庭の日陰や道ばたで、ハート形の葉と白い花を見かけたことはありませんか。独特のにおいで知られる、それがドクダミです。
実はドクダミは、日本で昔からお茶にして飲まれてきた植物です。

この記事では、ドクダミ茶の正体と、効能と言われていること、作り方と注意をまとめました。
先に結論
ドクダミ茶は、花の咲くころのドクダミの葉や茎を乾かして作る野草茶です。
乾かしたドクダミは「十薬(じゅうやく)」という生薬として日本薬局方に載っていて、お通じや利尿のために飲まれてきたと言われます。
ただし、ドクダミ茶を人が飲んで効果を確かめた研究は、現時点では見当たりません。お薬を飲んでいる方や持病のある方、妊娠中の方は医師に相談してください。
ドクダミは、どんな植物?
- 学名……Houttuynia cordata
- 科……ドクダミ科
- 分布……日本から中国、ヒマラヤ、東南アジアまで。やや湿った日陰に多い
- 性質……多年草。草丈20〜40cm
- 花……5〜6月。白い花びらのように見えるのは苞(ほう)で、本当の花は中心の黄色い穂
- におい……葉をもむと独特のにおい。デカノイルアセトアルデヒドという成分によるものと考えられている

白い花びらだと思ってたところ、花じゃなかったんだ!
「ドクダミ」と「十薬」、名前の由来
ドクダミという名前は、「毒矯め(どくため)」=毒をおさえるという意味から来ていると言われています。「毒」という字から怖い植物だと思われがちですが、毒草という意味ではありません。
また、十薬(じゅうやく)という呼び名は、「馬がかかる十種類の病気によい」とされた江戸時代の言い伝えによるようです。

えっ、「ドク」って毒じゃなかったの!?

そうなんです。ドクダミは、ゲンノショウコ、センブリと並んで「日本の三大民間薬」のひとつと呼ばれてきた植物なんですよ。
★ドクダミ茶の効能は?言われていることと、研究で分かっていること
乾かしたドクダミは、「十薬(ジュウヤク)」という生薬として日本薬局方に載っています。日本薬局方は、医薬品の品質の基準を国が定めたものです。
ドクダミ茶は、民間でお通じや利尿などのために飲まれてきたと言われています。
知っておきたいこと
- ドクダミ茶を人が飲んで効果を確かめた、国内外の研究機関による検証の報告は、現時点では見当たりません(ドクダミを含む複数の生薬を混ぜた漢方の試験などはあります)
- 生薬の「十薬」は医薬品として扱われるもので、お店で売られているドクダミ茶は食品です。食品のドクダミ茶は、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません
- 感じ方には個人差があります。便秘やむくみが続くときは、お茶で様子を見ずに医療機関を受診してください
「昔から暮らしの中で飲まれてきたお茶」として、ほどほどに楽しむのがよさそうです。
ドクダミ茶の作り方
自分で作る手順
1. 花の咲くころ(5〜6月)に、地上の葉と茎を根元から刈り取る
2. 水で土やほこりをよく洗い、水気を切る
3. 束ねて、風通しのよい日陰に吊るす
4. 葉がパリパリになるまでしっかり乾かす
5. はさみで刻み、密閉容器に入れて湿気を避けて保存する

あのにおいのままお茶になるの?飲めるかな……

しっかり乾かしたドクダミ茶は、生の葉ほどにおいが気にならず、香ばしいと感じる方も多いですよ。苦手な方は、市販のドクダミ茶から試すと安心です。
摘むときの注意
- 道ばたや駐車場のそばなど、排気ガスや除草剤、犬の散歩道になっている場所のものは摘まない
- 庭でも、農薬や除草剤を使った場所のものは使わない
- においで見分けられる植物ですが、ほかの草が混ざっていないか確かめてから使う
ハーブの乾かし方の基本はハーブの乾燥方法もあわせてご覧ください。
市販のドクダミ茶を選ぶなら
自分で摘んで乾かすのはたいへん、という方は、市販のドクダミ茶が手軽です。
- 原材料……ドクダミだけか、ほかの野草やお茶とのブレンドか
- 原料原産地……国産か、海外産か
- 飲み方の表示……1日の目安量や、煮出し・急須などの淹れ方
- カフェイン……緑茶やほうじ茶とのブレンドには、カフェインが入っていることがある
パッケージに書かれた量と飲み方を守るのが、いちばん安心な楽しみ方です。
ドクダミは食べられる?
ドクダミは、お茶以外にも食べられてきた植物です。
- 天ぷら……葉を揚げると、においがやわらぐと言われる
- ベトナム料理……生の葉をハーブ・野菜として、料理に添えて食べる
ただ、生の葉はにおいが強いので、好みが分かれます。食べるときも、摘む場所には気をつけてください。
淹れ方
煮出す(香ばしく、しっかりした味に)
- 水1Lに、乾燥ドクダミをひとつかみ(5〜10g)
- 沸騰したら弱火にして5〜10分煮出し、茶こしでこす
- 濃いと感じたら、お湯で薄めて調整する
急須で(手軽に)
- 刻んだ乾燥ドクダミティースプーン1〜2杯に、熱湯200ml
- ふたをして3〜5分蒸らす
ノンカフェインのお茶なので、カフェインが気になる方の選択肢のひとつになります。冷やして麦茶のように飲む家庭もあります。
★飲むときに気をつけたいこと
こんな方は、飲む前に医師に相談を
- お薬を飲んでいる方(飲み合わせが気になるときは、医師や薬剤師に)
- 腎臓や心臓などの持病がある方
- 妊娠中・授乳中の方(安全性を人で確かめた研究は見当たりません)
- 小さな子ども
飲んでいて、おなかがゆるくなる、体調がいつもと違うなどの変化があったら、飲むのをやめてください。「体によさそうだから」と、たくさん・濃く飲みすぎないことも大切です。

昔からあるお茶でも、飲み方には気をつけたほうがいいんだね。
ほかの日本の野草茶・ノンカフェインのお茶
まとめ
- ドクダミ茶は、花の咲くころの葉や茎を乾かして作る野草茶
- 乾かしたドクダミは「十薬」として日本薬局方に載っている。「ドクダミ」は毒をおさえるという意味から
- お通じや利尿のために飲まれてきたと言われるが、お茶を人が飲んで確かめた研究は見当たらない
- 自分で作るなら、5〜6月に刈って、日陰でパリパリになるまで乾かす
- お薬・持病・妊娠中の方は飲む前に医師に相談。飲みすぎない
昔の人が身近な草から作ってきた、香ばしい一杯。体調と相談しながら、ほどほどに楽しんでくださいね。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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