赤茶色で、ほんのり甘い香りのルイボスティー。カフェインが入っていないお茶として、毎日飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
一方で、「ルイボスティー 飲んではいけない人」と検索されることも多く、本当に大丈夫なの?と不安に思っている方もいるようです。

この記事では、ルイボスティーの正体と、研究で分かっていること、気をつけたいことをまとめました。
先に結論
ルイボスティーは、南アフリカ原産のマメ科の植物「ルイボス」の葉から作るお茶。カフェインを含みません。
「飲んではいけない人」がはっきり決まっているわけではありません。ただし、まれに肝臓に負担がかかった例が報告されています。
肝臓の病気がある方、お薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、飲む前に医師に相談すると安心です。
ルイボスティーは、どんなお茶?
- 植物名……ルイボス(学名 Aspalathus linearis)
- 科……マメ科
- 原産……南アフリカ
- 使う部分……針のように細い葉と茎
- カフェイン……なし
- 味……渋みが少なく、ほんのり甘い香り
南アフリカでは昔から「お茶」として飲まれてきた植物で、英語ではレッドブッシュティー(red bush tea)とも呼ばれます。

紅茶みたいな色だけど、茶葉じゃないんだね!

そうなんです。紅茶や緑茶はチャノキの葉から作りますが、ルイボスティーはまったく別の植物。だからカフェインが入っていないんですよ。
赤いルイボスと、グリーンルイボス
- 赤いルイボス(ふつうのルイボスティー)……刻んだ葉を発酵させて、赤茶色にしたもの。甘い香りが出る
- グリーンルイボス……発酵させずに乾かしたもの。色は黄色っぽく、すっきりした味
ふだんお店で見かけるのは、ほとんどが赤いルイボスです。
★ルイボスティーの効能は?研究で分かっていること
ルイボスティーは、抗酸化作用のある成分(ポリフェノール)を含むお茶として知られ、健康によいと言われることの多いお茶です。
南アフリカのケープ半島工科大学などのグループは、心臓病のリスクがある大人40人に、ルイボスティーを1日6杯、6週間飲んでもらう試験をしました。その結果、血液中のLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が下がり、HDL(善玉)コレステロールが上がったと報告されています(論文)。
ただし、これは40人という少人数の試験で、1日6杯という多めの量を飲んだ結果です。偽物のお茶と比べる形の試験でもないため、「ルイボスティーを飲めばコレステロールが下がる」と言い切れるものではありません。
知っておきたいこと
ルイボスティーは食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません。感じ方や体への影響には個人差があります。
コレステロールや血圧など、健康診断で気になる数値がある方は、お茶で様子を見ずに、医師に相談してください。
★「飲んではいけない人」はいるの?
「この人は飲んではいけない」と、はっきり決まっているわけではありません。ふだんのお茶として、世界中で飲まれています。
ただ、気をつけたい報告もあります。
まれに、肝臓に負担がかかった例がある
フィンランドやアメリカから、ルイボスティーを飲んでいた人が肝臓の数値に異常を起こしたという症例が、いくつか報告されています(2010年・2013年・2016年)。2013年の例では、飲むのをやめたあとに肝臓の働きが回復しています。
これまでの研究をまとめた報告(2021年)では、全体としては肝臓への害は少ないと考えられる一方、肝臓に負担がかかりやすい人がいる可能性や、一部のお薬の効き方に影響するかもしれないことが指摘されています(論文)。

毎日飲んでるけど、やめたほうがいいのかな?

報告はごくまれな例です。体調に変わりがなければ、あわてる必要はありません。ただ、次のような方は、飲む前に一度医師に相談しておくと安心です。
飲む前に医師に相談したい方
- 肝臓の病気がある方、健康診断で肝臓の数値を指摘されている方
- お薬を飲んでいる方(飲み合わせが気になるときは、医師や薬剤師に)
- 妊娠中・授乳中の方(下でくわしく)
- マメ科の植物にアレルギーのある方
飲んでいて、だるさが続く、白目や肌が黄色っぽい、尿の色が濃いなど、いつもと違う体調の変化があるときは、飲むのをやめて医療機関を受診してください。
飲みすぎると、どうなる?
ルイボスティーには、「1日何杯まで」という公的な目安はありません。ノンカフェインなので、カフェインのとりすぎを心配する必要はありませんが、上のような報告もあるので、ふだんのお茶として楽しむくらいの量にしておくのがおすすめです。
妊娠中・授乳中に飲んでもいい?
ルイボスティーはカフェインを含まないので、妊娠中のお茶として選ばれることの多いお茶です。
ただし、妊娠中・授乳中の人を対象に安全性を確かめた研究は、現時点では見当たりません(動物を使った実験の報告があるだけです)。「ノンカフェインだから安心」と言い切れるわけではないので、妊娠中・授乳中の方は、自己判断せず、かかりつけの医師や助産師に相談してから飲んでください。
カフェインのあるお茶との違いはジャスミン茶とは?カフェインはある?で、妊娠中のハーブティーについてはカモミールティーを妊娠中に飲んだらどうなる?でもお話ししています。
おいしい淹れ方
ホットで(ティーバッグ1つ・茶葉ならティースプーン1杯)
- 沸騰したてのお湯200〜300mlを注ぐ
- ふたをして5分ほど蒸らす。長めに蒸らしても渋くなりにくい
- 濃いめが好きなら、小鍋で2〜3分煮出すのもおすすめ
水出しで
- 水1Lにティーバッグ2〜3つを入れ、冷蔵庫で数時間おく
- 作ったら冷蔵庫に入れ、早めに飲みきる

長めに蒸らしても渋くなりにくいなら、気楽に淹れられるね!
ミルクを入れてミルクティーにしたり、はちみつを少し加えたりしてもおいしく飲めます。
ほかのノンカフェインのお茶
- ローズヒップティー……酸味のある赤いお茶
- ハイビスカスティー……鮮やかな赤色と、すっきりした酸味
- 桑の葉茶……緑茶に似た、くせの少ない味
- 冬におすすめのハーブティー……寒い季節に飲みたいお茶
ハーブティーにも、妊娠中は控えたほうがよいと言われるものがあります。飲む前に、それぞれの記事の注意もあわせて確かめてください。
まとめ
- ルイボスティーは、南アフリカ原産のマメ科の植物から作るお茶。カフェインなし
- 発酵させた赤いルイボスと、発酵させないグリーンルイボスがある
- コレステロールの数値がよくなったという試験はあるが、少人数で、言い切れるものではない
- 「飲んではいけない人」は決まっていないが、まれに肝臓に負担がかかった例がある
- 肝臓の病気・お薬・妊娠中・授乳中・マメ科アレルギーの方は、飲む前に医師に相談
ノンカフェインの、やさしい味のお茶。体調の変化に気を配りながら、ふだんの一杯として楽しんでくださいね。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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