花のような、甘くすっきりとした香りのジャスミン茶。ハーブティーの仲間だと思っていませんか?
実は、ジャスミン茶のベースは「茶葉」です。なので、カフェインを含みます。

この記事では、ジャスミン茶の正体と、カフェインの量、気をつけたいことをまとめました。
先に結論
ジャスミン茶は、緑茶などの茶葉に、ジャスミン(マツリカ)の花の香りを移したお茶です。
ベースが茶葉なのでカフェインを含みます。ノンカフェインではありません。
沖縄のさんぴん茶も、同じジャスミン茶です。
妊娠中・授乳中の方は、ほかのお茶やコーヒーと合わせたカフェインの量に気をつけてください。
ジャスミン茶は、どんなお茶?
- 中国語の名前……茉莉花茶(まつりかちゃ)
- 香りの花……マツリカ(茉莉花)。モクセイ科ソケイ属で、アラビアジャスミンとも呼ばれる
- ベースの茶葉……一般的には緑茶。白茶や烏龍茶などを使うものもある
- 主な産地……中国の福建省(福州市が一大生産地として知られる)
- カフェイン……あり(ベースが茶葉のため)

えっ、ジャスミン茶って緑茶だったの!?ハーブティーだと思ってた!

花の香りがするので、そう思われがちです。ハーブティーは植物の葉や花そのものを使うお茶。ジャスミン茶は、茶葉に花の香りを「移した」お茶です。
★花の香りは、どうやってつけるの?
ジャスミン茶の香りは、香料ではなく本物の花から移すのが伝統的な作り方です。
香りづけの流れ
1. 香りのよいマツリカの花を用意する
2. 茶葉と生の花を、交互に何層か重ねて置く
3. 茶葉が花の香りを吸ったら、ふるいにかけて花を取り除き、乾かす
4. 高級品は、この工程を何度もくり返して、濃い香りにする
できあがったジャスミン茶には、花びらがほとんど残っていないものも多いです。花の姿ではなく、香りだけが茶葉に残っているのがジャスミン茶なんですね。

花びらが入ってないのに花の香りがするのは、そういうことだったんだ!
同じように花の香りを楽しむ中国のお茶には、キンモクセイの桂花茶もあります。
さんぴん茶との違い
沖縄でよく飲まれているさんぴん茶。実は、さんぴん茶もジャスミン茶です。
「さんぴん茶」という名前は、ジャスミン茶を指す中国語の「香片茶(シャンピェンチャー)」がなまったものと言われています。呼び名が違うだけで、同じお茶だと考えてよいでしょう。
★ジャスミン茶のカフェインは、どのくらい?
ジャスミン茶はノンカフェインではありません。ベースの茶葉によって量は変わりますが、緑茶がベースなら、緑茶と同じくらいと考えておくと目安になります。
- せん茶……100mlあたり20mg
- ウーロン茶……100mlあたり20mg
- 紅茶……100mlあたり30mg
- コーヒー……100mlあたり60mg
(厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」より)
たとえば、せん茶と同じくらいだとすると、コップ1杯(200ml)で40mgほど。ペットボトル1本(500ml)なら100mgほどになります。実際の量は、茶葉の種類や濃さ、商品によって違うので、気になる方は商品の表示を確かめてください。

寝る前に飲んでたけど、カフェインが入ってるなら気をつけたほうがいいのかな?

カフェインの感じ方には個人差があります。寝つきが悪いと感じる方は、夜はノンカフェインのハーブティーやルイボスティーに切り替えるのもひとつの方法ですよ。
★妊娠中・授乳中に気をつけたいこと
カフェインの目安
日本では、カフェインの1日の摂取許容量は決められていません(個人差が大きいことなどから、国際的にも設定されていません)。
そのうえで、海外の機関は、妊娠中の方の目安として次のような量を示しています。
- 英国食品基準庁……1日200mgまで(マグカップのコーヒー2杯程度)
- カナダ保健省……妊娠中・授乳中・妊娠を予定している女性は1日300mgまで
(厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A」より)
ジャスミン茶だけでなく、コーヒーや紅茶、緑茶、チョコレートなど、1日にとるカフェインの合計で考えるのがポイントです。
妊娠中・授乳中の方は、自己判断せず、どのくらい飲んでよいかをかかりつけの医師や助産師に相談してください。
妊娠中のお茶については、カモミールティーを妊娠中に飲んだらどうなる?でもお話ししています。
香りでリラックスできるって本当?
ジャスミン茶は「香りでほっとする」と言われることの多いお茶です。
京都大学などのグループの研究では、健康な24人に、ジャスミン茶の香りをごく薄くしてかいでもらう実験をしたところ、心拍数が下がり、落ち着いた気分になったと報告されています(論文)。香りの成分のひとつリナロールでも、似た結果が出たそうです。
ただし、これは香りをかいだときの実験で、ジャスミン茶を飲んで確かめたものではありません。ジャスミン茶は食品で、医薬品のように国の審査で効果が認められたものではありません。感じ方には個人差があるので、「いい香りでひと息つけるお茶」として楽しんでくださいね。
おいしい淹れ方
基本の淹れ方(緑茶ベースの場合)
- 茶葉……ティースプーン1杯(2〜3g)に、お湯150〜200ml
- お湯の温度……80℃前後(沸かしたお湯を少し冷ます)
- 蒸らし時間……1〜2分
- 熱すぎるお湯や長い蒸らしは、苦み・渋みが出やすい

お湯を少し冷ますだけで、苦くなりにくいんだね。やってみよう!
ベースが烏龍茶などの場合は、もう少し熱いお湯が向いていることもあります。商品のパッケージに書かれた淹れ方があれば、そちらに合わせてください。
ティーポットやカップの選び方はハーブティーの淹れ方も参考にどうぞ。
茶葉に香りを合わせるお茶は、日本にも
「茶葉に、植物の香りを合わせる」という楽しみ方は、ジャスミン茶だけのものではありません。
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培していて、国産の緑茶に自家栽培のハーブを合わせたお茶もあります。
⑳ よもぎの緑茶
緑茶(国産)/ヨモギ(長野県飯田産)
※⑳・㉑は妊娠中の方にはあまりおすすめできません(美城の商品ページより)。どちらも緑茶が入っているので、カフェインを含みます。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からでご紹介しています。
まとめ
- ジャスミン茶は、緑茶などの茶葉にマツリカの花の香りを移したお茶
- 花と茶葉を重ねて香りを移し、花は取り除く。高級品はくり返し香りづけする
- 沖縄のさんぴん茶も同じジャスミン茶
- ベースが茶葉なのでカフェインあり。緑茶ベースなら、せん茶(100mlあたり20mg)くらいが目安
- 妊娠中・授乳中は1日のカフェインの合計に気をつけ、医師や助産師に相談を
- 淹れるときは80℃前後で1〜2分
花の香りの、茶葉のお茶。それを知っておくだけで、ジャスミン茶とのつきあい方がぐっと分かりやすくなります。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑にまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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