポイント
- 時期は厳しい寒さの時期を避けて、必要に応じて
- 伸びすぎた枝は切り戻し、形を整えたいときは刈り込み
- 枝が混み合ったら内側の枝を間引いて、風通しをよくする
風通しをよくしておくことは、次のカイガラムシ対策にもなります。
★気をつけたい虫:カイガラムシ
月桂樹でいちばん困るのがカイガラムシです。
- 5〜7月ごろに幼虫が出てくる
- 枝や葉の裏に小さな殻のようなものがついたら要注意
- カイガラムシの排せつ物が原因で、葉が黒くすすけたようになるすす病が出ることもある

葉が黒っぽくなってきたら、どうすればいいの?
見つけたら、歯ブラシなどでこすり落とすのが手軽です。枝が混み合っていると増えやすいので、剪定で風通しをよくしておきます。料理に使う葉なので、薬剤を使う場合は食用の植物に使えるものを、表示どおりに使ってください。
ふやし方:挿し木
挿し木のしかた(7〜8月)
1. その年に伸びた枝を10cmほど切る
2. 下の葉を取り、上の葉は半分ほどに切って水分が逃げるのを減らす
3. 水はけのよい土に挿し、明るい日陰で乾かさないように管理する
葉の収穫と乾燥
- 葉は一年じゅう収穫できる
- 料理には、色の濃い、しっかりした葉が向く
- 摘んだ葉は風通しのよい日陰で乾かすと、香りがおだやかになって使いやすい
料理での使い方はローリエとは?にまとめています。乾かし方の基本はハーブの乾燥方法をご覧ください。
葉を使うときの注意
料理に使う前に、月桂樹であることを確かめてください。似た葉の木を取り違えないよう、名札のある苗を買って育てると安心です。
一緒に育てたいハーブ
まとめ
- 月桂樹はクスノキ科の常緑高木。葉がローリエ
- 暑さ・日陰・乾燥に強い。寒さは−8℃くらいが目安
- 放っておくと15mになるので、鉢植えか剪定で小さく
- 植えつけは4月中旬〜下旬か9月。挿し木は7〜8月
- カイガラムシに注意。風通しをよくして、見つけたらこすり落とす
鉢ひとつで、料理のローリエはずっと自家製に。丈夫な木なので、はじめての庭木にもおすすめです。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


コメント