カレーや、たくあんのあざやかな黄色。その色のもとになっているのがターメリックです。
ターメリックは、日本では「ウコン」と呼ばれる、ショウガの仲間の植物から作るスパイスです。

この記事では、ターメリックの正体と使い方、そしてサプリメントで気をつけたいことをまとめました。
先に結論
ターメリックは、ショウガ科のウコンの根茎(地下の茎)を乾かして粉にしたスパイス。カレーの黄色のもとです。
黄色い色素のクルクミンが健康によいと言われますが、人で効果がはっきり確かめられたわけではありません。
料理に使う量はおそらく安全とされますが、濃縮したサプリメントでは、まれに肝障害が報告されています。肝臓の病気がある方は、サプリメントを使わないでください。
ターメリックは、どんなスパイス?
- 植物名……ウコン(秋ウコン)
- 学名……Curcuma longa
- 科……ショウガ科ウコン属
- 使う部分……根茎(地下の茎)を乾かして粉にしたもの
- 色……あざやかな黄色。色素のクルクミンによるもの
- 香りと味……土のような香りと、ほのかな苦み

ターメリックとウコンって、同じものだったんだね!
ターメリックの使い方
- カレー……カレー粉の黄色と、土っぽい香りのもと。クミンと合わせるのが定番
- ターメリックライス……お米を炊くときに少し加える
- スープ・炒めもの……色づけに少量
- ゴールデンミルク……温めた牛乳にターメリックとシナモン、はちみつを少し
使うときのコツ
- 入れすぎると苦みが出るので、4人分で小さじ1/2〜1ほどから
- 油と一緒に炒めると、香りが立ち、粉っぽさが消える
- 服やまな板に色がつきやすいので注意

炊くときに少し入れるだけで黄色いごはんになるなら、すぐ試せそう!
ゴールデンミルクにはちみつを使うときは、1歳未満の赤ちゃんには与えないでください(乳児ボツリヌス症のおそれ)。
★ターメリックの効能は?研究で分かっていること
ターメリックは、クルクミンを含むことから、関節や消化、肝臓などによいと言われることの多いスパイスです。
アメリカの国立補完統合衛生センター(NCCIH)は、これまでの研究をまとめて、次のように紹介しています(厚生労働省eJIMの日本語訳)。
研究で分かっていること(NCCIHより)
- 人に対するウコンとその成分の作用は複雑で、健康への効果は、依然として明らかではない
- 推奨される量で口からとったり肌に使ったりする分には、おそらく安全と考えられる
- 妊娠中に、食べ物に含まれる通常の量より多くとると、安全でない可能性がある
ターメリックは食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません。病気の治療のために使うのはやめて、気になる症状があるときは医療機関を受診してください。
★サプリメントで気をつけたいこと:肝障害
料理に使う量とは別に、ターメリックやクルクミンを濃縮したサプリメントでは、注意が呼びかけられています。
オーストラリアの医薬品規制当局(TGA)は2023年、ターメリックやクルクミンを含む医薬品・サプリメントについて、肝臓の障害の報告が18件あり、そのうち重い例が2件、亡くなった例が1件あったとして、まれに肝障害を起こす可能性があると知らせました。肝臓の病気がある方、過去にあった方は避けるべきとしています(香港衛生署による紹介)。

カレーを食べるのも、気をつけたほうがいいの?

注意が呼びかけられているのは、濃縮したサプリメントの話です。カレーやターメリックライスのように料理に使う量とは、分けて考えてくださいね。
サプリメントを使うなら
- 肝臓の病気がある方、過去にあった方は使わない
- お薬を飲んでいる方、妊娠中・授乳中の方は、使う前に医師や薬剤師に相談する
- 使っていて、だるさ、吐き気、尿の色が濃い、白目や肌が黄色っぽいなどがあれば、すぐに使うのをやめて医療機関を受診する
保存のしかた
- 密閉容器に入れて、湿気と光を避けて保存
- 光で色があせやすいので、暗い場所に置く
まとめ
- ターメリックは、ショウガ科のウコンの根茎を乾かした粉。カレーの黄色のもと
- 春ウコン・紫ウコンは別の種類
- 料理には4人分で小さじ1/2〜1ほど。油で炒めると香りが立つ
- 健康によいと言われるが、人での効果ははっきりしていない
- 濃縮サプリメントでは、まれに肝障害の報告。肝臓の病気がある方は使わない
ターメリックは「料理の色と香り」として楽しむ。それが、いちばん安心なつきあい方です。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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