「セイボリー」という名前のハーブ、聞いたことはありますか。日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパでは豆料理に欠かせないハーブです。
タイムに似た香りに、こしょうのようなピリッとした刺激。それがセイボリーです。

この記事では、セイボリーの正体と、豆料理での使い方をまとめました。
先に結論
セイボリーは、地中海沿岸生まれのシソ科のハーブ。料理によく使うのはサマーセイボリー(一年草)です。
香りはタイムに似た清涼感に、ピリッとした苦み。ドイツでは「豆のハーブ」と呼ばれます。
多年草のウィンターセイボリーは、香りがより強めです。
セイボリーは、どんなハーブ?
- 学名……Satureja hortensis(サマーセイボリー)
- 科……シソ科キダチハッカ属
- 原産……地中海沿岸
- 香り……タイムに似た清涼感のある香りと、刺激のある苦み
- 表記……セイボリー、セーボリー(サマーセーボリー)とも書く
- 別名……「豆のハーブ」(ドイツ)

「豆のハーブ」なんて呼ばれ方があるんだね!

ドイツでは、いんげん豆などの豆料理に欠かせないハーブなんです。また、こしょうが貴重品だった時代には、その代わりにも使われたと言われています。
サマーセイボリーとウィンターセイボリーの違い
- サマーセイボリー……一年草。香りはやわらかめで、料理に使いやすい
- ウィンターセイボリー……多年草。香りや味が強め
はじめて使うなら、香りのやわらかいサマーセイボリーがおすすめです。
★セイボリーの使い方
- 豆料理……いんげん豆の炒めもの、豆のスープ、豆のサラダに
- 肉料理……豚肉やソーセージ、ひき肉料理の香りづけに
- 卵料理……オムレツやスクランブルエッグに少し
- こしょうの代わり……ピリッとした刺激を足したいときに
使うときのコツ
- 刺激と苦みがあるので、少量から
- 豆を煮るときに枝ごと入れて、最後に取り出してもよい
- 乾燥は、手のひらで軽くもんでから入れると香りが立つ

いんげん豆の炒めものに入れるだけなら、すぐにできそう!
かんたん:いんげんのセイボリー炒め
材料(2人分)
- さやいんげん……150g(へたを取って、半分に切る)
- オリーブオイル……大さじ1
- 乾燥サマーセイボリー……小さじ1/2(手のひらでもむ)
- 塩……少々(あれば、にんにく少し)
1. いんげんを塩ゆでして、水気を切る
2. フライパンでオリーブオイルを温め、いんげんを炒める
3. セイボリーと塩を加えて、さっと混ぜてできあがり
似た香りのタイムや、やさしい香りのマジョラムと組み合わせて使うこともあります。
手に入れるには
セイボリーは、日本のスーパーではあまり見かけません。輸入食材店や通販で、乾燥したものが手に入ります。種や苗から家で育てる方もいます。
気をつけたいこと
知っておきたいこと
- シソ科の植物にアレルギーのある方は注意してください
- 料理の香りづけに使う量は、ふつうの食べ方です。妊娠中・授乳中の方、お薬を飲んでいる方は、お茶やサプリメントなどで料理の量をこえてとる前に、医師に相談してください
- セイボリーの精油(エッセンシャルオイル)は飲まないでください。香りの成分が濃く、刺激が強いものです
- セイボリーは食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません
まとめ
- セイボリーはシソ科キダチハッカ属の地中海のハーブ
- 料理によく使うのは一年草のサマーセイボリー。ウィンターセイボリーは多年草で香りが強め
- タイムに似た香りとピリッとした刺激。ドイツでは「豆のハーブ」
- 豆料理・肉料理・卵料理に少量から
豆を煮るときに、ひとつまみ。いつもの豆料理が、ヨーロッパの家庭の味になります。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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