カレーやシチューのレシピに出てくる「ローリエ 1枚」。入れる意味はあるの?と思ったことはありませんか。
ローリエは、月桂樹(ゲッケイジュ)という木の葉です。

この記事では、ローリエの正体と、料理での使い方をまとめました。
先に結論
ローリエは、クスノキ科の常緑樹・月桂樹の葉。フランス語でローリエ、英語でベイリーフやローレルと呼ばれます。
煮込み料理に入れると、くさみがやわらぎ、すっきりした香りが加わります。
使うのは1〜2枚で十分。煮込み終わったら取り出すのが基本です。
ローリエは、どんな植物?
- 植物名……ゲッケイジュ(月桂樹)
- 学名……Laurus nobilis
- 科……クスノキ科ゲッケイジュ属
- 原産……地中海沿岸
- 分類……常緑高木(放っておくと15mほどになる)
- 呼び名……ローリエ(フランス語)、ベイリーフ・ローレル(英語)

ローリエって、木の葉っぱだったんだ!
月桂樹は、古代ギリシャで勝利や栄誉のしるしとされ、枝葉で編んだ月桂冠が勝者に贈られたことでも知られています。
★煮込みに入れるのはなぜ?
- くさみをやわらげる……肉や魚の煮込みで、においが気になりにくくなる
- 香りを足す……すっきりとした、少し甘みのある香りが加わる
- 味に奥行きが出る……入れたかどうか分からないくらいの量で、全体がまとまる
ローリエは、主役の味ではなく「後ろで支える香り」です。入れても劇的に味が変わるわけではありませんが、なしで作ると「何か物足りない」と感じる——そんな役割のハーブです。
使い方
基本の使い方
- 量は1〜2枚(4人分の煮込みで)
- 手で軽く折るか、切れ目を入れると香りが出やすい
- 煮込みのはじめから入れる
- 煮込み終わったら取り出す

最後まで入れっぱなしじゃ、だめなの?

長く入れておくと苦みが出ることがあります。それに、葉はかたくて食べられないので、盛りつける前に取り出しておくと安心です。
向いている料理
- カレー・シチュー・ポトフ……定番の使い方
- ミートソース・トマト煮込み
- スープストック……タイムやパセリの茎と束ねて「ブーケガルニ」に
- ピクルス・マリネ……漬け汁に1枚
- 魚の煮込み……くさみが気になるときに
ブーケガルニは、ローリエ・タイム・パセリの茎などを束ねたもの。煮込みに入れて、最後に束ごと取り出せるので便利です。タイムやパセリと一緒に使ってみてください。
ローリエ1枚で作れる、かんたんピクルス
材料(作りやすい量)
- きゅうり・にんじん・パプリカなど……好きな野菜を食べやすく切って
- 酢……100ml/水……100ml/砂糖……大さじ3/塩……小さじ1
- ローリエ……1枚(あれば粒こしょう少々)
1. 酢・水・砂糖・塩・ローリエを小鍋でひと煮立ちさせる
2. 清潔な保存容器に野菜を入れ、熱いうちに注ぐ
3. 冷めたら冷蔵庫へ。半日ほどで食べられる
ローリエを1枚入れるだけで、市販のピクルスのような香りになります。手づくりのピクルスは保存料が入っていないので、冷蔵庫で保存して早めに食べきってください。

煮込みだけじゃなくて、ピクルスにも使えるんだね。
月桂樹の花言葉
月桂樹には、「栄光」「勝利」「栄誉」といった花言葉があります。古代ギリシャで、競技の勝者に月桂冠が贈られたことに由来すると言われています。
日本酒の銘柄や、「月桂冠」という言葉が今も「名誉」の意味で使われているのも、この歴史から来ています。
ほかのハーブの花言葉は、ローズマリーの花言葉などでもご紹介しています。
生の葉と乾燥の葉の違い
- 乾燥(市販品の多く)……香りがおだやかで、使いやすい。保存がきく
- 生の葉……香りが強く、青っぽさもある。乾燥より少なめに使う
月桂樹を育てていれば、葉は一年じゅう収穫できます。摘んだ葉を風通しのよい日陰で乾かせば、自家製のローリエになります。月桂樹は暑さや乾燥に強く、鉢でも育てられる丈夫な木です。育て方は月桂樹(ゲッケイジュ)の育て方でご紹介しています。
乾かし方の基本はハーブの乾燥方法をご覧ください。
保存のしかた
- 乾燥ローリエは、密閉容器に入れて湿気と光を避けて保存
- 時間がたつと香りが弱くなる。色があせてきたら取り替えどき
代わりになるもの
ローリエがないときは、入れずに作っても問題ありません。香りを足したいなら、次のようなハーブで代用できます。
- タイム……煮込みに合う。加熱しても香りが残りやすい
- オレガノ……トマト煮込みに
- セージ……肉の煮込みに。少量で香る
ハーブとスパイスの違いについてはハーブとスパイスの違いでご紹介しています。
気をつけたいこと
ローリエの葉はかたく、とがっているので、食べずに取り出してください。小さなお子さんやお年寄りの料理では、特に取り忘れに注意します。
庭の木から葉を採るときは、月桂樹であることを確かめてから使ってください。よく似た葉の木もあります。
まとめ
- ローリエは月桂樹(クスノキ科)の葉。ベイリーフ・ローレルも同じ
- 煮込みに入れるとくさみがやわらぎ、香りが加わる
- 量は1〜2枚。軽く折ってから、煮込みのはじめに入れる
- 長く入れると苦みが出ることも。煮込み終わったら取り出す
- ないときは入れなくてもよい。タイムやオレガノで代用も
1枚入れて、最後に取り出す。それだけで、いつもの煮込みが少し本格的になります。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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