ラベンダーの花の時期は、種類によって4月から7月までと幅があります。
「ラベンダーは夏の花」と思っていると、春に園芸店で咲いているラベンダーを見て驚くかもしれません。

この記事では、ラベンダーの開花時期・見頃と、育てているときの摘みどきをまとめました。
先に結論
開花期はおおむね4月〜7月(関東地方以西の目安)。
フレンチラベンダー(ストエカス系)は春、イングリッシュラベンダーは5月下旬ごろから初夏。
北海道・富良野の畑が紫に染まるのは7月です。
摘むなら二分咲きから満開までのあいだが目安です。
ラベンダーの開花時期は「4月〜7月」
NHK出版「みんなの趣味の園芸」の植物図鑑では、ラベンダーの開花期は4月〜7月とされています(関東地方以西の目安)。
ただし、これはラベンダー全体をひとまとめにした幅です。実際には、種類によって咲く時期がずれます。

ラベンダーって、そんなに種類があるの?

園芸店でよく見かけるだけでも、4〜5系統はありますよ。咲く時期も、暑さへの強さも、系統ごとにかなり違います。
種類ごとの咲く時期
- フレンチラベンダー(ストエカス系)……春(5月が最盛期)。花穂の先にウサギの耳のような苞(ほう)がつく
- イングリッシュラベンダー(アングスティフォリア系)……5月下旬ごろから咲き始め、初夏。香りがもっともよいとされる
- ラバンディン……イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーの交配種。暑さに比較的強い
- デンタータラベンダー……四季咲き性。暖地なら冬も咲く
- ピナータラベンダー……秋から初夏まで咲く。寒さには弱い
「みんなの趣味の園芸」の記事によると、5月はストエカス系やデンタータ系が開花の最盛期を迎え、アングスティフォリア系(イングリッシュラベンダー)はつぼみが見え始めて、下旬くらいから開花が始まるとされています。
つまり、春に店先で咲いているのは、たいていフレンチラベンダーです。
北海道・富良野の見頃は7月
ラベンダーといえば、北海道・富良野のラベンダー畑を思い浮かべる方も多いと思います。
富良野のラベンダー畑で知られる「ファーム富田」では、7月、ラベンダーの紫色が濃さを増してきたころに刈り取りが始まると紹介されています。本州の平地より、咲く時期はひと月ほど遅くなります。
- 本州の平地(関東地方以西)……4月〜7月。系統によって春から初夏
- 北海道・富良野……7月が見頃
イングリッシュラベンダーは寒さに強く、暑さと湿気に弱い系統です。夏が涼しい北海道で一面の畑が見られるのは、この性質に合っているからです。
庭で育てているなら、摘みどきは「二分咲き〜満開」
育てているラベンダーを摘むなら、時期の目安ははっきりしています。
花穂の摘みどき
二分咲きから満開までのあいだに、葉を4〜8枚つけて花穂を切ります。
(NHK出版「みんなの趣味の園芸」より)
ドライフラワーにする場合は、もう少し早めがよいとされます。ファーム富田では、ドライフラワーにするなら2〜3分咲きのころが適期と紹介されています。

満開まで待たなくていいんだ。咲ききってから摘むのかと思ってた。
花を使わなくても、早めに刈る
花を収穫しない場合でも、株の消耗を避けるために早めに花を刈り取ることがすすめられています。咲かせっぱなしにすると、株が疲れてしまいます。
花が終わったら、梅雨前に切り戻す
ラベンダーの「時期」でいちばん大事なのは、実は花のあとです。
梅雨に入る前に、株を切り戻しておくこと。
ラベンダーは地中海沿岸のような夏に乾く地域の生まれで、日本の梅雨と夏の蒸れが苦手です。花が終わったら、梅雨入り前までに剪定して枝をすかし、風が通るようにしておきます。
- 花がら……咲き終わった花穂は早めに切り取る
- 刈り込み……収穫を兼ねて、または花のあとに、草丈の半分くらいの位置で半球状に
- 注意……葉のついている部分を残して切る
枯らさないための育て方は、ラベンダーの育て方|枯れる原因は「蒸れ」と「根元の病気」で詳しくまとめています。
植えつけの時期は「秋」がおすすめ
これから育ててみたい方は、植えつけの時期も知っておくと失敗が減ります。
植えつけは春と秋にできますが、高温多湿が苦手なイングリッシュラベンダーやラバンディンは秋に植えると、花の時期までにしっかり根が張って夏を越しやすくなるとされています。
植えつけにいちばん向いているのは、秋(9〜10月)です。
摘んだラベンダーを、お茶で楽しむなら
摘んだラベンダーは、乾かしてハーブティーにもできます。ただ、ここが意外と難しいところです。生乾きだとカビますし、乾かしすぎると香りが飛びます。ラベンダーのお茶は入れすぎると苦くなるので、少量で使うのもコツです。
長野県飯田市山本のケーキとビストロ美城(みき)は、ハーブを育てて、乾かして、ブレンドするところまでを10年以上続け、商品として販売しているお店です。敷地内のハーブ畑で20種類以上を自家栽培し、全国に配送しています。
ラベンダーも、飯田の畑で育てたものが使われています。入っているブレンドは2つで、どちらもラベンダーを主役にせず、ほかのハーブと合わせて飲みやすくしています。
⑦ 心身をリラックスさせる花の香りブレンド
ローズレッド(パキスタン産)/スペアミント(長野県飯田産)/ステビア(長野県飯田産)/ラベンダー(長野県飯田産)
※妊娠初期の方にはあまりおすすめできません。
⑭ ほっと一息 やすらぎブレンド
マロウブルー(長野県飯田産)/ブラックミント【ペパーミント】(長野県飯田産)/レモンバーム(長野県飯田産)/ラベンダー(長野県飯田産)
※妊娠初期の方にはあまりおすすめできません。
「花の時期は過ぎてしまった。でも、ラベンダーの香りのお茶は飲んでみたい」——そういうときの選択肢のひとつです。
畑の様子は自家栽培ハーブティーは何が違う?長野・美城のハーブ畑からで写真つきでご紹介しています。
まとめ
- ラベンダーの開花期は4月〜7月(関東地方以西の目安)
- フレンチラベンダーは春、イングリッシュラベンダーは5月下旬ごろから初夏
- 北海道・富良野の見頃は7月
- 摘むなら二分咲き〜満開。ドライフラワーなら2〜3分咲き
- 花が終わったら梅雨前に切り戻すのがいちばん大事
- 植えつけは秋(9〜10月)がおすすめ
ラベンダーの花言葉は「沈黙」「疑惑」。怖いと言われる理由や名前の由来は、ラベンダーの花言葉にまとめました。
ほかのハーブについてはハーブの種類・名前一覧図鑑でまとめています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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