お湯を注ぐと青くなり、レモンを入れるとピンクに変わる——マロウブルーのお茶。
あの花は、家でも育てられます。

この記事では、マロウブルーの原料・コモンマロウの育て方をまとめました。
先に結論
マロウブルーのお茶になるのは、コモンマロウ(ウスベニアオイ)の花です。
寒さにも強い多年草で、日当たりと水はけさえよければ育てやすいハーブ。
地植え向きで、鉢なら大きめを。肥料は控えめがコツです。
コモンマロウは、どんな植物?
- 学名……Malva sylvestris
- 科……アオイ科
- 和名……ウスベニアオイ
- 性質……耐寒性多年草
- 花……夏に、ピンクから濃い紫色まで多彩な花を咲かせる
生活の木のハーブ図鑑では、コモンマロウを「耐寒性多年草」とし、寒さにも強く、育てやすいハーブとしています。

ハイビスカスやローゼルと同じ、アオイ科なんだね。
名前の似たマシュマロウとは別のハーブです。こちらはマロウブルーの色が変わるのはなぜ?で触れています。
育て方1:日当たりと水はけ
生活の木のハーブ図鑑は、日当たりがよい場所と水はけのよい土を選ぶようすすめています。
- 日当たり……よく日の当たる場所。日陰だと花が少なくなる
- 土……水はけのよい土。水がたまる場所は根を傷める
この2つが整っていれば、手のかからないハーブです。
育て方2:地植え向き。鉢なら大きめを
生活の木のハーブ図鑑によれば、コモンマロウは地植え向き。
鉢植えの場合は大きなものを用意し、水切れに注意します。
- 地植え……根を広く張れるので、株が大きく育ち花数も増える
- 鉢植え……大きな鉢で。小さい鉢では根が詰まり、すぐ水切れする
「ハーブだから小さな鉢で」は、マロウには合いません。株が大きく育つ植物だと考えて、スペースを用意してください。

思っているより大きくなるんだね。
育て方3:肥料は控えめに
生活の木のハーブ図鑑は、肥料は控えめにするよう書いています。
- 肥料が多すぎると、葉ばかり茂って花が少なくなりやすい
- 茎がやわらかく伸びすぎて、倒れやすくなる
- やわらかい新芽が増えると、虫もつきやすくなる
「元気がないから肥料を足す」前に、日当たりと水はけを見直すのが先です。
水やり
- 地植え……根づいたあとは、基本は雨まかせ。真夏に乾燥が続くときだけたっぷり
- 鉢植え……水切れに注意。土の表面が乾いたら、鉢底から流れるまでたっぷり
- 冬……成長がゆっくりになるので、控えめに
花を摘んで、お茶にする
マロウのお茶は、フレッシュでもドライでも楽しめます。
- 摘む時期……花が開いたら。夏の間、次々に咲く
- フレッシュで……摘んだ花にそのままお湯を注ぐ
- ドライで……しっかり乾かして保存する
レモンを入れると、ブルーからピンクへ——この変化が有名です。色が変わる仕組みはこちらで詳しく書きました。
乾燥は、とくに注意
マロウの花は薄くて水分が多いので、乾かし方を間違えると色がくすんで、あの青が出なくなります。生乾きならカビの原因にもなります。
乾燥のしかたはハーブの乾燥方法を参考にしてください。
植える場所を決めるときの注意
マロウは一度植えると何年も同じ場所で育つ多年草です。最初の場所選びが大切です。
- 背が高くなる……ほかの草花の日当たりをさえぎらない位置に
- 風で倒れやすい……株が大きくなったら、支柱を立てると安心
- 移植はなるべくしない……根を大きく張るので、植え替えで株が弱ることがある
花壇の奥や、フェンスぎわなど、背が高くなっても困らない場所が向いています。
花がら摘みで、長く咲かせる
マロウは夏の間、次々と花を咲かせます。
- お茶に使う花……開いたその日のうちに摘む
- しぼんだ花……そのままにせず取りのぞく
- 種を取りたいとき……花の一部を摘まずに残す
しぼんだ花を残しておくと、株が種をつくることに力を使い、花数が減りやすくなります。こまめに摘むことが、そのまま収穫にもなります。
よくある困りごと
葉に虫食いの穴がある
アオイ科の植物は、葉を食べる虫がつくことがあります。花や葉をお茶に使うので、見つけたら手で取りのぞくのが基本です。
花の色が薄い
日当たり不足のことが多いです。できるだけよく日の当たる場所に植えてください。
多年草なので、冬のあとも
耐寒性多年草なので、冬を越して翌年もまた花を咲かせます。
- 冬に地上部が枯れても、根が生きていれば春に芽を出す
- 枯れた茎は、春の芽吹き前に整理する
- 株が混み合ってきたら、株分けで間隔をあける
一度植えれば、毎年の夏を青いお茶で楽しめる——それがマロウを育てるいちばんの魅力です。
青い色を、手軽に楽しむなら
きれいな青を出すには、花の鮮度と、乾かし方の両方が大切です。家庭で毎回同じ色を出すのは、なかなか難しいところです。
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培しています。
マロウブルーも、飯田の畑で育てたものが使われています。入っているブレンドから3つご紹介します。
⑫ 輝く目に!きらきらひとみブレンド
レモンバーム(長野県飯田産)/カレンデュラ(長野県飯田産)/ハイビスカス(エジプト産)/ローズマリー(長野県飯田産)/マロウブルー(長野県飯田産)
※妊娠中の方にはあまりおすすめできません。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。
まとめ
マロウブルー(コモンマロウ)の育て方について、こちらをお話ししました。
- マロウブルーの原料はコモンマロウ(ウスベニアオイ)。アオイ科
- 耐寒性多年草で、寒さにも強く育てやすい
- 日当たりと水はけがよい場所で。地植え向き
- 鉢なら大きめを選び、水切れに注意
- 肥料は控えめ。花はフレッシュでもドライでもお茶に
広い場所に植えて、肥料は控えめに。それだけで、夏じゅう青いお茶の花が咲いてくれます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



コメント