フェンネル(ウイキョウ)とは?甘い香りのセリ科のハーブ|種・葉・株の使い方、フェンネルティーと飲むときの注意

フェンネルとは?種・葉・株の使い方 ハーブ名・種類一覧

糸のように細い葉と、甘くさわやかな香り。フェンネルは、種も葉も株元も使える、ぜいたくなハーブです。

インド料理店のレジ横にある、食後の口直しの粒。あれもフェンネルの種です。

フェンネル

この記事では、フェンネルの使い方と、お茶にするときに気をつけたいことをまとめました。

先に結論

フェンネルは、地中海沿岸生まれのセリ科のハーブ。和名はウイキョウ(茴香)です。

種はスパイス、葉は魚料理の香りづけ、ふくらんだ株元は野菜として使えます。

お茶にもできますが、香りの成分の関係で、小さな子ども・妊娠中・授乳中の方は控えめにしたいハーブです。

フェンネルは、どんなハーブ?

  • 学名……Foeniculum vulgare
  • 科……セリ科ウイキョウ属
  • 和名……ウイキョウ(茴香)
  • 原産……地中海沿岸
  • 香り……甘くさわやかな香り。主な成分はアネトール(アニスや八角と同じ成分)
  • 使う部分……種(植物学上は果実)・葉・ふくらんだ株元
いろはちゃん

インド料理店でもらう粒って、フェンネルだったんだ!

ハーブティー博士

そうなんです。インドでは食後に種をかんで、口の中をさっぱりさせる習慣があります。細い葉はディルによく似ていますが、別の植物ですよ。

★種・葉・株元の使い方

  • 種(フェンネルシード)……魚料理、ソーセージ、カレー、パンやクッキーに。食後に数粒かんで口直しにも
  • 葉……魚料理の香りづけ、サラダ、スープの仕上げに。ディルのように使える
  • ふくらんだ株元……「フローレンスフェンネル」と呼ばれる品種の株元。薄切りにしてサラダ、焼く・煮るとやわらかい甘みに

使うときのコツ

  • 種は、軽く炒るかつぶすと香りが立つ
  • 甘い香りなので、魚や豚肉と相性がよい
  • 葉は香りが飛びやすいので、仕上げに散らす
いろはちゃん

種も葉も株元も使えるなんて、捨てるところがないね!

かんたん:フェンネルシード入りの白身魚のソテー

材料(2人分)

  • 白身魚の切り身……2切れ(塩をふって10分おき、水気をふく)
  • フェンネルシード……小さじ1/2(軽くつぶす)
  • オリーブオイル……大さじ1、レモン……少々

1. フライパンにオリーブオイルとフェンネルシードを入れ、弱火で香りを出す

2. 魚を皮目から入れて、両面を焼く

3. 器に盛り、レモンをしぼる

同じセリ科で、カレーに使うスパイスにはクミンやコリアンダーもあります。見た目の似たクミンとの見分け方は、クミンの記事でご紹介しています。

フェンネルティーの淹れ方

基本の淹れ方(大人1杯分)

  • フェンネルシードティースプーン1杯(1〜2g)を、軽くつぶす
  • 熱湯150〜200mlを注ぎ、ふたをして5〜10分蒸らす
  • 甘い香りなので、そのままでも飲みやすい

ヨーロッパでの使われ方

ヨーロッパの医薬品庁(EMA)は、フェンネルの種を「長く使われてきた実績にもとづくハーブ医薬品」として、おなかの張りなど軽い消化の不調や、かぜにともなう咳に使うことをまとめています。ただし、これは昔から使われてきたことにもとづくもので、臨床試験で効果が確かめられたという意味ではありません。日本では、フェンネルのお茶は食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません。

おなかの痛みや咳が続くときは、お茶で様子を見ずに医療機関を受診してください。

★飲むときに気をつけたいこと

フェンネルには、香りの成分のエストラゴールが含まれます。EMAは、エストラゴールを含むハーブについて、小さな子ども・妊娠中・授乳中の方がとる量はできるだけ少なくするよう求めています(EMAの資料)。同じエストラゴールを含むハーブには、タラゴンもあります。

フェンネルティーの注意

  • 赤ちゃん・小さな子どもに、自己判断でフェンネルティーを飲ませない(気になるときは小児科へ)
  • 妊娠中・授乳中の方は、お茶で毎日飲むのは控え、気になるときは医師や助産師に相談する
  • セリ科の植物(セロリ、にんじん、パセリ、ディルなど)にアレルギーのある方は使わない
  • フェンネルの精油(エッセンシャルオイル)は飲まない
  • お薬を飲んでいる方は、飲む前に医師や薬剤師に相談する

料理に種や葉を使う程度の量なら、ふだんの食事で心配することはほとんどありません。気をつけたいのは、お茶やサプリメントで毎日たくさんとる場合です。

保存のしかた

  • 種……密閉容器に入れて、湿気と光を避けて保存。使う分だけつぶす
  • 葉・株元……湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵庫の野菜室へ。早めに使いきる

まとめ

  • フェンネルはセリ科のハーブ。和名はウイキョウ
  • 種はスパイス・口直し、葉は魚料理、株元は野菜に
  • 甘い香りはアネトール(アニスや八角と同じ成分)
  • お茶にもなるが、小さな子ども・妊娠中・授乳中は控えめに。セリ科アレルギーの方は使わない

種、葉、株元。ひとつの植物で、いくつもの楽しみ方ができるハーブです。

ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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