花を摘むとしてもタイミングはよくわかりませんよね。
収穫方法とかコツみたいなものはあるのかな?
それと、収穫した後の乾燥や保存方法とか洗い方とか虫が入っていた時とかどうすればいいんだろう?
と、お悩みのあなたに今回は、
「カモミールの収穫」について
- 収穫のタイミング
- 収穫の仕方
- 収穫後
これらを順番にお話します。
カモミールの収穫から乾燥して保存するまでの流れを解説するので、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
カモミールには
- ローマン種
- ジャーマン種
2種類ありますが、育ててハーブティーにできる「ジャーマンカモミール」を例にお話ししていきます。
※収穫時期や方法についてはほとんど同じです。ローマンは1・2ヶ月ほど後になりますが地域によって変わります。
それでは、さっそく「カモミールの収穫のタイミング」から見ていきましょう。
ジャーマンカモミールの収穫時期・タイミング
- ジャーマンカモミールの収穫時期:3~5月
- 収穫のタイミング:花が咲いて2~3日後
3~4月の間に種か苗で育て始めたカモミールは3~5月の間に花を咲かせます。
地域にもよるので温かい地域なら3月にはもう花を咲かせますね。
毎日水やりをしてチェックしていると思いますので、
「花が咲いたらあと2~3日後に収穫できる」
と覚えておきましょう。
少し反り返って中央の黄色い部分がこんもり盛り上がってきたら収穫の合図です。
上記の画像くらいです。
ちょっと忘れて4~5日ほど経っても大丈夫です。
天気や気温であんまりこんもりしていなければもう少し様子を見ましょう。
カモミールの花がさらに反って真ん中が盛り上がるだけですので大丈夫です。
しかし、花びらが落ちるくらいまで行くと香りが弱くなってしまいますのでその前には収穫しましょう。
収穫量はどれくらいがベスト?
たくさん育てていると、一気に花が咲いてしまうため収穫する量を悩んでしまいます。
摘んですぐに生のフレッシュハーブティーを飲む場合は、花を5~10個。
摘んだ花を乾燥させるのであれば収穫できるものはできる限り摘みとりましょう。
もし、来年も咲かせたいと思ったら全体の1/4くらいは収穫せずに残して種が落ちるのを待ちましょう。
収穫方法
収穫方法は、簡単。
ハサミをもってカモミールの花を摘んでいきます。
この時、フレッシュでハーブティーを飲みたい方は茎を少し残しておいてください。
後で洗う時に必要になります。
香りや成分は真ん中の黄色い部分に詰まっているため、こだわる場合は白い花びらもすべてとるという方もいますが、かなり手間がかかるので私は花びらを付けたままにしています。
収穫のポイント
収穫時には注意したいこと・ポイントがありますので以下の3点は覚えておきましょう。
- 湿気が多いとカビが発生する可能性があります。できれば晴天が2~3日続いた午前中がベスト。
- 密集し始めると蒸れやすくなるため、さらに湿気が多くなる梅雨前に咲いていたら間引きも兼ねて摘み取りましょう。
- 収穫するときは必ずハサミを使うこと。手でちぎるとストレスを与えてしまうためその後の成長に悪影響を及ぼします。
カモミール収穫後の流れ
- 虫がいたとき
- 洗う時
- 乾燥方法
- 保存方法
ここからは、花を収穫した後の流れを順番に解説していきます。
アブラムシなどの虫がいたとき
あまりにもたくさんついていた場合は、取り除くのに一苦労します。
ですので、育てる段階で極力つかないようにするのがいいですね。
でも、多少のアブラムシなら洗ったときや乾燥している段階で逃げたり、死んで出てきます。
洗う時はどうする?
ボールなどに水を溜め、花を入れます。
軽くジャブジャブして洗いましょう。
そして、キッチンペーパーなどで軽く水気をとります。
その後、新しいペーパーを敷いたザルや網などに入れ、風通しのいい所に置きます。
虫がついていた時、洗い方、育てる段階で使える農薬などをこちらで書いていますので参考にしてください。
乾燥方法
水洗いをしたあと、「風通しのよい日陰」で1週間ほど乾燥させます
花が少し小さくなりカラカラになったら乾燥は完了です。
天気にもよるのですが、直射日光を当てると紫外線で色素が壊れ、カモミールの場合は日焼けして薬臭くなるので気を付けてください。
乾燥時のおすすめ道具が2つあります。
- お菓子などで粉をふるう「ふるい」
- 台所の三角コーナーなどに使う網、不織布(ふしょくふ)
この2つです。
ふるいを使う際は下にお皿かボールを置いておきましょう。
この時、カモミールの下にキッチンペーパーはいりません。
ちなみに乾燥させるとその間に虫は出ていきます。
もしくは、小さな黒い点となって死んだアブラムシなどが下に置いたお皿やボールに出てくることがあります。
これは、植物から汁を吸えなくなるので他を探しに行くためです。
不織布は、紐を使えばぶら下げたりできるので風通しのいい日陰にぶら下げておくだけで乾燥させられます。
スーパーなどで売っていて簡単に手に入りますし、目が細かいので風で飛んで行ってしまうことがありません。
他のハーブにも使えるので結構便利ですよ。
保存方法
シリカゲルなどの乾燥剤と共に密閉容器に入れて保存します。
この時、日付を書いておきましょう。
乾燥剤は、ダイソーなどの100均にも売っていますし、せんべいの入れ物やクッキー缶などに入っていたものを代用してもOKです。
ハーブは空気に触れると酸化したり、湿気を帯びるとカビやすいものです。
そして、紫外線によって色素成分が壊れます。
できれば、遮光の色のついたガラス瓶(茶色や青色)を使うのが理想的です。
が、無くても冷蔵庫や紫外線の当たらない冷暗所など涼しい場所で保管すれば大丈夫です。
乾燥させたものは約半年以内に使うといいですね。
長期保存はできますが、どうやっても劣化を抑えるのには限界があります。
鮮度のある美味しい内に使うなら半年以内に使いきるのをおすすめします。
- 湿気
- 直射日光
この2つは劣化を早めるので要注意です。
生の保存方法
ちなみに生のカモミールの花も冷凍で保存できます。
乾燥させる前の状態でジップロックなどに入れ、冷凍庫で1~2カ月保存可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、カモミールの収穫について
- 収穫のタイミング
- 収穫の仕方
- 収穫後
これらについて乾燥や保存方法も合わせてお話ししました。
収穫のタイミングは、花が咲いてから2~3日後。
真ん中の黄色い部分が盛り上がったときです。
そして、収穫後は洗ってフレッシュハーブティーにしたり、長期保存するために乾燥して冷暗所で保存しましょう。
湿気と紫外線に注意すれば半年ほどおいしい状態を保つことができます。
今回お話した内容を参考に、ぜひカモミールを収穫してくださいね。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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