アニスシードとは?甘い香りのセリ科のスパイス|八角(スターアニス)・フェンネルとの違い、使い方と注意

アニスシードとは?八角との違い ハーブ名・種類一覧

クッキーやパンからふわっと香る、甘くてすっとした独特の香り。アニスシードは、ヨーロッパでは昔から焼き菓子に使われてきたスパイスです。

名前の似た「八角(スターアニス)」とは、まったく別の植物です。

アニスシード

この記事では、アニスシードの正体と、八角・フェンネルとの違い、使い方をまとめました。

先に結論

アニスシードは、セリ科のアニスの種(植物学上は果実)。甘くさわやかな香りのスパイスです。

八角(スターアニス)は別の科の木の実ですが、香りの主な成分は同じアネトール。

パン・焼き菓子・リキュールに。お茶にするときは、12歳未満の子どもや妊娠中・授乳中の方は控えてください。

アニスシードは、どんなスパイス?

  • 学名……Pimpinella anisum
  • 科……セリ科ミツバグサ属
  • 原産……地中海東部
  • 使う部分……種(植物学上は果実)。小さな、うすい茶色の粒
  • 香り……甘くさわやかな香り。主な成分はアネトール

★八角・フェンネルとの違い

  • アニスシード……セリ科のアニスの種。小さな粒。香りはやさしく甘い
  • 八角(スターアニス)……マツブサ科の木の星形の実。香りが強く、中華料理に
  • タラゴン……キク科のハーブ。葉に、アニスに似た甘い香りがある
  • フェンネルシード……セリ科のフェンネルの種。アニスシードより少し大きく、香りはややおだやか
いろはちゃん

えっ、アニスと八角って、まったく別の植物なの!?

ハーブティー博士

そうなんです。科もちがう植物ですが、どちらもアネトールという同じ香りの成分を多く含むので、よく似た香りがするんですよ。八角は、よく似た有毒なシキミとまちがえないことが大切なので、八角の記事もあわせて読んでみてください。

アニスシードの使い方

  • パン・クッキー・ケーキ……生地に練りこむ。ヨーロッパの焼き菓子の定番
  • リキュール……ギリシャのウゾ、フランスのパスティスなど、アニスの香りのお酒がある
  • カレー・煮込み……少量で甘い香りを添える
  • 食後の口直し……数粒かんで口の中をさっぱりさせる

使うときのコツ

  • 香りが強いので、少量から
  • 軽くつぶすと香りが立つ
  • 焼き菓子なら、小麦粉100gに小さじ1/2ほどが目安
いろはちゃん

いつものクッキーに少し入れるだけで、ヨーロッパのお菓子みたいになりそう!

アニスシードのお茶とヨーロッパでの使われ方

アニスシードは、お茶としても飲まれてきました。ヨーロッパの医薬品庁(EMA)は、アニスの種を「長く使われてきた実績にもとづくハーブ医薬品」として、おなかの張りなど軽い消化の不調や、かぜにともなう咳に使うことをまとめています(EMAの資料)。

ただし、これは昔から使われてきたことにもとづくもので、臨床試験で効果が確かめられたという意味ではありません。日本では、アニスシードは食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません。

おなかの痛みや咳が続くときは、お茶で様子を見ずに医療機関を受診してください。

★お茶にするときの注意

EMAの資料にもとづく注意

  • 12歳未満の子どもには、すすめられていません
  • 妊娠中・授乳中は、安全性が確かめられていないため、すすめられていません
  • 2週間をこえて続けて使わない
  • セリ科の植物(キャラウェイ、セロリ、コリアンダー、ディル、フェンネルなど)やアネトールにアレルギーのある方は使わない
  • アニスの精油(エッセンシャルオイル)は飲まない

焼き菓子やパンに香りづけで使う量なら、ふだんの食事で心配することはほとんどありません。気をつけたいのは、お茶で毎日たくさんとる場合です。

保存のしかた

  • 密閉容器に入れて、湿気と光を避けて保存
  • 粒のまま保存し、使う分だけつぶすと香りが長もちする

まとめ

  • アニスシードはセリ科のアニスの種。甘くさわやかな香り
  • 八角(スターアニス)は別の科の植物。香りの成分(アネトール)が同じ
  • パン・焼き菓子・リキュールに少量から
  • お茶は、12歳未満・妊娠中・授乳中は控える。2週間をこえて続けない

ひとつまみで、ヨーロッパの焼き菓子の香りに。八角やフェンネルとの違いを知って、上手に使い分けてください。

ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました