サラダやケーキの上に、色とりどりの花。エディブルフラワーは、見た目で料理を一気に華やかにしてくれます。
「エディブル(edible)」は英語で「食べられる」という意味。エディブルフラワーは、食べられる花のことです。

この記事では、エディブルフラワーの種類と使い方、そして食べる前に知っておきたい注意をまとめました。
先に結論
エディブルフラワーは、食べることを前提に育てられた花です。
花屋さんや庭の観賞用の花を、そのまま食べてはいけません。農薬の使い方が食用とは違うためです。
代表的な種類は、ビオラ・パンジー、ナスタチウム、カレンデュラ、食用菊、ボリジ、バラなど。有毒な植物と間違えないことも大切です。
★食べる前に知っておきたい3つの注意
1. 「食用」として売られている花だけを食べる
花屋さんや園芸店の花、庭に咲いている観賞用の花は、食べることを前提にしていない農薬が使われていることがあります。エディブルフラワーとして売られているものか、自分で食べるつもりで農薬を使わずに育てた花を使ってください。
2. 有毒な植物と間違えない
厚生労働省は、有毒な植物を食べられる植物と間違えて食べる食中毒に注意を呼びかけています。スイセン、スズラン、イヌサフラン、トリカブト、ジギタリス、チョウセンアサガオなどは、花も葉も口にしてはいけません。食べられると確実に分からない植物は、「採らない・食べない・人にあげない」が基本です(厚生労働省:有毒植物による食中毒に注意しましょう)。
3. アレルギーに気をつける
花は、キク科(カレンデュラ、食用菊、カモミールなど)のように、アレルギーを起こしやすい仲間もあります。はじめて食べるときは少量から。体調に変化があったら、食べるのをやめてください。

えっ、花屋さんの花を料理に飾るのもダメなの!?

食べる前提で育てられていないので、口に入るものには使わないでください。料理の飾りに、有毒な植物の葉を使ってしまった食中毒の例もあるんです。
代表的なエディブルフラワー
- ビオラ・パンジー……色の種類が多く、いちばん見かける。味はほとんどない
- ナスタチウム……オレンジや黄色の花。クレソンのようなピリッとした辛み。葉も食べられる(ナスタチウムの育て方と食べ方)
- カレンデュラ……オレンジの花びら。色づけに使われてきた
- 食用菊……もってのほか(紫)、阿房宮(黄)。ゆでておひたしに
- ボリジ……星形の青い花。きゅうりのような香り
- バラ……食用に育てられた花びらを、ジャムやお菓子に
- ハーブの花……バジル、チャイブ、ローズマリーなどの花も、ハーブと同じ香りがする
キク科のカレンデュラはカレンデュラとは?で、食用菊は食用菊とは?でくわしくご紹介しています。
使い方のアイデア
- サラダに散らす……いちばん手軽。ドレッシングは食べる直前に
- ケーキやタルトに飾る……ビオラやバラが定番
- 氷に閉じこめる……製氷皿に花と水を入れて凍らせると、飲みものが華やかに
- 砂糖漬け(クリスタライズドフラワー)……卵白を塗って砂糖をまぶし、乾かす
- ハーブティーに浮かべる……カップの上に一輪

花の入った氷、夏の来客のときに出したら喜ばれそうだね。
買うとき・保存するとき
- スーパーや通販で「エディブルフラワー」「食用花」と表示されたものを選ぶ
- 花は傷みやすい。パックのまま冷蔵庫の野菜室に入れ、早めに使い切る
- 使う直前に、冷水にさっとくぐらせるとハリが戻ることがある
自分で育てるなら
家で育てて食べる場合は、次の点を守ってください。
- 最初から食べるつもりで育てる(農薬は食用の基準に合うものを、表示どおりに使う)
- 観賞用として買った苗は、購入前に使われた農薬が分からないので、食用にしないほうが安心
- 厚生労働省は、野菜と観賞用の植物を同じ場所で育てないよう呼びかけている(取り違えを防ぐため)
花を「飲む」楽しみ方も
エディブルフラワーのように花を楽しむなら、花のハーブティーという方法もあります。お湯を注ぐと、カップの中で花がふわりと開きます。
マロウブルーは、レモンを入れると青からピンクに色が変わる花のお茶。カモミールやローズも、花を使うハーブティーの代表です。
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培しています。花ばかりを集めたブレンドもあります。
⑨ リラックスタイムを楽しむフラワーティー
マロウブルー(長野県飯田産)/カモミール(長野県飯田産)/レッドクローバー(長野県飯田産)/ローズレッド(パキスタン産)/カレンデュラ(長野県飯田産)
※妊娠中の方にはあまりおすすめできません(美城の商品ページより)。キク科の植物にアレルギーのある方もお控えください。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からでご紹介しています。
まとめ
- エディブルフラワーは食べることを前提に育てられた花
- 花屋さんや庭の観賞用の花は食べない(農薬の使い方が違う)
- 有毒な植物と間違えない。分からないものは「採らない・食べない・人にあげない」
- ビオラ、ナスタチウム、カレンデュラ、食用菊、ボリジ、バラなどが代表
- サラダ、ケーキ、氷、砂糖漬け、ハーブティーに
「食べられる花」だと確かめてから、食卓へ。それさえ守れば、花はいちばん手軽な彩りになります。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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