スーパーのお茶の棚で見かける「杜仲茶(とちゅう茶)」。名前は知っていても、どんな植物のお茶かは意外と知られていません。
杜仲茶は、中国生まれの「トチュウ」という木の葉のお茶です。

この記事では、杜仲茶の正体と淹れ方、そして選ぶときに知っておきたいことをまとめました。
先に結論
杜仲茶は、トチュウ科の木「トチュウ」の葉のお茶。樹皮は漢方の生薬「杜仲」として知られています。
味は香ばしく、クセが少ない。多くはノンカフェインとして売られています。
売られている杜仲茶には、ふつうの食品のほかに、トクホや機能性表示食品もあり、表示の意味がちがいます。
トチュウは、どんな木?
- 学名……Eucommia ulmoides
- 科……トチュウ科の落葉高木
- 原産……中国(中部・南部の山地)
- 高さ……大きいものは20mほどになる
- 雌雄異株……雄の木と雌の木がある。春に花びらのない小さな花をつける
- 樹皮……乾かしたものが生薬の「杜仲」。樹皮からはゴムのような物質(グッタペルカ)もとれる
- 葉……煎じて、お茶のように飲まれてきた

杜仲茶って、木の葉っぱのお茶だったんだ!

そうなんです。漢方で使うのは樹皮、お茶にするのは葉と、使う部分がちがいます。お店で売られている杜仲茶は、葉を乾かして焙煎したものが多いですよ。
杜仲茶の味と淹れ方
味は、ほうじ茶や麦茶に近い香ばしさで、渋みやクセが少なめです。チャノキの葉ではないので、多くはノンカフェインとして売られています(ブレンド茶は原材料を確かめてください)。
淹れ方の目安
- ティーバッグ……熱湯200〜300mlに1袋。3〜5分おく
- 煮出し……水1Lに1袋(または茶葉3〜5g)を入れて火にかけ、沸騰したら弱火で5分ほど
- 冷やして麦茶のように飲んでもよい
- 商品に淹れ方が書いてあれば、そちらに合わせる

麦茶みたいに作り置きできるなら、毎日飲みやすいね!
ノンカフェインのお茶では、ルイボスティーやどくだみ茶もご紹介しています。
★「トクホ」「機能性表示食品」の杜仲茶とは
お店の杜仲茶には、パッケージに「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」と書かれたものがあります。杜仲の葉に含まれるゲニポシド酸(杜仲葉配糖体)という成分について、血圧に関する表示をしている商品です。
- 特定保健用食品(トクホ)……国が商品ごとに審査して許可したもの
- 機能性表示食品……国の許可ではなく、事業者の責任で科学的な根拠を示し、国に届け出たもの
- ふつうの杜仲茶……どちらでもない、一般の食品
(制度のちがいは消費者庁の説明をご覧ください)
表示が認められているのは、その商品について、決められた飲み方をした場合の話です。杜仲茶ならどれでも同じ、というわけではありません。気になる方は、パッケージの表示と注意書きをよく読んでください。
★飲むときに気をつけたいこと
知っておきたいこと
- 血圧のお薬を飲んでいる方、血圧が気になる方は、杜仲茶で様子を見ずに、医師に相談してください。お茶はお薬の代わりにはなりません
- 妊娠中・授乳中の方、持病のある方、ほかのお薬を飲んでいる方も、毎日たくさん飲む前に医師に相談してください
- トクホや機能性表示食品は、パッケージの「1日の目安量」と注意書きを守る
- 樹皮の「杜仲」は生薬として使われるものです。自己判断で煎じて飲まないでください
- 杜仲茶は食品で、トクホなどを除き、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません
まとめ
- 杜仲茶は、トチュウ科の木「トチュウ」の葉のお茶。樹皮は生薬の「杜仲」
- 味は香ばしくクセが少ない。多くはノンカフェインとして販売
- トクホは国の個別許可、機能性表示食品は事業者の届出。ふつうの杜仲茶とは表示の意味がちがう
- 血圧のお薬を飲んでいる方は、医師に相談してから
香ばしい一杯を、麦茶のように気軽に。表示のちがいを知って、自分に合う杜仲茶を選んでみてください。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。


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