カレンデュラとは?園芸店のマリーゴールドとは別ものです

カレンデュラとは?園芸店のマリーゴールドとは別ものです ハーブティー

フラワーティーの袋を開けると、鮮やかなオレンジ色の花びらが混じっていることがあります。

それがカレンデュラです。

日本ではキンセンカという名前のほうが通りがいいかもしれません。お墓や仏壇に供える花、というイメージを持つ方も多いはずです。

先に結論

カレンデュラ=キンセンカ=トウキンセンカ=ポットマリーゴールド。これらは全部おなじ植物です。

ただし園芸店に並ぶ「マリーゴールド」とは別の植物なので、そこだけ注意してください。

カレンデュラはどんなハーブ?

  • 学名Calendula officinalis L.
  • 科名・属名:キク科カレンデュラ属(キンセンカ属)
  • 和名:キンセンカ(金盞花)/トウキンセンカ(唐金盞花)
  • 英名:pot marigold、Mary’s gold ほか
  • 原産地:地中海沿岸
  • 分類:短命な多年草(ふつうは一年草として育てる)
  • 草丈:原種で30cmほど。園芸品種は10〜70cm
  • 使う部分花びら

真ん中に細かい筒状の花が集まり、そのまわりを細長い花びらが囲む——キク科らしい形をしています。色は鮮やかな黄色から濃いオレンジ。開花は3〜5月です。

ハーブティーに使うのは、この舌状花(外側の細長い花びら)の部分です。摘んで乾燥させると、色を保ったまま縮みます。

園芸店の「マリーゴールド」とは別ものです

ここが最大の混同ポイントです。

カレンデュラ

  • 学名 Calendula officinalis/キク科カレンデュラ属
  • 英名 ポットマリーゴールド
  • 地中海沿岸原産
  • ハーブティーや料理に使われる

いわゆるマリーゴールド

  • 学名 Tagetes 属/キク科コウオウソウ属
  • 和名 マンジュギク(万寿菊)、センジュギク(千寿菊)
  • メキシコなど中南米原産
  • 花壇や畑の虫よけとして植えられる

どちらもキク科でオレンジ色の花を咲かせますが、属が違う別の植物です。

園芸店で「マリーゴールド」として売られている苗は、たいてい後者(Tagetes)です。ハーブティーにするつもりで買うなら、「カレンデュラ」または「キンセンカ」の名前で探してください。

なぜ同じ名前で呼ばれているのか

英名のMary’s gold(マリアの金)は、もともとカレンデュラを指す呼び名でした。聖母マリアに捧げられた金色の花、という意味です。

のちに中南米から入ってきた Tagetes も、姿が似ていたことから同じ名前で呼ばれるようになりました。あとから来たほうが「マリーゴールド」の名前を持っていった、というわけです。

カレンデュラのほうは、区別のために「ポット(鍋)マリーゴールド」と呼ばれるようになりました。鍋、つまり料理に使えるほうのマリーゴールドという意味です。

名前は「カレンダー」と同じ語源

属名の Calendula は、古代ローマ暦で「各月の最初の日」を意味するラテン語に由来します。

この言葉から生まれた英語が、calendar(カレンダー)です。つまりカレンデュラとカレンダーは、もとをたどれば同じ言葉から来ています。

毎月のように咲き続ける花だから、という説が知られています。

種小名の officinalis「薬用の」という意味です。ラベンダーやレモンバームなど、古くから暮らしのなかで使われてきた植物によく付いています。

味と香りは、ひかえめ

正直に書きます。カレンデュラは、味も香りもほとんど主張しません。

ほんのりとした青みのある風味がある程度で、単独で飲んで「おいしい!」と感動する種類のハーブではありません。

では何のために入っているのか。色です。

熱湯を注ぐと、花びらからやわらかな黄金色が広がります。ガラスのポットで淹れると、オレンジの花びらが浮かんで、見た目がぐっと華やかになります。

カレンデュラの役割

  • カップの中を明るい色にする
  • 花びらが浮いて見た目が華やかになる
  • 味が穏やかなのでほかのハーブの邪魔をしない

だからカレンデュラは、単体よりもブレンドの一員として使われることがほとんどです。

淹れ方

  • ティーポットに乾燥花びらをティースプーン1杯
  • 熱湯を注ぐ(95℃以上)
  • 3〜5分蒸らす

色をきれいに見せたいので、ガラスのポットやカップを使うのがおすすめです。花びらが開いていく様子まで楽しめます。

料理に使う場合は、乾燥花びらをスープやリゾットに散らすと色が移ります。かつてヨーロッパでは、サフランの代わりの色づけとして使われていた歴史があり、「貧乏人のサフラン」という少し気の毒な呼び名も残っています。

