金木犀(キンモクセイ)の時期はいつ?香るのは9月下旬から。二度咲きと、咲かない理由

金木犀(キンモクセイ)の時期はいつ?香るのは9月下旬から。二度咲きと、咲かない理由 ハーブ名・種類一覧

どこからともなく甘い香りがして、秋が来たと気づく——金木犀(キンモクセイ)は、そういう花です。

香りはじめるのは、9月下旬から10月上旬ごろ。

金木犀(キンモクセイ)

この記事では、金木犀が咲く時期と、咲かないときに確かめることをまとめました。

先に結論

開花は9月下旬〜10月上旬ごろ。香りが楽しめるのは1〜2週間ほどと短いです。

同じ年に二度咲きすることがあります。株の異常ではありません。

咲かないときは「夏に切った」「日当たり不足」「強く切りすぎた」の3つを疑います。

金木犀は、どんな木?

  • 学名……Osmanthus fragrans var. aurantiacus
  • 科・属……モクセイ科モクセイ属
  • 原産……中国
  • 性質……常緑樹。冬も葉を落とさない
  • 樹高……庭木では3〜6mほど
  • 英名……fragrant olive(香るオリーブ)

学名の fragrans は「香りのよい」という意味です。名前そのものが「香る花」になっています。

金木犀が咲く時期

  • 開花……9月下旬〜10月上旬ごろ(地域と年により前後する)
  • 香りが続く期間……1〜2週間ほど
  • 花の色……オレンジがかった黄色の小さな花が、枝いっぱいに咲く

「気づいたら終わっていた」と言われるほど短いのが金木犀です。香ってきたら、その週のうちに見に行くのがおすすめです。

いろはちゃん

毎年「今年は咲くのが遅いな」って思うことがあるけど、気のせいかな?

ハーブティー博士

気のせいではありませんよ。金木犀は気温の影響を受けやすく、暑さが長引いた年は開花が遅れることがあります。

★同じ年に2回咲く「二度咲き」

一度花が散ったあと、しばらくしてまた花をつけることがあります。これが二度咲きです。

二度咲きのしくみ

金木犀は、いくつかの花芽が少しずつ時期をずらして開きます。

気候の条件によってそのズレが大きくなると、「咲いて、散って、また咲く」ように見えます。

木に異常が起きているわけではありません。二度咲きした年は、香りを2回楽しめたということです。

花が咲かないときに確かめる3つのこと

  • 夏に剪定した……金木犀は夏までに翌年の花芽をつくります。夏に切ると、花芽ごと落としてしまいます
  • 日当たりが足りない……日照が少ないと花つきが悪くなります
  • 強く切りすぎた……枝を大きく詰めると、花芽のついた枝がなくなります

「咲かない」のいちばん多い原因は、切る時期です。

剪定は「花が終わったらすぐ」

剪定の時期

花が咲き終わった直後(10月下旬〜11月ごろ)がいちばん向いています。

冬に強く切ると、翌年に花が咲きにくくなります。

  • 大きくしたくない場合も、花後すぐに少しずつ整える
  • 枝の内側が混み合ってきたら、風が通るように間引く
  • 強く切り戻したい年は、翌年は咲かない可能性があると考えておく
いろはちゃん

夏にさっぱりさせたくなるけど、それが「来年咲かない」につながるんだね。

咲く時期は、南から北へ

開花は気温に左右されるため、暖かい地域から順に咲きはじめ、北へ進んでいきます。同じ県内でも、街なかと山あいでは数日ずれることがあります。

  • 夏の暑さが長引いた年……開花が遅れることがある
  • 急に冷え込んだ年……いっせいに咲きそろうことがある
  • 雨が続くと……花が早く散ってしまう

金木犀の香りは気温が上がる昼間に強く感じられると言われます。朝と夕方で香り方が違うのも、この花のおもしろいところです。

咲かせるための育て方

  • 植えつけ……3〜4月、または9〜10月ごろ
  • 置き場所……日当たりのよい場所。日陰では花つきが悪くなる
  • 肥料……花が終わったあとと、春先に
  • 水やり……庭植えなら、根づいたあとはほぼ不要

金木犀は空気の汚れに弱いと言われ、排気ガスの多い場所では花つきが悪くなることがあるとされています。

日本の金木犀に、実がならない理由

金木犀は雌雄異株(しゆういしゅ)——オスの木とメスの木が分かれている植物です。

日本で植えられている金木犀は、ほとんどがオスの木とされています。そのため、花は咲いても実がなることはほとんどありません。

ふやし方は「挿し木」

種が採れないので、挿し木でふやすのが一般的です。日本の金木犀が同じような姿をしているのは、こうして株分けのようにふやされてきたからだと言われています。

香りが強いのは、なぜ?

金木犀は、ジンチョウゲ・クチナシと並ぶ「三大香木」のひとつです。

花は小さく目立たないのに、香りだけは遠くまで届きます。中国では「千里香」と呼ばれることもあるほどです。

香りの特徴や、花をお茶にする楽しみ方は、こちらでご紹介しています。

咲いている時期だからできること

開花の期間が短いぶん、咲いたらすぐに動くのがおすすめです。

  • 花を摘んでお茶にする……中国・台湾では「桂花茶」として親しまれています
  • 香りを部屋で楽しむ……枝を1本、水に挿しておくだけでも香ります
  • 写真に残す……散り際に地面が黄色くなる様子も、金木犀ならでは

摘んだ花をお茶にする方法はキンモクセイはお茶になる|桂花茶の楽しみ方に、花言葉は金木犀の花言葉にまとめています。

摘む場所には気をつけて

道路ぎわ・公園・他人の敷地の木は避けてください。お茶にするなら、自宅の木か、許可をもらえた木だけにします。

金木犀のある庭

長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)では、敷地内の畑でマロウブルーやカレンデュラなど20種類以上のハーブと並んで、キンモクセイも育てています。

畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。

まとめ

  • 金木犀が咲くのは9月下旬〜10月上旬ごろ。香りが続くのは1〜2週間
  • 同じ年に二度咲きすることがある。異常ではない
  • 咲かない原因は夏の剪定・日当たり不足・強すぎる剪定
  • 剪定は花が終わった直後に。冬の強剪定は翌年に響く
  • 日本の木はほとんどがオス株なので、実はならない
  • 花は桂花茶にできる

香りに気づいたら、それが金木犀からの合図です。

ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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