カレー屋さんの前を通ったときの、あの食欲をそそる香り。その香りのもとになっているスパイスのひとつがクミンです。
クミンを少し加えるだけで、家のカレーがぐっと本格的な香りになります。

この記事では、クミンの正体と、シード・パウダーの使い方をまとめました。
先に結論
クミンは、セリ科のクミンの果実(クミンシード)を乾かしたスパイス。カレーに特有の香りのもとです。
シードは最初に油で炒めて香りを移す(テンパリング)、パウダーは仕上げに加えるのが基本。
インド・中東・メキシコ料理に欠かせないスパイスです。
クミンは、どんなスパイス?
- 学名……Cuminum cyminum
- 科……セリ科
- 原産……中東からインドにかけての地域
- 使う部分……「シード(種)」と呼ばれるが、植物学上は果実
- 香り……カレーらしい、少しスモーキーで力強い香り。主な成分はクミンアルデヒド
- 歴史……紀元前16世紀の古代エジプトの医学書にも登場する

クミンって、パセリやパクチーと同じセリ科なんだ!

そうなんです。パクチー(コリアンダー)やディルも同じセリ科。セリ科には、葉も種も香りの強いものが多いんですよ。
キャラウェイ・フェンネルとの違い
クミンは、同じセリ科のキャラウェイシードやフェンネルシードと見た目がよく似ていて、まちがえやすいスパイスです。
- クミン……細長く、うすい茶色。カレーらしい力強い香り
- キャラウェイ……少し曲がった濃い茶色。すっきりした香りで、ライ麦パンやザワークラウトに
- フェンネル……ふっくらした黄緑色。甘い香りで、魚料理や食後の口直しに
迷ったら、手のひらで軽くこすって香りをかぐと分かりやすいです。
★シードとパウダーの使い方
クミンシード:最初に油で炒める(テンパリング)
1. フライパンに油を入れ、まだ冷たいうちにクミンシードを入れる
2. 弱火〜中火で温め、シードのまわりに細かい泡が出て、香りが立ってきたら
3. 玉ねぎなどの具材を入れて炒め始める
強火で焦がすと苦くなるので、香りが立った時点で次の材料を入れるのがコツです。
クミンパウダー:仕上げに加える
- カレーやスープの仕上げに、少量ずつ加えて香りを調整する
- ひき肉や野菜の下味に、塩と一緒にまぶす
- 量の目安は4人分で小さじ1/2〜1ほどから

最初に油で炒めるだけで、香りがぜんぜん違いそう!
クミンが合う料理
- カレー……シードもパウダーも。ターメリックやコリアンダーと合わせるのが定番
- チリコンカン……メキシコ・テクスメクス料理の香りのもと
- 中東の料理……ひよこ豆のペースト(フムス)や、肉の串焼きに
- じゃがいも料理……クミンシードで炒めたじゃがいもは、インドの家庭料理
- にんじんのサラダ……クミンシードを少し散らすと、香りのアクセントに
かんたん:クミンポテト
材料(2人分)
- じゃがいも……2個(ひと口大に切って、やわらかくゆでる)
- クミンシード……小さじ1/2
- 油……大さじ1
- 塩……少々(あれば、ターメリックをひとふり)
1. フライパンに油とクミンシードを入れ、弱火で香りを出す
2. ゆでたじゃがいもを入れて、軽く焼き色がつくまで炒める
3. 塩で味をととのえる
気をつけたいこと
知っておきたいこと
- セリ科の植物(セロリ、にんじん、パセリなど)にアレルギーのある方は、クミンでも症状が出ることがあるので注意してください
- クミンは食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません。料理の香りづけとして楽しんでください
- 精油(エッセンシャルオイル)は飲まないでください
保存のしかた
- シードのほうが香りが長もちする。パウダーは早めに使いきる
- 密閉容器に入れて、湿気と光を避けて保存
まとめ
- クミンはセリ科のクミンの果実。カレーに特有の香りのもと
- シードは冷たい油から弱火で炒めて香りを移す(テンパリング)
- パウダーは仕上げや下味に少量ずつ
- キャラウェイ・フェンネルと似ているので、香りで見分ける
- セリ科アレルギーの方は注意
油で炒めて、香りを立てる。それだけで、クミンはいつもの料理を旅先の味に変えてくれます。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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