美城の畑のカレンデュラ

長野県飯田市・美城の畑で育つカレンデュラ(キンセンカ)

長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)では、敷地内の畑でカレンデュラを育てています。摘んだ花びらを乾燥させて、ブレンドティーに使っています。

美城のブレンドでカレンデュラが入っているのは、次の2種類です。

  • ⑨リラックスタイムを楽しむフラワーティー……マロウブルー、カモミール、レッドクローバー、ローズレッド、カレンデュラ
  • ⑫輝く目に!きらきらひとみブレンド……レモンバーム、カレンデュラ、ハイビスカス、ローズマリー、マロウブルー

どちらもカレンデュラは長野県飯田産(自家栽培)です。

とくに⑨のフラワーティーは、カレンデュラのオレンジ、マロウブルーの青、ローズレッドの赤が同じ袋に入っています。カップに注ぐと花畑のような見た目になるので、贈り物にも選ばれやすいブレンドです。

畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。

飲んでみた感想

⑨ リラックスタイムを楽しむフラワーティー

お湯を注いだ瞬間、もう香りが立ちました。「あー、癒される」って声に出ました。

バラの香りは少し強めかなと思ったんですが、カモミールやほかのハーブが柔らげてくれるみたいで、きつくはならないです。

香りがこれだけ強いから味も濃いのかと思ったら、飲んでみると軽くて。飲んだあと、自分をちょっと大事にした気分になりました。

⑫ 輝く目に!きらきらひとみブレンド

一口目の酸っぱさで、ふっと目が覚めるような感じがしました。午後にだれてきたとき、これを飲むと切り替わります。

酸味はしっかりあるので、甘いお茶が好きな方は最初びっくりするかもしれません。私はこの酸っぱさが好きで、飲むと内側からしゃきっとする感じがします。

感じ方には個人差があります。ハーブティーは食品であり、医薬品ではありません。

🛒 美城のオンラインショップ

自家栽培のブレンドティーを見てみる(mikiherb.buyshop.jp)

1袋(ティーバッグ2個入り)300円から。全国配送に対応しています。

育ててみたい方へ

種から育てられます。発芽に適した温度は16〜17℃、生育に適した温度は7〜20℃です。

高温に弱いのがポイントで、暖かい地域では10〜11月にまいて、春に咲かせるのが基本になります。夏の暑さで弱ってしまうため、日本では一年草として扱われることがほとんどです。

日当たりと水はけのよい場所を好みます。咲いた花をこまめに摘むと、次の花が上がってきます。

飲むときに気をつけたいこと

キク科アレルギーのある方はご注意ください

カレンデュラはキク科の植物です。ブタクサ、ヨモギ、カモミールなど同じキク科の植物でアレルギーが出たことがある方は、反応が出る場合があります。心配な方は少量から試すか、事前に医師にご相談ください。

また妊娠中・授乳中の方、持病のある方、お薬を飲んでいる方は、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。ハーブティーは食品であり、医薬品ではありません。

まとめ

  • カレンデュラ=キンセンカ=ポットマリーゴールド。全部おなじ植物
  • 園芸店の「マリーゴールド」(Tagetes)とは別もの
  • 名前はカレンダーと同じ語源
  • 使うのは花びら。味と香りは控えめで、色を楽しむハーブ
  • キク科アレルギーのある方は注意

味で選ぶハーブではありませんが、カップの中を明るくしてくれる存在です。フラワーティーを買ったら、まずガラスのカップに注いで、色が広がるところを眺めてみてください。

ほかの花のハーブでは、マロウブルーカモミールもあわせておすすめです。ハーブ全体を探すならハーブの種類・名前一覧図鑑からどうぞ。

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました